ライカ MD-2。ライツのカタログNo.は10105。
ライカ M4-2をベースに、ファインダーや距離計を省いたモデル。ヴィゾフレックスや、顕微鏡撮影用に製造されました。
1977年、シリアル番号1468723からスタートし、1985年、シリアル1664350で製造終了となります。MD-2の総製造台数は、2593台とやや少なめ。
本品の製造番号は1469xxxと、かなり初期のMD-2。この初期モデルの吊り環は、同時期のライカM4-2と同じブラッククローム。MD-2の吊り環はこの後すぐにステンレスへと変わります。
ライカ・スタンダードに始まり、Ic、If、Ig、そしてM型世代となってからも、ライツはMDやMDaなどファインダー無しモデルを製造し続けています。多くは記録用など特殊用途用に製造されましたが、現代ではスーパー・アンギュロン 21mmやエルマリート 28mmなどの広角レンズと、単体ファインダーを装着し、スナップシューターとして使うのが定石でしょう。重量458gと、他のM型と比較して軽量なのも嬉しいポイント。
本品はOH済の極上品。実用にもコレクションにもどうぞ!
バックドアの黒ポチは片側欠落していますが、他は使用感見られず、非常に綺麗な外観です。ブラッククローム部の褪色なども見られず、吊り環にも使用感はありません。グッタペルカも当時のオリジナルで、シボの目もまだ立っており、サラッとした握り心地です。
2024年9月にOH済。巻上げやシャッターなど、各部の作動感良好です。
MD-2にはセルフタイマーもファインダーセレクターも無いので、ガシッと鷲掴みにしての街角スナップにも好適でしょう。
稀少なMD-2初期モデルの大変美しい一台です!