ライカ IIIa。製造番号33万台、1939年製。板金時代のバルナックライカ。ライツのコードはAGNOO。本品の三脚ネジは太ネジ。
DIIIに1/1000秒シャッターが追加されたIIIaは、当時スポーツ写真撮影用としても大いに活躍したそうです。DIII以前は黒塗りボディが主役でしたが、このIIIaの時代からライカの主流はクローム仕上げへと移行しました。
ライカ DIIIから採用された吊り環、視度補正、スローシャッター等はそのまま装備されており、実用的なバルナックとしても魅力的なモデル。
沈胴エルマーやエルマー 35mm等のコンパクトなレンズを装着して、ポケットにしのばせるにも良いサイズ感。IIIc以降のダイキャストモデルとはまた違う、手にしっとりと馴染む感覚を楽しめます。
光沢感控えめなクロームメッキが落ち着いた印象を与えるIIIaです。
アクセサリーシュー周辺やトップカバー背面部、及び底蓋には使用に伴う軽微な擦れが見られますが、使い込まれた個体が多いIIIaとしてはずいぶん綺麗なもの。アタリや深い傷は見られません。
各部のパーツはもちろん、グッタペルカも当時のオリジナルのままです。
2024年7月にOH済み。各部の操作感滑らかに仕上がっています。ファインダーの見え味も大変クリアです。レンジファインダーの二重像のコントラストもクッキリしています。
戦前ライカを存分にお楽しみいただける手頃な1台です。