カメラ
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Rolleiflex 3.5E
ローライフレックス 3.5E、初期型。ドイツ本国では3.5Cと呼ばれます。製造番号は174万台。1956年〜59年の製造です。レンズはプラナー 75mm f3.5。長きに渡って支持の厚いレンズです。ピントノブはメートル表記。露出計は追針式でライトバリューの数値を読み取り、それをシャッター速度調整ダイヤルのライトバリュー値に反映する方式です。ピントフードは脱着できない固定式ですが、ファインダースクリーンは米国製と思われる縦のスプリットイメージタイプに交換されています。明る...
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Hasselblad SWC Chrome + A12 Magazine
ハッセルブラッド SWA、SWの後を継いで1959年に登場したSWC。鏡胴は白クローム。距離指標はfeet表記。レンズは500シリーズ用のCレンズと共通デザインとなり、SWA、SWのウィークポイントだった鏡胴のガタの問題が解消されました。また、巻き上げがクランク式となり、使いやすさUP。ピント合わせはfeetで目測式ですが、被写界深度は非常に深く、不自由さは感じ無いでしょう。但し、水平取りにはご注意を。A12マガジン、ファインダー、フィルター、フード、フードキャップが付...
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Leica DII
ライカDII。ライツの製品コードはLYCAN。ブラック&ニッケル仕上げ。距離計を内蔵した初のライカ、エポックメイキングなモデル。海外ではライカ II、またはモデルDとも呼ばれます。本品のシリアル番号は5桁の94xxx。ライカ DIIの発売初年度、1932年の製造。次のモデルDIIIと比較すると、スローシャッター無し、吊り環無し、視度補正無しと機能的には少ないモデルですが、スッキリとしたデザインと握り心地の良いサイズ感が人気です。そのシンプルさを好む方も多いでしょう。ニッ...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
戦後ライツの高速大口径レンズ、ズマリット 5cm f1.5。ライカスクリューマウント。1952年製の前期型。製品コードはSOOIA。feet表記。E41。前期型用の純正カブセ式フィルターも装着可能です。角形のXOONSフードが適合します。シュナイダー設計のクセノン 50mm f1.5、5群7枚構成の進化版として登場しました。色ノリも良くなり、ガラスの状態さえ良ければ素晴らしい写りが楽しめるレンズです。開放では柔らかく、絞るとカッチリ。わずかに絞って近距離を撮影した際の、...
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Robot I + Tessar 30mm f2.8
ロボット I型。1934年に登場した、24x24mm判スクエア・フォーマットの目測式カメラ。スプリング・モーター巻き上げ。レンズは専用のロボット・スクリューマウント。フランスの著名ロボットコレクター、Claude BELLON氏の分類によれば、本品はロボット I型のバージョン3。1936年頃の製造です。ボディ内蔵の緑フィルター、真っ青に見える横向きファインダーも楽しい機構。I型は後のモデルと比較しても、ことさらコンパクトで可愛らしく、愛でたくなるカメラです。その一方、動...
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Nikkor 85mm f2 (Contax) Black
¥95,000
ニッコール P.C 85mm f2、後期型。本品は、鏡胴に「C」の刻印があり、稀少なレンジファインダー・コンタックス用。製造番号は、401xxx。シリアルの末尾には「:」が刻まれています。1948年発売の後期型、黒鏡胴モデル。距離表記はfeet。3群5枚構成、典型的なゾナー・タイプ。10枚羽根の円形絞り。ズシリと重い、しっかりとした作りのレンズです。絞り開放ではやや柔らかい描写ですが、f4付近まで絞り込むと一気に鮮鋭な描写となります。1950年、三木淳氏がライカ III...
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Leica IIIf Red Dial
ライカ IIIf レッドダイヤル。1952/1953年製。ライツの製品コードはLOOHN。セルフタイマー無し。スッキリとした外観と握り心地の良さが好印象。スローシャッター、視度補正付の距離計、安定した機構など、使い易く信頼性も高いライカ IIIf。フィルムもお高くなった昨今、1枚1枚の撮影を丁寧に楽しみたい方にもバルナックは良い選択でしょう。2018年に当店で販売した個体が出戻って来ました。お帰りなさい!大切にお使いを頂き、変わらず良好な外観です。トップカバー背面部に擦...
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Leica MP Chrome
ライカ MP アラカルト。シルバークローム。ライカの製品コードは10360。当店のお客様が日本国内正規店にてオーダーされた一台です。アラカルトでの変更点としては、トップカバーのライカロゴ刻印にLEICA CAMERA WETZLAR GERMANYの2行を追加&黒文字化、シルバー枠のバッテリーカバーへ変更(黒も付属します)、シリアル番号刻印箇所をアクセサリーシュー部へ変更、などが行われています。外観としてはライカ M-Aに近く、通常のMPに比べクラシカルな印象を受けます...
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Leica IIIg
バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。製造番号は82万台、1956年製。製造国はドイツ。ライカ黄金期の製品だけに、コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さには、触れて眺めているだけでも心が躍ります。イマドキの工業製品には失われつつある、物理的クオリティを実感できるカメラです。先行発売されたライカ M3の技術も投入されており、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵する唯一のバルナック。ファイン...
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Leica IIIa
ライカ IIIa。製造番号33万台、1939年製。板金時代のバルナックライカ。ライツのコードはAGNOO。本品の三脚ネジは太ネジ。DIIIに1/1000秒シャッターが追加されたIIIaは、当時スポーツ写真撮影用としても大いに活躍したそうです。DIII以前は黒塗りボディが主役でしたが、このIIIaの時代からライカの主流はクローム仕上げへと移行しました。ライカ DIIIから採用された吊り環、視度補正、スローシャッター等はそのまま装備されており、実用的なバルナックとしても魅力...
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Robot Recorder 24
¥68,000
ロボット・レコーダー 24。24x24のスクエアフォーマットの35mmフィルムカメラ。ロボット・ロイヤル 24から、ファインダーを省いたボディとも言えます。ゼンマイを巻き上げ、連射撮影ができるロボット・シリーズの中でも特殊なモデル。主に研究や工業用、または軍用としての記録専用として設計されたカメラで、距離計が無いのはもちろんのこと、ファインダーも巻戻しノブもバックドアの開閉ロック機構もありません。なお、軍用ロボットとしては、ライカ IIIgと同じスリークラウン刻印入りの...
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Leica M3
ライカM3。後期型のシングルストローク巻き上げ。製造番号は111万台、1965年製。ライツの製品コードはIGEMO。レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ界の金字塔。50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出来事を記録してきました。各部オリジナル状態を保っており、比較的きれいな外観です。丁寧な...
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Nikon S4 + Nikkor 50mm f1.4
日本光学製レンジファインダーカメラ、ニコン S4。1959年、ニコンS3の普及機として登場しました。ファインダー枠は35mmを省き50/105mmのみを表示、セルフタイマー省略、コマ数計を手動式、モータードライブ非対応とすることで価格を抑えた普及機。とは言うものの、ライバルのキヤノンPなどには価格面や販売施策面で後塵を拝し、5,898台を販売したのみに留まりました。35mm枠が無くなったおかげでファインダーも見やすく、セルフタイマーが省略されデザインはすっきりホールディ...
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Leica M2-R
1969年製造のライカ M2-R。ライカ M2-Rは、1966年に米陸軍向けに製造されたライカ M2S (CAMERA STILL PICTURE KS15-4)の民生版とも言え、ライカ M2をベースとしながらM4のラピッド・ローディング機構が組み込まれています。米軍からライツへと発注された、軍用のM2が後に注文キャンセルとなり、ニューヨーク・ライツからM2-Rという名で民間に販売されました。1969〜70年、製造番号1248201 〜1250200、約2000台のみの...
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Leica M3
ライカM3。後期型のシングルストローク。製造番号は105万台、1962年製。ライツの製品コードはIGEMO。1954年登場のライカM3は、素早いレンズ交換と確実な固定を約束するライカMマウント、距離計内蔵型の見え味素晴らしいレンジファインダー、機能美として完成されたデザイン、安定した動作を確保する堅牢なボディ、他社の追随を許さない質感高過ぎる造りによって、ライツの黄金時代を築いたカメラ。この後期型は前期型が抱えていたマイナーな欠点を改善し、シングルストロークという一般的...
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Alpa 9d
アルパ 9d。スイス・ピニオン社製のアイレベル一眼レフレックスカメラ。世界で3番目に登場したTTL機。高級路線かつ小規模生産を続けたアルパとしては、一番販売されたモデルです。こちらの銀塗りが4391台、黒塗りが665台、それぞれ生産されました。アルパの魅力は、少数生産の高級機ならではの重厚感や凝った造り、仕上げのみならず、多種多様なレンズ群にあるでしょう。自社製レンズを持たないため、各国の優れたレンズメーカーから多様なスペックを用意していました。スイス・ケルン社、スイス...
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Canon VI L
キヤノン VI L型。ライカ・スクリューマウント互換機。このVIシリーズは、キヤノンのレンジファインダー機の中でも最も凝ったつくりのシリーズ。1958年から1960年にかけて、約1万台強が製造されました。一軸不回転等間隔シャッターを採用。フィルムカウンターは自動復元式。ファインダーは3つの切替モードを持った変倍式。標準の50mm(100mm兼用)では等倍、35mmでは0.65倍、Mgモード(距離計像拡大)では1.55倍の倍率へと切り替わります。50mm/100mmのブラ...
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Nikon I
日本光学カメラ史の起点となる記念すべき一台、ニコン I型。ニコンS、ひいてはニコンFへと繋がるその始祖。ニコン I型の生産台数は、テスト機を除いた完成品が700台少々、実際の販売台数は500台足らずと言われています(諸説あり)。また、60922が第1号機、609759が最終機と言われており、1948年3月から1949年8月かけて製造されました。本品の製造番号は609549。ニコンI型は戦後、日本光学から民需品として販売された初の量産カメラ。そして「ニコン」と名付けられた...
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Leica M3
ライカ M3前期型。福耳ダブルストローク。製造番号は80万台、1955年製。フレームセレクターレバーが付き始めてまもない頃の個体です。ガラス圧板、ASA感度は200まで、バックドアの黒ポチは内側に。M3初期の雰囲気が未だ濃厚に残る一台。M3ツーストロークは、チャッ、チャとリズミカルに巻き上げられ、空シャッターを切っているだけでも気分が上がります。多少の使用感はありますが、全体的な雰囲気も良く作動も快調。お薦め出来る一台です。グッタペルカも含め、各部のパーツも当時のオリジ...
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Leica Standard
ALVOO。ライカ スタンダード。海外では モデルE とも呼ばれます。距離計無しモデル。製造番号は21万台、1936年製。ブラックペイントとクロームメッキ仕上げの通称セミクローム。クローム仕上げのエルマーなどのライカレンズ群が良く似合います。輸出向けの一台だったのでしょう、底蓋の開閉ヒンジ近くに「Germany」の象嵌刻印有。お好みのレンズや単体ファインダー、単独距離計などを載せてスナップシューターに。組み合わせが楽しいライカです。軽微なブラックペイント落ちなど使用感は...
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Leica IIIf Red Dial
ライカIIIf レッドダイヤル。製造番号79万台。1955年製。ライツの製品コードはLOOHN。ライカIIIcの後継機として1950年に登場したライカIIIf、初期モデルはセルフタイマー無し、シンクロ番号表記が黒文字(ブラックダイヤル)でしたが、後に赤文字(レッドダイヤル)となります。本品は1954年にセルフタイマーが追加された以降のIIIfの最終型。高い完成度を誇るIIIfは、1957年までの8年間でバルナック型の中では最多の製造数を誇ります。生産台数が多く価格もこな...
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Leica IIIg
¥98,000
バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。製造番号は93万台。1958年製。ライカMPやM3ブラック、軍用オリーブ、M2ボタンなどなど、魅力的なライカがわんさか出現してきた1950年代後半、ゴールデンエイジの製品です。コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さは、眺めているだけでもウットリ。ライカ M3の技術も投入、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵しています。使い易さではダントツのバルナック...
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Alpa 6c Black Paint
スイス、ピニオン社製一眼レフカメラ、アルパ 6c ブラックペイント。1960年〜1967年頃の製造。銀塗り3605台、黒塗りは僅か418台が作られました。ペンタプリズム一眼レフ。スプリットイメージ、セルフタイマー、回転式不等間隔シャッターを先代の6bより引き継ぎ、非連動式セレン式メーター、水平アイレベルファインダー、独特のパンタグラフ式巻戻しクランクを装備しました。それなりに使い込まれており、実用向けのアルパ 6c。ところどころ剥げ落ちた黒塗りが何とも良い雰囲気な一台で...
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Kowa SW Black Paint
コーワSW ブラックペイント。興和光機製。1964年発売のスナップシューター。クセノター変形型のコーワ 28mm f3.2レンズを搭載したスーパーワイドな仕様として登場。目測式ですが、被写界深度が深いのでバシバシ撮影が楽しめます。セイコー製SLVシャッター、見え味の良いケプラータイプのファインダーを搭載。厚みを極力抑えた設計が好印象なカメラです。当時、28mm交換レンズ1本分で購入出来るリーズナブルな機種でしたが、その出来の良さからプロの写真家にも愛用者が多かったモデル...
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Leica M10-R Black Paint
ライカ M10-R ブラックペイント。2021年に販売開始されたライカM型デジタルカメラ。ライカのカタログNo.は20061。真鍮地に光沢感のあるブラックペイント仕上げと、正面のライカロゴバッジが省かれた精悍なルックスが特徴的。バッテリー込みの本体重量は650g。シャッター速度ダイヤルやISO感度ダイヤルは、格子状のローレット仕上げ。トップカバーには筆記体のライカロゴ刻印。シャッターボタン回りのメッキパーツなどなど、往年のM型ライカをオマージュしたデザインに特別さを感じ...
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Leica A / DII
製造番号3万台の1930年製のライカ A型 後期型を、後年ライツにてDIIへアップグレードされた個体です。レンズの時代を合わせるのであれば、無番の新エルマーがピッタリでしょう。純正アップブレードは、ライツから供給されるアップグレード専用パーツが用いられており、一部には通常のライカDIIとは異なる部品が使われています。手の込んだ対応ぶりにライツらしさを感じます。ちなみに海外では 、これらライツによる純正改造をFactory Conversionと呼んでいます。吊り環無しで...
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Rollei 35 Chrome
ローライ 35。クローム。シンガポール製。レンズはテッサー 40mm f3.5を搭載、ローライ 35シリーズの標準的グレードです。標準とは言え実力派、目測ながらピントが合った時の描写は鋭く、40mmの画角も絶妙です。コンパクトながら、精密で重厚なつくりもカメラ好きの心をくすぐります。のちのコンパクトカメラのあり方に大きな影響を与えた、ドイツの天才設計者、ハインツ・ヴァースケ氏設計のローライの傑作機。穏やかなテッサー 40mm f3.5はピントも深く、目測での撮影も愉しい...
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Ducati Simplex
伊デュカティ製35mmハーフ判カメラ、シンプレックス。シングルデスモや750SSなど往年の名車で知られ、現在でも第一線で活躍するバイクメーカーDUCATI社が1950年前後に製造した、可愛らしくも精密な小型カメラ。DUCATI社のカタログNo.は、OI 6404.1。秀逸な外観デザインに心惹かれる方も多いことでしょう。手に取ればズシリと金属感タップリなつくりにウットリ。グレーの貼り革と梨地シルバーの組み合わせは、実に洒脱な雰囲気。さすがのイタリアンデザイン。シンプレック...
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Leica If Red Dial
ライカ If レッドダイヤル。ライツのコード名はOEFGO。製造番号57万台。1952/53年製。ライカ IIIf後期型からファインダー、距離計、スローシャッターを省いたモデル。アクセサリーシューが2つ装備されており、組み合わせの自由度が高いカメラ。グッタペルカや梨地メッキの肌は、ライカM3と同様のライツ黄金期ならではの質感です。広角レンズを装着してパンフォーカスでバシバシ撮影したり、お好みの外付けファインダーを載せての目測撮影、はたまたFOKOSなどの単独距離計を載せ...
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Nikon New F
ニコン・ニュー F。743万台。クローム仕上げ。1973年頃の製造と思われます。高い信頼性、豊富で質の高いレンズ群、アクセサリー類の充実などにより、世界のスタンダードとなった銘機ニコン Fの最後期モデル。ニコンFは1959年に製造番号6400001で登場し、以降ボディ各所様々な変化を遂げ、製造番号72xxxxx後半から巻き上げレバー、セルフレバーに樹脂カバーが使われるようになり、通称ニューFと言われる本モデルとなりました。非常にタフで今なお現役で活躍できる、日本が誇る素...
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Leica If / IIIf Red Dial
ライカ If改IIIf。1954年製のライカIf レッドスケールを、後年ライカにてIIIfへアップグレードした一台。製造番号は67万台。本品はセルフタイマー付、IIIfの最終型となりました。高い完成度を誇るIIIfは、これまでのライカと同様に、様々なメーカーがお手本としてそのコピー機を製造したモデルでもあります。シボの目が粗めなグッタペルカの握り心地も良いですね。ライカ IIIfは生産台数も多く価格もこなれており、トラブルが少ないモデルでもあります。これからライカを始め...
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Canon VT de luxe Black Paint
キヤノン VT デラックス。本品はレアなブラックペイント。VTは1957年に登場したVT型の改良モデルで、巻戻しノブがキヤノンL1型タイプのクランクレバー式となりました。ライカM3の影響を受けたと言われており1956年に登場。3つのモード切替が可能なファインダー、内蔵式速写ワインダー、横開き式のバックドアを装備。ファインダーは切替&変倍という大変凝った造り。それぞれ、35mmは0.4倍、50mmは0.72倍、測距用のRFは1.4倍。精悍なブラックペイント仕上げ。底部に内...
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Leica Ig
98万台のライカIg。1960年製。コード名はOCEGO。1957年に製造開始したバルナックライカの最終機ライカIIIgから、レンジファインダーとビューファインダーを省略したモデル。Leicaロゴがボディの前面に刻印された最初のライカでもあります。ファインダーが無くなった間を埋めたのかも知れませんね。元々は複写や科学写真のために製造されましたが、軍艦部にはアクセサリーシューが2つあり、距離計や単体ファインダーなどでお好みにカスタマイズする楽しみも。アクセサリー類にも一切...
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Leica If Red Dial
ライカ If レッドダイヤル。ライツのコード名はOEFGO。76万台。1955年製。ライカ IIIf 後期型から、ファインダー、距離計、スローシャッターを省いたモデル。アクセサリーシューが2つ装備されており、組み合わせの自由度が高いカメラ。グッタペルカや梨地メッキの肌はライカM3と同様のライツ黄金期ならではの質感です。お好みの外付けファインダーを載せての目測撮影、広角レンズを装着してパンフォーカスでバシバシスナップ、はたまたFOKOSなどの単独距離計を載せて賑やかな軍艦...
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Pentax MX Japan Camera Show
旭光学製のペンタックス MX、日本カメラショー開催20周年記念モデル。わずか20台の限定です。1979年(昭和54年)3月の発売。ペンタックスMXは、軽量小型ボディにTTL露出計内蔵、外付けのモータードライブや、ワインダーでの自動巻き上げにも対応した高級モデル。付属の標準レンズはSMC Pentax-M 50mm f1.4。ペンタックスKマウント。レンズ前キャップ、元箱、ストラップ、肩パッド、保証書、新品付属の電池(使用不可)、日本語取扱説明書、レンズとアクセサリーのカ...
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Rectaflex 1300 + Angenieux 50mm f1.8
1953年発売のレクタフレックス 1300。コンタックス Sと共にペンタプリズムを装備した最初の一眼レフ(SLR)。イタリア製らしい洒脱なボディやロゴデザインも魅力、使い勝手もなかなか良好です。このモデル1300は、数あるレクタの中でも一番生産台数の多いモデル。レクタフレックスにはアルパ等と同じく実に多様なレンズが用意され、ドイツからはSchneider、Zeiss、Kilfit、SchachtやVoigtlander、Rodenstock。フランスからはAngenie...
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Leica A Early
ライカの始祖、ライカA型。ライツの製品コード名は栄えある「LEICA」。レンズは旧エルマー。製造番号は1万5千番台、1928年製。meter表記。エクボレリーズ。巻上ノブは目が粗く、初期と比べると背丈が高いタイプです。製造から既に96年が経過、昭和3年(!!)に作られたカメラですが、今でも35mmフィルムを装填すれば普通に撮影ができます。凄いことですね。ほど良く使われてはいますが、アタリや凹みは見られず、大切にされてきた印象を受けます。ペイントの剥げ具合も良い雰囲気。撮...
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Leica M3
92万台。1958年製。人気の福耳スプリング式シングルストローク。ライカ M3、総生産台数約22万台中、わずか7500台程度(3.5%弱)のみ存在する、稀少なモデルです。ワンストロークながら、巻上レバーを戻すときのチリチリ音がしないのがスプリング式の特徴です。この後すぐにラチェット式となりますが、より滑らかな操作感のこのタイプを指名買いをされる方も多い人気モデル。各部のパーツも当時のオリジナルで、長く付き合えるライカ M3でしょう。6ヶ月保証付きはもちろんのこと、その後...
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Hasselblad 500C/M + Planar 80mm f2.8 T* + A12
ハッセルブラッド 500C/M、極上セット。スウェーデン製の中判カメラ。プラナー Cレンズ付。質実剛健な作りの良さが光る名機です。1970年に登場した500C/Mは、1989年まで続いたロングセラーモデル。前モデル500Cの改良版、Modifiedとなり、スクリーン交換が可能となるなど、細かな仕様変更がなされています。オリジナルのオーナー様は、昭和48年(1973年)6月、シュリロ正規品として大阪のカメラ店にて新品セット購入されました。番号が一致した当時の購入証明書も付...
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Leica IIIcK Gray
ライカ IIIcK グレー。軍用の耐寒仕様。1945年頃の製造。「K」はドイツ語でボール・ベアリングを意味する頭文字。シャッター軸にボールベアリングを採用。グリスを抜くことで寒冷地での凍結を防ぐ設計とされています。外観は独特な青みがかったグレーペイントとクロームメッキ仕上げ。時代のあったズミターやエルマー5cmを合わせるのが雰囲気でしょう。貼り革も同色のグレー仕上げ。第二次世界大戦中の1945年3月15日、ウェツラー工場は米軍に占領されました。当時製造中であったIIIc...
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Leica B Compur Rim Set
珍品、ライカB型。後期モデルの新コンパー付き。通称リムセット。本品はシリアル番号34000番台の1930年製。距離指標はメートルです。ライカ B型は、1941年までに新・旧コンパー合わせて1700台程度(うち新コンパー付は約1000台!)が生産されましたが、DII登場の1932年以降はほとんど売れなかったようです。実際に操作をしてみるとその使い難さがよく分かります。新コンパーシャッターは、1秒〜1/300、B、Tを装備。真ん中に鎮座するクルリと可愛いレンズの周囲には、ち...
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Teleroy w/ Angenieux 100mm f3.5
仏Royer社製、1950年代製造の6X9判(120フィルム)、テレロワ。なかなか凝ったメカニズムの連動距離計付の中判カメラ。テレロワはその多くがSom Berthiot Flor付きですが、本品は稀少なアンジェニュー 100mm f3.5付。このType X1はテッサータイプの4枚玉。アンジェニューらしい淡いパープル・コーティング。ボディ筐体はフランス製カメラらしくアルミ製で軽量、本体重量は771gです。テレロワは距離計窓が小さく、ピント合わせにはかなりの慣れが必要で...
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Leica IIIg
バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。本品の製造番号は94万台。1958年製。ライカ MPやM2ボタンなどとほぼ同時期に製造された、戦後ライツ絶頂期の製品です。コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さは、眺めているだけでもウットリ。ライカ M3の技術も投入され、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵。ファインダーの見え味も素晴らしく、完成度ダントツのバルナックライカです。こちらは長年コレクタ...
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Leica T Chalie Vice
ライカ T チャーリー・ヴァイス。2016年製。小山薫堂が手がけたブランド、Chalie Viceの特別仕様モデルで藍色の外装が目を引きます。実際にはパープルに近いブルーです。限定70台。ライカの製品コードは11813。ベースモデルはライカT(Typ701)。機能、性能は通常モデルと同じです。ライカTのデザインはアウディ社が手がけました。アルミブロックから削り出し、職人が磨き上げたボディが美しいライカ。センサーはAPS-Cサイズ。タッチパネル、ライカTマウント(現行ライ...
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Witness + Super-Six 2inch f1.9 (L)
英国イルフォード社が販売したライカコピー機、ウィットネス。1952年頃の製造で、生産台数350台以下と言われるレアカメラ。製造は英国のPeto Scott社が担当しました。古今東西数多あるライカコピーの中でも、ひときわ秀逸なデザインが光ります。Witnessのロゴも最高、Tシャツを作りたくなるようなカッコ良さです。当初、WitnessにはDaron 50mm f2.9が標準装着される予定でしたが、それではスペックが凡庸との理由で、急遽大口径のダルメイヤー・スーパーシック...
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Leica M3
製造番号110万台、1964年製のライカ M3後期型、シングルストローク。ライツの製品コードはIGEMO。レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ界の金字塔。50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出来事を記録してきました。各部オリジナル状態を保ったコンディション良好な一台。シリアル番号は110...
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Rolleicord I Art Deco
ローライコード I型、アールデコ。通称金ピカコード。6x6判(120フィルム)。1933年の発売です。ローライコードはローライフレックスの廉価版の位置づけですが、初代のコードは何ともゴージャス。アールデコ調のダイヤモンドパターンが輝くニッケルプレートが奢られたボディに、当時の人々はさぞかし心を奪われたことでしょう。故に生産台数はかなり多いですが、緑青にやられ綺麗な個体の現存数は非常に少ないカメラです。撮影レンズはトリプレットのトリオター 75mm f4.5。フィルム巻き...
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Leica M5 Black Chrome
ライカ M5 ブラッククローム。137万台。1973/1974年製。3ラグ(吊り環が3つ)の後期型。製品コードは10502。視認性の良い追針式露出計をファインダー内に内蔵。シャッター速度ダイヤルは右手の人差し指が自然に届く位置に設置され、ファインダーから目を離すこと無く、露出を確認しながらの速度調整が可能です。実に使いやすく、素晴らしい設計のモデル。ライカ M4までと比べ大柄なボディとなりましたが、ホールディングの良さはピカイチでしょう。昔から玄人好みのM型ライカとして...
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Gokoku No.1
¥180,000
ゴコク I型。理研光学工業(現リコー)製。ベストフィルムを使用する3x4cm判カメラ。フォーカルプレーン・シャッターを採用し、外観デザインもライカを意識したつくりです。昭和14年(1939年)頃の製造で、ネーミングは「護国」に由来。軍国主義一色の当時の空気を反映しています。シリアル番号は1064。レンズ固定式のゴコク I型の生産は1,500台程度と言われており、シリアル番号は1000番台からスタートしているようですので、本品は64番目に当たる初期の個体と思われます。付属...
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Rolleiflex 2.8F
二眼レフの王様、ローライフレックス 2.8F。本品は製造番号240万台、2.8F販売開始の1960年に近い時期に製造された一台と思われます。プラナー 80mm 6枚玉の描写を、余裕ある中判フイルムでお楽しみいただけます。使い易い連動露出計を内蔵。ファインダーフードは脱着可能。ファインダースクリーンは全面マットタイプ。フードはバヨネット III、Bay3が適合します。作動快調。気兼ね無く使うにはちょうど良い頃合いのニッパチエフです。当店過去販売品です。お客様に大切に使われ...
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Leica M Monochrom Leitz Park
初代ライカMモノクローム・ライツパーク。2014年発売、100台限定。製品コードは10778。ウェツラーのライツパーク新社屋オープンに合わせて登場した限定モデル。初代ライカMMはモノクロ専用CCDセンサーを採用。写真界に衝撃を与えた一台です。デジタル時代の銘機と言えるでしょう。今なおCMOSセンサーよりCCDを好む方も少なくありません。当店でも実写テスト機やスタッフの愛機として活躍していました。CCDのMモノクロームの描写は、やはり唯一無二の世界。圧倒的な階調の豊かさ、...
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Nikon F2 Photomic AS Chrome
ニコン F2 フォトミック AS。クローム。先代の銘機、ニコン Fの後継機として登場したニコン F2に、DP-12 フォトミックASファインダーが装備されたモデルです。本品は長年コレキターさんが所有されており、使用感見られず、新品同様の美しい外観を保っています。ファインダー内に少々のバル切れ、2点のメッキの腐食がみられるのが惜しまれますが、番号一致の元箱、未開封のクリーナークロス、シリカゲル、付属電池(使用不可)、日本語取扱説明書、プライスカード(126,000円)、ボ...
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Leica Standard / DIII
1936年製のライカ・スタンダードを、後年ライカにてDIIIへアップグレードされた個体です。海外ではFactory Conversionとも呼ばれます。製造番号は21万台。ブラックペイント、ニッケルメッキ仕上げ。視度補正付きの距離計、スローシャッター、吊り環が装備されており、撮影に必要十分な機能を備えた一台です。しっとりとしたピアノブラックのボディに、お好みのニッケルレンズを合わせ、ヴィンテージ感を味わいながらゆったりと撮影を。当店過去販売品です。お客様に大切に使われ、...
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Gamma III Aeronautica
ガンマ III、イタリア空軍バージョン。トップカバーにR.Aeronauticaの刻印有。III型は1950〜51年の製造。ガンマはスタイル最高、大変ユニークな機構を持つ、イタリア製のライカ・コピー機ですが、部品精度に問題があり、まともに動く個体は殆ど見られないのが残念です。本品はライカ・スクリューマウントとなった、ガンマ最終モデルのIII型。ちなみにガンマ I型は独自のバヨネットマウント、II型はスロー無しのライカ・スクリューマウント。このIII型は、ライカLマウント...
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Exakta Real + Travenar 50mm f2.8
1966年、Ihagee West社製。戦前エキザクタの名機の数々を設計したIhagee Dresdenの技術者が、理想を追い西側へ亡命して作ったカメラ。西ベルリン(西独)工場製。右手/左手用に二つレリーズが付いています。メジャーなドレスデン製エクザクタの左手巻き上げとは異なり、本機は右手巻き上げレバーの一般的なタイプとなりました。クイックリターンミラー。ファインダーは後ろに引き抜く方式で交換可能。東独製のエギザクタと比較すれば、このレアルは大きな進化でしたが、当時日進...
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Nikon F2 Titan With Name
ニコン F2 チタンボディ。報道機関向けに供給されていた、チタン仕様のニコン F2 アイレベルをユーザーからの強い要望により限定販売したモデル。ボディ向かって左側にTitanの刻印が入っています。通称ネーム付。独特のちりめん塗装が採用されており特徴的な外観です。外装の上下カバー、ペンタプリズムカバーなどがチタン製。またシリアルナンバーもF2T 79xxxxという番号が振られています。ほぼ新品です。レンズ装着テストの際に付いたと思われる、ごくごくわずかな擦れがマウント面に...
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Leica A
製造番号18xxx。1929年製造の近接旧エルマー付ライカ A型。1913年にオスカー・バルバックが製作した3台のUrライカ、その後の31台のライカ 0(ヌル)型などの試作品を経て、1925年についに市場へと登場。世界中から賞賛を浴びた、記念すべきライカの初号機。ライツの製品コードは堂々たるLEICA。本品は著名ライカコレクター、ポール・ヘンリー・ハスブロック氏(Paul-Henry Van Hasbroek)の著書、「Leica in Colour (邦題:ライカ図鑑...
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Leica M10-P Reporter
ライカM10-P リポーター。オリーブカラーに包まれた、2021年発売の特別限定モデル。ライカの製品コードは20041。世界450台限定。ライカ社が主催する国際写真コンテスト、「ライカ・オスカー・バルナックアワード」40周年を記念し、ルポルタージュ写真家たちへの敬意を表したモデルとして登場しました。過酷な撮影環境にインスピレーションを受け、耐傷性の高いダークグリーン塗装を施し、防弾ベストに使用されるケブラー材を貼り革に採用。使い込むほどに経年の味わいが出る仕上げとなって...
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Leica DIII
ライカ DIII。製造番号は13万台、1934年製。ライツの製品コードはAFOOV。ブラック&ニッケルメッキ仕上げ。海外ではモデル F、ライカ IIIとも呼ばれています。手にすっぽりと収まるサイズ感、黒塗装とニッケルの落ち着いた色合いに癒やされる佇まい。吊り環、視度補正付きの内蔵距離計、スローシャッターを装備しており、機能面でも完成度が高く、実用面でも優れたバルナックライカです。シャッターの最高速は1/500。ニッケルメッキのレンズと合わせ、撮って良し、眺めて良し。昔か...
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Leica M3 Early
ライカ M3初期モデル。製造番号は7001xx。M3発売初年度の1954年製。本品は段付きではありませんが(段付きと段無しはM3の1桁シリアルから混在します)、各部に初期型の特徴を残すオリジナル・コンディション。マウント12時位置のネジ無し、ASA200のバックドアやピンクがかったインジゲーター、初期の特徴を持ったバックドア裏、段付きやプロトとも共通するシャシーのデザイン、アクセサリーシューのクローム半月ストッパー(ステンレスも混在)、巻戻し軸中心部がワンドット(マイナ...