製造番号73万台、1955年製造のライカ M3前期型、ダブルストローク。M3発売開始の翌年度に製造された一台。三脚ネジは小ネジ。フレームセレクター無し。ライツの製品コードはIGEMO。
レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ史においても金字塔的存在です。
50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出来事を記録してきました。
本品はM3初期、段付きの雰囲気も未だ残す、M3前期型の新品同様品。軍艦部のマイナスねじでのビス留め、マウント部12時の位置のマイナスねじ、巻き戻しノブの中心軸が「ー」、ASA200のバックドア、アクセサリーシューの半月形状のステンレス製ストッパー、などなど各部オリジナル状態を保った素晴らしい一台です。
トップカバーの「Leica」ロゴ付近に、ゴマ粒大のごくごく薄い擦れが1箇所見られますが、他は擦れや傷などの使用感は見られず、新品同様の外観です。傷みがちなバックドアやアイピースにも使用の形跡は見られず、まっさらなもの。吊り環にもストラップを通した痕跡はありません。
グッタペルカも全てオリジナル、欠け等は見られず、シボの目はまだ立っています。このレベルの外観コンディションを保ったM3はそうそう出て来ません。特に前期型ではかなりのレアケース。
2025年7月にフルOH済。各部の作動滑らか、ファインダーの見え味もスカッと良好、バル切れも見られません。
GERMANYデカールが貼られたボディキャップ、1954年の英文マニュアル、番号は一致しませんが、時代の合ったM3前期用の綺麗な元箱が付属します。
得難いコンディションです!