バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。製造番号は82万台、1956年製。製造国はドイツ。
ライカ黄金期の製品だけに、コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さには、触れて眺めているだけでも心が躍ります。イマドキの工業製品には失われつつある、物理的クオリティを実感できるカメラです。
先行発売されたライカ M3の技術も投入されており、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵する唯一のバルナック。ファインダーの見え味も素晴らしく、使い易さではバルナック全モデル中、ダントツでしょう。
ファインダーアイピース上部に小さな欠け、巻上ノブ付近のトップカバーのカドに小さな傷が一点、底蓋の三脚座側のカドに軽微なアタリが見られます。他、ごく軽微な擦れがシューや速度ダイヤル、底蓋に見られますが、全体的には綺麗な外観です。以前の整備によるものと思われますが、吊り環には銀塗料でタッチアップがされています。グッタペルカは全てオリジナル、サラッとした爽やかな握り心地です。
2024年8月にOH済。各部の点検および整備により動作良好、操作感滑らかに仕上がっています。ファインダー清掃により見え味クリアーになりました。
整備も行き届いており、全体的に清潔感を感じさせるIIIg。気持ち良くお使い頂ける一台です。