ライカ M4 オリジナル・ブラックペイント。ライツの製品コードは10402。製造番号は124万台、1969年8月に出荷された1台です。
前月7月のアポロ11号月面着陸に続き、8月には伝説のウッドストック・フェスティバルが開催され、日本では男はつらいよが初公開されました。ベトナム戦争への反戦運動が高まり、報道カメラマンが大いに活躍した時代でもあります。
現行フィルムライカにも採用されている、クランク式巻戻しや35/50/90/135mmに対応したブライトフレームなど、完成された使い勝手も、M4が多くの名カメラマンに愛された理由でしょう。
M3やM2ブラックペイントには同じペイントのレンズが似合いますが、M4BPにはクローム鏡胴のレンズも良くマッチします。
本品は大きな時代のうねりの中でプロカメラマンに使われていたのでしょうか、かなり使い込まれ貫禄タップリ。
この度のOHでリフレッシュ、バンバン使い倒して頂きたい一台。馴染んだStrapateer Strapなどを装着すれば、更に良い雰囲気となるでしょう。
かなり使い込まれたルックスで、各部に自然なブラックペイント剥げが見られます。また、シリアル番号上と巻き上げレバー近くのカドと背面部に小さなアタリが見られますが、目立つものではありません。
上手に使い込まれて来た印象です。グッタペルカはバックドアなどに一部補修痕が見られますが、こちらもオリジナル状態を保っています。
2025年6月にOH済。巻き上げレバー、シャッターダイヤル、巻戻しクランクなどの操作感とても滑らかです。ファインダーの見え味もスカッとクリア。まさに使い頃の一台です。