ライカ M3、初期モデル。シリアル番号703xxx。M3発売初年度の1954年製。1stロットのうちの一台。当然ながら福耳ダブルストローク、フレームセレクター無し。三脚穴は小ネジ。
本品は段付きではありませんが(段付きと段無しは、M3ひと桁番号から混在します)、各部に初期M3の特徴を残す、オリジナル・コンディション。
軍艦部のマイナスねじでのビス留め、マウント12時位置にマイナスねじ(更に早い個体はねじ無し)、ASA200までの角張ったバックドア、ピンクがかったインジゲーター、ガラス圧板、アクセサリーシューの半月ストッパー、巻き戻しノブの中心軸が「ー」などなど、見どころタップリな一台。
ライカ A型初期と同じく、M3初期は探究すればするほど、知れば知るほど面白い、実に奥深いライカ。段付きや2ケタシリアルは価格的にもシビれるものがありますが、4ケタとなるとグッと手が届きやすくなります。初期モノ好きな貴兄に。
シャッターダイヤル横に線キズ、トップカバーに薄い擦れが数ヶ所、底蓋にはやや多めに擦れが見られますが、アタリや凹みは見られず、なかなか綺麗な一台です。
バックドアのグッタペルカには補修跡が少々見られますが、他は外装パーツを含め、M3初期のオリジナル状態を保った外観です。
2025年8月にOH済。丁寧な整備により、各部の操作感滑らかです。ファインダーの二重像合致部に、バルサム浮きによる点々が少々見られますが、距離合わせに支障はありません。
実用向きの使い頃M3初期ボディ。純正ボディキャップ付。