1928年(昭和3年)製の旧エルマー付きライカA型。製造番号は9千番台で、アスタリスクマーク(*)が付いている珍しい個体です。ライカ製品でアスタリスクが付くのは、同一番号の個体がある場合とも言われています。
エクボレリーズ、底蓋はカンヌキ、丸型のアクセサリーシューなど、荒シボのグッタペルカなど、各部にA型初期〜中期モデルの特徴を残しています。ノブやシャッターダイヤル、レンズ先端部のローレットは細目で揃っています。エルマーの銘板のフォントも初期ならではの可愛らしいフォント。距離指標は目測撮影に嬉しいmeter。
昭和ヒト桁生まれ、あと数年で100歳を迎えようとするカメラですが、しっかりとオリジナル状態を維持。今でもしっかりと撮影ができ、非常に完成度の高いライカの原点モデル。ライツの製品コードはズバリ、LEICA。ライツ、ライカの輝ける歴史はここから始まります。
長年の使用によるペイント落ち、レンズ銘板に多少のアタリ修正痕が見られますが、丁寧に使われて来たことが伺い知れるオリジナルコンディション。各部のニッケルメッキもなかなか良い状態です。
2024年11月にOH済。各部の動作正常です。操作感も滑らかに仕上がっています。シャッター音も心地良く、ファインダーの見え味もクリアーです。レンズは前玉に薄い拭きキズが数本見られますが、実写にはまず影響無いでしょう。他、ガラスは良好な状態です。
ライカ A型の初期モデル(マッシュルーム&エクボレリーズ)は、巻戻しの際にレリーズを押し続ける必要があります。また、板金時代のバルナックに稀に見られるのですが、製造当初からフィルム送り用のスプロケットとボディシェルの隙間が広めなため、フィルムの撮影枚数が終わった後も巻上げノブが回ってしまう事があります。撮影開始時にはフィルムカウンターをしっかりと合わせ、規程の枚数が終了したら巻戻しをするという、古のお作法でお楽しみください。
真鍮にペイントのフラットな純正キャップ、時代は少し後のものとなりますが純正革ケースが付属します。ケースにはストラップが側面にリベット留めされており、実用しやすいよう改造されています。吊り環の無いライカA型で撮影を楽しまれたい方には、嬉しいアクセサリーでしょう。
撮って良し、眺めて良し、調べて良しの一台です。