フィルムカメラ
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Nikon F2 Titan with Name
ニコン F2 チタン。報道機関向けに供給されていた、チタン仕様のニコン F2 アイレベルを一般向けに限定販売したモデル。ボディ向かって左側にTitanの刻印が入っています。通称ネーム付。 外装の上下カバー、ペンタプリズムカバーなどがチタン製。またシリアルナンバーもF2T 79XXXXという番号が振られています。 発売当時、お客様が新品で購入された一台。タイムマシンに乗って現れたかのような見事なコンディションです! レンズマウントにごくごく僅かな擦れが見られるのみで、新...
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Leica DIII
ライカ DIII。製造番号は11万台、1933年製。ライツの製品コードはAFOOV。ブラック&ニッケルメッキ仕上げ。海外ではモデル F、ライカ IIIとも呼ばれています。 手にすっぽりと収まるサイズ感、黒塗装とニッケルの落ち着いた色合いに癒やされる佇まい。吊り環、視度補正付きの内蔵距離計、スローシャッターを装備しており、機能面でも完成度が高く、実用面でも優れたバルナックライカです。シャッターの最高速は1/500。 ニッケルメッキのレンズと合わせ、撮って良し、眺めて良し。...
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Nagel Pupille w/ Elmar 50mm f3.5
ナーゲル・ピュピレ。1931〜35年の製造。ドイツのNagel社がコダック社に吸収される直前に発表した製品です。3x4cm判。127フィルム使用。距離指標はmeter。 小柄ながら重量感タップリで、つくりも非常に良いカメラ。 本品はライツのエルマー 50mm f3.5を装備した、ピュピレの中でも一番人気のモデル。他にクセノン 50mm f2、クセナー 50mm f2.9と3.5、テッサー 50mm f2.8と3.5が付いたモデルがありました。 ニッケルメッキの鈍い輝き...
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Leica M2-R
1969年製造のライカ M2-R。M2-Rは、1966年に米陸軍向けに製造された、ライカ M2S (CAMERA STILL PICTURE KS15-4)の民生版とも言え、ライカ M2をベースとしながらM4のラピッド・ローディング機構が組み込まれています。 M2-Rという名前もニューヨーク・ライツの発注品で、約2000台のみの製造です。セルフの台座や底蓋等も通常のM2と異なります。やや稀少なモデル。M2-Rは比較的キレイめな個体が多いのですが、本品は時代なりに使われて...
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Leica IIIf Red Dial
ライカIIIf レッドダイヤル。69万台。ライツの製品コードはLOOHN。ライカ M3発売初年度の1954年製。セルフタイマー付。IIIfの最終型です。 高い完成度を誇るIIIfは、これまでのライカと同様に、国内外の様々なメーカーがお手本としてそのコピー機を製造したモデルでもあります。 ライカ IIIfは生産台数も多く価格もこなれていると共に、トラブルの少ないモデルでもあります。 バルナックライカ入門にも好適な一台。なかなか状態の良い革ケースが付属します。 目に付くよ...
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Foca PF3 + Oplar 50mm f2.8
フランスOPL社製。書籍「FOCA Graphie」の分類によると、本品はライカ M3が世に出た1954年製のフォカ PF3。レンズ交換はスクリューマウント式。 激レアなライカ・コピー機、SAGEMを除くと、フランス唯一のライカ型カメラですが、デザインや機構は独創的で、ライカ・コピーと呼ぶには憚られます。さすがのフレンチカメラ。 付属のOplar 50mm f2.8は4群5枚構成。直線基調のボディデザインは秀逸でホールド感も良好です。また、フォカのスプールは、数多あるカ...
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Hasselblad 500C + A12
名機ハッセルブラッド500C。世界中のプロカメラマンに愛された質実剛健で機能的なつくり、ツァイス製の優れたレンズ群が魅力の中判カメラ。上から覗き込み、シャッターを切る操作と音で気分も上がります。近年、人気再燃中。 ボディ、マガジン共に1971年製。マガジンはケース、中身共に番号一致。スクリーンは標準タイプ、フォーカシングフードは旧型、巻上げ部もノブ式の旧型です。純正のショートストラップとボディキャップが付属します。 当店販売品が出戻って参りました。2022年に専門業者に...
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Leica IIf Black Dial
ライツのコードはLUOON。ライカ IIfのブラックダイヤル。57万台、1952年製です。シャッタースピードは、B/30/40/60/100/200/500となります。同時代のIIIfからスローシャッターを省いたモデルです。グッタペルカはライカM3にも近しい目がしっかりしているタイプで全面当時のオリジナル。ダイキャストボディとなりやや大きくなったとは言え、コンパクトな握り心地はバルナックの美点ですね。 2022年8月、欧州買い付け物件です。コレクターさんの元で長らく眠っ...
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Rolleiflex Standard
綺麗なローライフレックス・スタンダード。本品は1934年から1938年にかけて製造されたモデル622。テイクレンズはCarl Zeiss Jena製のテッサー 75mm f3.5、スタンダード・シリーズで一番明るいレンズを装備しています。テッサーレンズの出荷時期から、本品は1934年頃に製造されたスタンダードと思われます。6x6判、120フィルムを使用。シャッターの最高速は1/500。コンパーシャッターを装備。なお、昔からスタンダードの一番人気は、一番暗いf4.5テッサ...
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Rolleicord Vb
¥110,000
ローライ二眼レフのエントリーモデル、ローライコード Vb。製造番号260万台、1960年代前半の製造です。Vbはローライフレックスの弟分、ローライコードの完成形モデル。ファインダーフード、フォーカシングスクリーンが交換可能となりました。オートマット機能は省かれておりスタートマーク式、巻上げはクランク式では無くダイヤル式ですが、実用面での不自由さは感じません。機能が省かれた分、軽量なのは嬉しいポイントでしょう。各部のクオリティは全盛期のローライフレックスを引き継いでおり、...
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Leica M6 Chrome
¥410,000
製造番号242万台、1997年製のライカ M6クラシック、クローム。LEICA CAMERA刻印。ライカ社の製品コードは10414。ファインダー倍率は0.72。バックドアに感度設定ダイヤルが付いており、ファインダー内の赤色ダイオードで露出が表示されます。露出計内蔵で、その使いやすさと信頼性から近年再び人気上昇中のライカM6。中でもM6クラシックのクロームボディは、馴染みのあるサイズ感とクラシカルな佇まいが魅力です。擦れや傷等の使用感は見られず、とても綺麗な外観です。グッ...
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Nikon S2 Black Paint + Nikkor 50mm f1.4
ニコン S2 ブラックペイント、前期型。シリアル番号は61709xx。クロームパーツが増えたS2ペイント後期型と比べると、前期型ブラックは黒塗り部分がより多く、ペイントのありがたみは5割増し。非常に精悍な印象です。エッジ部までもマットブラックで塗られた、シャッターやシンクロセレクターダイヤルの佇まいにシビれます。付属のブラックペイントのニッコール 5cm f1.4は、S2用より少し早く、3312xxのファーストバッチ。この番号帯は激レアなニコンS ブラックペイントに装着...
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Toyoca Flex 35
¥145,000
トヨカフレックス35。「横二眼」の愛称で呼ばれています。東郷堂より1955年に発売されました。世界で唯一の35mmフィルムの横二眼式カメラ。撮影レンズ、ビューレンズ共に、オウラ・アナスチグマット 45mm f3.5レンズが付きます。実用性は決して悪く無いのですが、ウエストレベルファインダーをレンズの隣に割り込ませたため、中判カメラ並に横に長いボディとなったこと、横二眼というビミョーなデザイン、ずっしりとした831gという重さ、シャッターの最高速は1/300しかない、とい...
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Leica M3
¥375,000
ライカ M3、初期モデル。シリアル番号703xxx。M3発売初年度の1954年製。1stロットのうちの一台。当然ながら福耳ダブルストローク、フレームセレクター無し。三脚穴は小ネジ。本品は段付きではありませんが(段付きと段無しは、M3ひと桁番号から混在します)、各部に初期M3の特徴を残す、オリジナル・コンディション。軍艦部のマイナスねじでのビス留め、マウント12時位置にマイナスねじ(更に早い個体はねじ無し)、ASA200までの角張ったバックドア、ピンクがかったインジゲータ...
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Gamma III + Som Berthiot 50mm f2.8
ガンマ III、イタリア空軍バージョン。レンズは仏Som Berhiot製。トップカバーに「AERONAUTICA MILITARE」、レンズ鏡胴基部に「A.M.」の刻印が刻まれています。III型は1950〜51年の製造。ガンマはスタイル最高、大変ユニークな機構を持つ、イタリア製のライカ・コピー機ですが、部品精度に問題があり、まともに動く個体は殆ど見られないのが惜しまれるところ。本品はライカ・スクリューマウントとなった、ガンマ最終モデルのIII型。ガンマ I型は独自のバ...
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Bessa II w/ Apo-Lanthar 105mm f4.5
¥850,000
名門フォクトレンダーの6×9スプリングカメラ、ベッサ II。1936年発売のスーパーベッサの改良版。1950年代初頭の製造です。ベッサ IIにはカラースコパー、上級機のカラーヘリアー付がありましたが、本品は最上位の稀少アポ・ランター 105mm f4.5付。レンズ鏡筒の周囲には、黒・緑・赤の三本線が刻まれ、APOレンズである事を控えめに主張しています。120フィルム使用の6x9判専用機。ピント調節ダイヤルはmeter表記。ダイヤルを回すと、レンズボード全体が動く凝ったつ...
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Leica DIII Chrome
¥95,000
ライカ DIII クローム。海外ではモデルF、ライカIIIと呼ばれます。ライツの製品コードはAFOOV。製造番号は24万台、1937/38年の製造です。1933年のDIII登場当初はブラックペイント仕上げが主流でしたが、この頃になると販売数の大部分がクローム仕上げとなっています。ライカDIIに良く似た外観ですが、スローシャッター、吊り環、視度補正、レンジファインダーの倍率が1.5倍となるなど、完成度が飛躍的に向上したモデルです。フィルムも現像もすっかり高価となった現代で...
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
ライカコピー機の白眉、ウィットネス。1952年頃に製造され、その生産台数は350台以下と言われるレアカメラ。製造は英国のPeto Scott社が担当し、販売はイルフォード社。製造台数は350台以下。当初、WitnessにはDaron 50mm f2.9が標準装着される予定でしたが、それではスペックが凡庸との理由で、急遽大口径のダルメイヤー・スーパーシックス 2inch f1.9が採用されたそうです。スーパーシックスは往時も現在も高性能で評を博す、4群6枚ダブルガウス型の...
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Alpa 11si Black
アルパ 11si。アルパの最終型にして一番人気のモデル。使いやすく信頼性も高いカメラです。1976年〜1989年にかけて製造されました。そのうち黒塗り仕上げの生産は、768台と言われています。本品はペンタプリズム部正面にクレストが無い、ヨーロッパ向けモデル。すっきりクールな雰囲気です。トップカバーはブラッククローム、ボトムカバーはブラックペイント。ボディ番号と底蓋の製造番号は一致しています。11siは、先代の11elのCdSを、測光範囲が広く反応が速いSPD受光素子に変...
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Leica M3
製造番号73万台、1955年製造のライカ M3前期型、ダブルストローク。M3発売開始の翌年度に製造された一台。三脚ネジは小ネジ。フレームセレクター無し。ライツの製品コードはIGEMO。レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ史においても金字塔的存在です。50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出...
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Leica A / DII + Elmar 50mm f3.5 Early
1926年製のライカ A型旧エルマー付を、後年ライツにてDIIクロームへ純正改造した一台。海外ではFactory Conversionとも呼ばれます。製造番号は23xx。矢羽根付きが散見される番号帯。旧エルマーはmeter表記。三脚ネジは大ネジ。独特なシャイニーなメッキの質感から、改造された時期は1930年代後半でしょうか。ライツ社による純正改造には、通常モデル用とは異なったアップグレード専用パーツがわざわざ用意されていた様で、使い捨てが当たり前となってしまった現代では...
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Leica CL + Summicron-C 40mm f2
ライツとミノルタの提携によって誕生したコンパクトライカ、ライカCL。製造番号は142万台。1973/74年製。ズミクロン-C 40mm F2を標準装備。40mmファインダー枠、縦走りシャッターなど、M型とは異なる機構を搭載。ファインダーには50mmと90mm枠も備わり、コンパクトながら必要な機能を備えており。使えばしみじみと良さが判る名機です。ズミクロン-C 40mmの画角は絶妙、最短撮影距離は80cmで、スナップや旅カメラにも最高です。底蓋のカドにブラッククローム塗装...
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Leica M3 Black Paint
1965年11月に出荷されたライカ M3ブラックペイント。製造番号は113万台。M3後期型、シングルストロークの黒塗り仕様。グッタペルカも含め、フルオリジナルの一台。指の触れる部分の真鍮がわずかに出ていますが、トップカバーや底蓋は、いまだうっすら粉が吹いたようなマットなペイントの質感を残しています。アタリや凹みも無く、とても綺麗なM3ブラックペイント。こんなのなかなか出て来ません!アブクが出ている箇所もまだまだ少ないですが、このまま美しいコンディションをキープしてゆくの...
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Heidoscop
¥110,000
独フランケ&ハイデッケ社製、三眼レフレックス式ステレオカメラ、ハイドスコープ。1925〜40年の製造です。カール・ツァイス・イエナ製のテッサー 75mm f4.5を装備した新鋭機として登場しました。ローライフレックスのご先祖様にあたります。1914〜1926年頃にかけては、立体写真が世界的に流行していました。ステレオカメラ1機種のみでカメラメーカーとして成立できるとは、今ではとても想像が付かない世相ですね。使用フィルムは、名刺判の乾板(6x13cm)。乾板フィルム12枚...
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Leica M4 Black Paint
ライカ M4 オリジナル・ブラックペイント。ライツの製品コードは10402。製造番号は124万台、1969年8月に出荷された1台です。前月7月のアポロ11号月面着陸に続き、8月には伝説のウッドストック・フェスティバルが開催され、日本では男はつらいよが初公開されました。ベトナム戦争への反戦運動が高まり、報道カメラマンが大いに活躍した時代でもあります。現行フィルムライカにも採用されている、クランク式巻戻しや35/50/90/135mmに対応したブライトフレームなど、完成され...
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Leica M3 Early
ライカ M3初期モデル。シリアル番号7002xx。M3発売初年度の1954年製。本品は段付きではありませんが(段付きと段無しは、M3ひと桁番号から混在します)、各部に初期型の特徴を残す、フルオリジナル・コンディション。マウント12時位置のネジ無し、ASA200のバックドアやピンクがかったインジゲーター、初期の特徴を持ったバックドア裏、M3プロトタイプや段付きとも共通するシャシーのデザイン、アクセサリーシューの半月ステンレスストッパー、巻戻し軸中心部がマイナスなどなど、見...
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Tengoflex
1941~42年の間にごく少数が製造された、ツァイス・イコンの二眼ボックスカメラ。ツァイスのカタログNo.は、85/16。6x6判の12枚撮り(120フィルム)。レンズは単玉のフロンター 80mm f11。絞りはf11とf16の切替式。プロクサーレンズを内蔵しており、レバー切り替えで1〜3m、3m〜無限遠の2段階で撮影距離を選びます。二重露出防止機構付。文献によるとテンゴフレックスは、1970年初頭に最初の1台が発見されるまで、その存在が知られていなかったそうです。世に...
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Leica If Red Dial
¥62,000
ライカ If レッドダイヤル。ライツのコード名はOEFGO。製造番号57万台。1952/53年製。ライカ IIIf後期型からファインダー、距離計、スローシャッターを省いたモデル。アクセサリーシューが2つ装備されており、組み合わせの自由度が高いカメラ。グッタペルカや梨地メッキの肌は、ライカM3と同様のライツ黄金期ならではの質感です。広角レンズを装着してパンフォーカスでバシバシ撮影したり、外付けファインダーを載せての目測撮影、はたまたFOKOSなど単独距離計を載っけて賑やか...
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Rollei 35S
ローライ 35S。シンガポール製、クローム仕上げ。ローライ独自のHFT(High-Fidelity-Transfer)コーティング付、大口径f2.8ゾナー搭載の高級モデル。距離表示はfeet。ゾナー40mmは描写も画角も絶妙。手に収まるサイズで持ち出しやすく、撮影が楽しい一台。距離合わせは目測式ですが、被写界深度も深めで撮影しやすいカメラです。使い易い追伸式露出計を搭載、実用に足る精度が出ています。凹みやすいローライ 35シリーズとしては、かなり綺麗なボディ。ごく軽微な...
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Leica IIIg Swedish Military + Summaron 35mm f2.8
ライカ IIIgブラックペイント、スウェーデン軍用。通常、スウェーデン軍用IIIgにはエルマー 50mm f2.8が付属しますが、本品は大変珍しいズマロン 35mm f2.8付。共にフルオリジナル。スウェーデン軍所有を示すスリークラウンの刻印は、ボディの背面部、ズマロンの鏡胴基部に刻まれています。IIIg黒、ズマロン、共にスウェーデンのライカ代理店、ストックホルムのBrandtを通して、1960年5月25日にスウェーデン陸軍に供給されました。スウェーデン軍用IIIgボデ...
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Leica IIIf Swedish Military + Elmar 50mm f3.5
ライカ IIIf、スウェーデン軍用モデル。ブラックペイント。1956年、黒塗りの特別仕様のライカIIIfが、製造番号822901〜823000の100台足らずが製造され、鏡胴までもが黒いオールブラックのエルマー 50mm f3.5と一緒に、耐寒仕様でスウェーデン軍へと納入されました。また、通常製造番号685000以降のライカ IIIfは、セルフタイマーが標準装備ですが、本品はセルフ無しの特別仕様。エルマー 50mmは製造番号142万台、軍用ボディにもちろんマッチング。こ...
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Leica 250 FF Reporter + Summar 50mm f2
ライカ 250FF レポーター。スポーツ撮影や報道用などに、長さ10mのフィルムを装填し、250枚連続して撮影出来るようにしたモデル。ライツの製品コードは、LOOMY(ボディのみ)。供給側、巻き取り側に大きな専用マガジンを使い、巻戻しは行わないので、Rレバーは付いていません。暗室でフィルム装填が必要です。250レポーターは、1933年にDIIをベースに2台、翌1934年から1937年にDIIIをベースに244台、またIIIaをベースに1937〜53年に709台、その後に...
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Leica M2 Black Paint
シリアル番号1075xxx。1963年8月5日に出荷された、ライカ M2ブラックペイント。セルフタイマー付。適度に使い込まれた、精悍な黒塗りモデル。グッタペルカを含め、各部のパーツもオリジナル。目立ったキズ、アタリ等は見られず、丁寧に使い込まれてきた実に良い雰囲気。エッジ部に真鍮地は見えていますが、全体的に黒塗りもしっかり残りかなり状態の良いM2ブラックペイント。今回の整備でリフレッシュ、各部の作動感滑らかで実用にも好適です。手指の触れる箇所は黒塗りが剥げ、真鍮地が少々...
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Nikon S2 Black Paint + Nikkor 50mm f1.4
ニコン S2 ブラックペイント、前期型。シリアル番号は61709xx。クロームパーツが増えたS2ペイント後期型と比べると、前期型ブラックは黒塗り部分がより多く、ペイントのありがたみは5割増し。非常に精悍な印象です。エッジ部までもマットブラックで塗られた、シャッターやシンクロセレクターダイヤルの佇まいにシビれます。付属のブラックペイントのニッコール 5cm f1.4は、S2用より少し早く、3312xxのファーストバッチ。この番号帯は激レアなニコンS ブラックペイントに装着...
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国のPeto Scott社が製造し、イルフォード社が販売したライカコピー機、ウィットネス。1952年頃の製造です。製造台数は350台以下と言われるレアカメラ。古今東西数多あるライカコピーの中でもひときわ秀逸なデザインで、Witnessのロゴも最高、Tシャツを作りたくなる格好良さ。当初、WitnessにはDaron 50mm f2.9が標準装着される予定でしたが、それではスペックが凡庸との理由で、急遽大口径のダルメイヤー・スーパーシックス 2inch f1.9が採用され...
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Nikon SP Black Paint
ニコンSP オリジナルブラックペイント。620万台の前期型。布幕シャッター。ほどよく使い込まれており、良い雰囲気に育っています。距離表記はfeet。右側のファインダーはパララクス補正付きで、50/85/105/135mmフレームと距離計像を内蔵し、左側の子ファインダーは、28と35mmに対応します。カラフルなブライトフレーム、片目がファインダーと一体化したような気分になれる等倍ファインダーに心躍ります。各所にペイント落ち、底面に軽微な凹みと底蓋の縁に歪みが見られますが、...
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Leica DIII
ライカ DIII。製造番号は12万台、1933年製。ライツの製品コードはAFOOV。ブラック&ニッケルメッキ仕上げ。海外ではモデル F、ライカ IIIとも呼ばれています。手にすっぽりと収まるサイズ感、黒塗装とニッケルの落ち着いた色合いに癒やされるような佇まい。吊り環、視度補正付きの距離計、スローシャッターを装備しており、機能面でも完成度が高く、実用面でも優れたバルナックライカです。シャッターの最高速は1/500。ニッケルのレンズと合わせ、撮って良し、眺めて良し。昔から愛...
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Leica IIIb
ライカ IIIb。28万台、1938年製。ライツの製品コードはATOOH。戦前ライツの金字塔の1つとも言うべき、板金ボディ最後のバルナックライカ。大量生産に舵を切った次世代モデルのライカIIIcは、ダイキャストボディになると共に、ボディサイズが長くなっており、IIIbのこの小ぶりなサイズ感は手に良く馴染みます。ライカDIIIに1/1000が付いた、先代のライカIIIaと比べても大きな進化が見られます。距離計とファインダーの窓が隣接するようになり、使い勝手が向上しています...
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Leica M4 Black Paint
ライカ M4ブラックペイント最初期モデル、ノーノッチ。製造番号は1181xxx。本個体は1967年7月、製造番号1181501から始まる、僅か500台のM4黒塗りのファーストロットのうちの一台。ファーストロットは主にプロフェッショナルや関係者に供給されたと言われ、著名な報道カメラマンや写真家に使われて来ました。本品はそのファーストロットの中でも、セルフタイマー、フレームセレクターを止めるビスがカニ目ではなく真鍮地にペイントが施された、通称ノーノッチと呼ばれるレアモデル。...
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Leica M2-R
1969年製造のライカ M2-R。ライカ M2-Rは、1966年に米陸軍向けに製造されたライカ M2S (CAMERA STILL PICTURE KS15-4)の民生版とも言え、ライカ M2をベースとしながらM4のラピッド・ローディング機構が組み込まれています。米軍からライツへと発注された軍用のM2Sが、後に注文キャンセルとなり、ニューヨーク・ライツからM2-Rという名で、民間(アメリカ国内のみ)に販売されました。1969〜70年、製造番号1248201 〜12502...
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Leica A / DII
製造番号8千番台の1928年製のライカA型初期を、後年ライツにてDIIへと純正アップグレードした個体です。しかもセミクローム仕上げで、吊り環付きという通好みの仕様。ライツ純正のアップグレード機は、ファクトリーコンバージョンとも呼ばれています。ライツから供給されたアップグレード専用のパーツが使われており、A型にそのまま通常のDIIやIIfのパーツが入るわけではありません。当時のライツの細やかなカスタマーケアが見て取れる一台でもあります。クロームのパーツが装備されており、ク...
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Plaubel Makina 670
プラウベル・マキナ67の改良版、670。レンジファインダー式中判カメラ。120/220フィルム使用。6×7フォーマット。ブランドは独プラウベルながら、設計はコニカ。レンズは4群6枚のニッコール 80mmで非常に高性能、現代においても定評のあるレンズです。マキナ670はボディ正面にリブが入りホールド感が向上、シャッターの誤作動防止用に、レンズボードを閉じた状態ではレリーズできないようになりました。畳めばとってもコンパクト、発売当初から現代まで人気の衰えを知らないカメラです...
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Leica M4 Black Paint
ライカ M4、オリジナル・ブラックペイント。未使用品。ライツの製品コードは10402。シリアル番号は1266xxx、1970年6月11日に出荷された1台です。グッタペルカ等も含め、全てオリジナルコンディション。長年コレクターさんが大切に所有されていた、未使用物。保証書や元箱ともマッチングナンバー。使用の形跡は全く見られず、トップカバーや底蓋はいまだ粉を吹いたようなマットな艶を保っています。バックドア横のちりめん塗装やグッタペルカも、さらりと清潔感のある手触りです。フェイ...
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Leica M2 Black Paint
シリアル番号1075xxx。1963年8月5日に出荷された、ライカ M2ブラックペイント。セルフタイマー付。適度に使い込まれた、精悍な黒塗りモデルです。グッタペルカを含め、各部のパーツはオリジナル。かなり状態の良いM2BP。今回の整備でリフレッシュ、各部の作動感滑らかで実用にも好適です。指の触れる箇所やトップカバー上面、底蓋には艶が少々出ています。トップカバーの他の面は、新品時の粉が吹いたようなマットな塗装が未だ残っています。巻き上げレバーには良い雰囲気のアブクが見られ...
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ISO Duplex Super 120
愛らしいデザインのイタリア製ステレオカメラ。イゾ・レポーター、ヘンゾ・レポーターで知られる、ISO社の製品です。1956年の発売。本品はデュプレックス・スーパーでも、二重露出防止機構が付いた後期型。ボディ側面に1枚撮りの切り替えレバーが付いています。120フィルムを縦送りして、23x24mmの画面サイズで左右で2枚一組、24組のステレオ写真撮影が可能です。機構的には国産のステレオ・ロッカと同じです。専用のフィルムカッター、マウント、ビューアー付。くいだおれ太郎にも似た、...
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Leica M6 Siberhegner 125th Anniversary
1990年に日本の正規輸入代理店、シーベルヘグナー社の125周年を記念し、125台限定で販売したモデルです。トップカバー上面に専用の刻印、アクセサリーシューには125台中61番目のシリアルが刻まれています。製造番号は177万台。ベースモデルはライカ M6パンダ。クロームボディにブラッククロームの巻き上げレバー、速度ダイヤル、巻き戻しクランク、セレクターレバー、Rレバーが装備されています。ファインダー倍率は0.72。ブライトフレームは28/35/50/75/90/135m...
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Minolta XD
ミノルタ XD。クロコダイル革。1977年発売。当時の価格は8.4万円。ライカR4からR7までのベースモデルともなったとも言われています。世界初の絞り、シャッタースピード両優先AEを搭載。1982年に生産終了。ファインダーにはアキュートマットが搭載されており、ピントの山も掴みやすいモデルです。新品同様のコンディション。底面やマウントにも、擦れ、傷など見当たらず、使用感の見られないとても綺麗な一台。露出計、シャッター含め、各部の動作も正常です。純正キャップ、ケースが付属し...
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Leica M4 MOT Black Paint
ライカ M4モーター。製造番号126万台。ニューヨークライツ製のライカモーターを装着できるようになったM4です。ブラックペイント仕上げ。本品は、M4-Mから名称変更され、M4 MOT刻印となった個体です。両モデル合わせても、製造台数は僅か904台。本品は1970年11月に出荷された400台のうちの1台です。底蓋を外したボディの底面には、専用のモータードライブ接点が装備されています。手の触れる部分の黒塗りには自然な艶が出ており、ボディの角部には真鍮がうっすらと露出している...
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Leica DIII
ライカ DIII。製造番号は14万台、1934年製。ライツの製品コードはAFOOV。ブラック&ニッケルメッキ仕上げ。海外ではモデル F、ライカ IIIとも呼ばれています。手にすっぽりと収まるサイズ感、黒塗装とニッケルの落ち着いた色合いに癒やされる佇まい。吊り環、視度補正付きの内蔵距離計、スローシャッターを装備しており、機能面でも完成度が高く、実用面でも優れたバルナックライカ。シャッターの最高速は1/500。ニッケルメッキのレンズと合わせ、撮って良し、眺めて良し。昔から愛...
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Leica KE-7A Military + Elcan 50mm f2
米国軍用ライカ、CAMERA STILL PICTURE KE-7A。1972年製。KE-7Aには民生用のシビリアンもありますが、本品は実際に米軍へ納入されたミリタリーバージョン。米軍がカナダライツ(Midland)に発注、ベースはライカ M4ブラッククローム。装着パーツの一部が異なり、各部にシーリングが施されているなど、通常のM4と少々異なります。付属のエルカン 50mm f2は、6枚玉ズミクロンのような外観ながら、エルノスター型4群4枚構成の独自設計。絞り開放ではフ...
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Leica IIIg
バルナック・ライカの最終モデルであり完成形、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。三脚ネジは太ネジ(細ネジアダプター付)。製造番号は87万台。1957年製。ライカMPやM3軍用オリーブと同じ時期に製造されていた、戦後ライカのゴールデンエイジの製品です。コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さは、眺めているだけでもウットリ。ライカ M3の技術も投入、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵しています。ファインダーの見え味も素晴...
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Leica DIII Chrome
ライカ DIII、シャイニークローム。海外ではモデルF、ライカIIIと呼ばれます。ライツの製品コードはAFOOV。本品の製造番号は11万台、1933年製。1925年のライカ A型から続く黒塗り&ニッケルの時代から、眩いばかりのクロームメッキボディに移行し始めた時期に製造された移行期の一台です。ライツの出荷表によると、クロームメッキのライカボディは1933年から出荷され始めます。本品はその1933年出荷のライカ DIIIクロームボディの4ロット目、300台目くらいのごくご...
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Leica IIIc Luftwaffen
ドイツ空軍用として供給されたライカIIIc。製造番号は3689xx。トップカバー背面部には、Luftwaffen-Eigentum(ルフトヴァッフェン・アイゲンチューム; ドイツ空軍所有物)刻印。また、トップカバー上面には、FI.No.38079刻印が刻まれています。ドイツのLeica Historica発行の「30 Jahre Leica Histoica」の番号表によれば、本品は第二次世界大戦中の1941年1月6日に出荷された個体。なお、こちらの本にはIIIbと記載...
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Alpa 9d
アルパ 9d。シルバーボディ。スイス・ピニオン社製のアイレベル一眼レフレックスカメラ。世界で3番目に登場したTTL機。高級路線、かつ小規模生産を続けたアルパとしては、一番多く販売されたモデル。こちらの銀塗りが4,391台、黒塗りが665台生産されました。ピニオン社の商品コードはDABODY、黒塗りはNORDABODY。そして標準レンズは銘玉マクロスイターです。アルパの魅力は、少数生産の高級機ならではの重厚感や凝ったつくり、仕上げのみならず、多種多様なレンズ群にあるでしょ...
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Leica M3
ライカ M3、初期モデル。製造番号は703xxx。M3発売初年度の1954年製。フレームセレクターレバーはまだ無く、スッキリしたルックスです。三脚ネジは小ネジ。ダブルストローク(2回巻上げ)。ストラップラグは福耳。初源ライカM3の特徴を各所に残すオリジナルボディ。マウント12時位置に封印無しのネジ(最初期はネジ無し)、ASA200のバックドア、初期の特徴を持ったバックドア裏、硝子製の圧板、アクセサリーシューのステンレス半月ストッパー(クロームも混在)、巻戻し軸の中心部が...
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Nikon S3 + Nikkor 50mm f1.4
日本光学製レンジファインダーカメラ、ニコン S3。クローム。製造番号は630万台。S2の後継機であり、SPの普及機として1958年3月に発売されました。堅牢な造りと確実な動作性能を確保しており、実用機として定評のあるカメラ。フレームは35/50/105mm枠が常時表示されます。パララクス補正はフレーム内のマークで行います。本品のシャッター幕は布幕(後期はチタン幕)。付属のレンズはニッコール-S 50mm f1.4。コンパクトな高速大口径レンズ。絞り開放付近のやわらかい描...
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Leica M6 Schmidt Centenary
ライカの正規代理店、シュミットグループの創立100周年を記念し発売された、プラチナ仕様のライカ M6。1996年発売。M6プラチナと同様のプラチナプレート。エルマー-M 50mm f2.8もプラチナバージョン。カメラとレンズに、1〜188までのシリアル番号が振られています。但し、4を含む番号は振られておらず、合計150台限定で販売されました。エルマー 50mm専用フードもプラチナ仕様。ライカ社のカタログNo.はボディが10510、レンズが11895。コレクションにどうぞ...
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Leica M2S
ライカ M2S。CAMERA STILL PICTURE KS15-4。米陸軍向けに製造されたモデル。このM2S、KS-15(4)は、カメラボディ、近接ズミクロン 50mm、ズミクロン 35mm f2、メガネ付エルマリート 135mm f2.8、MR-4メーター、CEYOOフラッシュガンがセットとなっており、専用のセットケースに収まり米軍に納入されたようです。セットケースはこれまで当店でも何度か取り扱いました。セットの総数は500台程度と言われています。本品の製造番号は...
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Rolleiflex 2.8F
二眼レフの王様、ローライフレックス2.8F。銘玉プラナー 80mm 6枚玉付。ホワイトフェイスに移行する少し前のモデルで、凜々しく完成された姿は堂々たるもの。TLRの王者ローライも、ご多分に漏れずこの後コストダウンが図られ、年々外装も簡素化されてゆきますが、この時代のつくりは実にご立派。製造番号は246万台。1966年〜1968年の間に製造された一台です。使い易い連動露出計を内蔵。ファインダーフードは脱着可能。ファインダースクリーンは純正の方眼入りスプリットイメージタイ...
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Leica M3 Black Paint
ライカ M3ブラックペイント。M3シングルストロークの後期型の黒塗り仕様。製造番号は107万台、1963年8月5日に出荷された個体です。同年同月には、「I have a dream〜」で知られるキング牧師の名演説、11月には世界初のテレビ衛星中継でJFK暗殺が放映されました。激動の年に誕生したM3黒。グッタペルカも含め、フルオリジナル。製造当時のパーツそのままのオリジナルコンディション。黒塗りもしっかり残っており、コレクションにも好適な一台です。巻き上げレバーや巻き戻し...