名門フォクトレンダーの6×9スプリングカメラ、ベッサ II。1936年発売のスーパーベッサの改良版。1950年代初頭の製造です。
ベッサ IIにはカラースコパー、上級機のカラーヘリアー付がありましたが、本品は最上位の稀少アポ・ランター 105mm f4.5付。レンズ鏡筒の周囲には、黒・緑・赤の三本線が刻まれ、APOレンズである事を控えめに主張しています。
120フィルム使用の6x9判専用機。ピント調節ダイヤルはmeter表記。ダイヤルを回すと、レンズボード全体が動く凝ったつくりです。シャッタースピードは1/500まで。
美しいクロームメッキ、蛇腹を繰り出した時のカチっとした操作感、滑らかなピントノブの操作感などなど、流石全盛期のフォクトレンダー、と思わせる1台。蛇腹カメラ全盛時代の最後期のカメラでもあります。重量は864gと、中判カメラとしてはなり軽量で、旅のお供にも。
アポランサー付ベッサII、大変コンディションの良い一台。コレクションにもどうぞ!
トップカバーに1〜2箇所ほどごく薄い擦れが見られますが、他は使用感見られず大変綺麗な外観です。
各部の作動快調です。シャッター、セルフタイマーは作動良好、距離計二重像のコントラストもしっかりしています。蛇腹のコンディションも良好。ピントグラスでの点検ですが、距離計連動、ピントも良好です。
ガラスはごくわずかにチリの混入が見られますが、拭き傷やクモリは見られず、スカッと綺麗に抜けています。アポランサー本来の描写が楽しめるでしょう。
コンディションの良い革ケースが付属します。