ライカ M4ブラックペイント最初期モデル、ノーノッチ。製造番号は1181xxx。
本個体は1967年7月、製造番号1181501から始まる、僅か500台のM4黒塗りのファーストロットのうちの一台。ファーストロットは主にプロフェッショナルや関係者に供給されたと言われ、著名な報道カメラマンや写真家に使われて来ました。
本品はそのファーストロットの中でも、セルフタイマー、フレームセレクターを止めるビスがカニ目ではなく真鍮地にペイントが施された、通称ノーノッチと呼ばれるレアモデル。製造台数は非常に少なく、多くとも50台程度の製造とされ、限られた製造番号帯で少数確認されています。
本品の以前のオーナーさんは、雑誌に掲載されていた岡村昭彦氏のノーノッチM4に憧れ、長い時間を掛けて同モデルを探されたそうです。
2023年に数十年振りに前オーナーさんのお手元を離れ、当店で扱わせて頂く運びとなった一台が出戻って参りました。有り難いことです。
珍品。
当店販売品が出戻って来ました。大切にお使い頂き、前回販売時と変わらない良好な状態です。グッタペルカも含め、全てフル・オリジナルコンディション。
ブラックペイントの剥げ具合や、トップカバーや巻上げレバー付近の自然なあぶくの出方はM2、M3ブラックペイント時代を彷彿させ、実に自然で良い雰囲気。プロの道具感に溢れ、精悍です。製造番号付近のトップカバー角部にごくごく軽微なアタリが見られますが、ほとんど気になりません。全体的に丁寧に使い込まれた印象を受けます。
2023年に細部に至るまで丁寧にOHが行われています。今回の再販売に際して、シャッター幕交換を含むシャッターOHを再度行っています。ファインダーもスカッとクリア。シャッター他各部の作動も大変良好。これからまたガンガン使い込んでください。得難い一台です！
