フィルムカメラ
-
Leica A Early
1928年(昭和3年)製の旧エルマー付きライカA型。製造番号は9千番台で、アスタリスクマーク(*)が付いている珍しい個体です。ライカ製品でアスタリスクが付くのは、同一番号の個体がある場合とも言われています。エクボレリーズ、底蓋はカンヌキ、丸型のアクセサリーシューなど、荒シボのグッタペルカなど、各部にA型初期〜中期モデルの特徴を残しています。ノブやシャッターダイヤル、レンズ先端部のローレットは細目で揃っています。エルマーの銘板のフォントも初期ならではの可愛らしいフォント。...
-
Rolleicord Vb Gray
ローライコード Vbグレーセット。蘭フィリップス社に納入された特注品。製造番号は261万台、1962年製。この特注Vbグレーは1962年と1968年に1,000台ずつが製造されたと言われています。グレーカラーが特徴的。ローライフレックスTのグレーカラーはよく見掛けますが、このVbグレーはかなり珍しいです。オシロスコープ撮影をポラロイドフィルムで行うための専用ハウジングや、専用部品のRolleicopi(ローライコピ、可愛いですね)、接写レンズ(RIのローライナー4❗)と...
-
Rollei 35 Chrome Germany
ローライ 35のクローム仕上げモデル。人気のドイツ製。f3.5テッサー付。ヘリコイドの距離表記は上面がmeter、下面がfeet。ローライ 35はこの後細かな変更と共に、シンガポールでの製造に移管されていきますが、初代ドイツ製は手に取った時の質感やファインダーの見え味等、どことなく違いを感じられます。のちのコンパクトカメラのあり方に大きな影響を与えた、ドイツの天才設計者、ハインツ・ヴァースケ氏設計のローライの傑作機。穏やかなテッサー 40mm f3.5はピントも深く、目...
-
Rolleiflex 2.8F
極上コンディションのプラナー付ローライフレックス 2.8F。製造番号は245万台。1960年代半ば〜後半の製造と思われます。プラナー 80mm 6枚玉の描写を、余裕ある中判フイルムでお楽しみいただけます。使い易い連動露出計を内蔵。ファインダーフードは脱着可能。ファインダースクリーンは純正の方眼入りスプリットイメージタイプ。しっかり整備済みで作動快調。久々入荷の綺麗な2.8F、付属品も揃っています。使用感ほとんど見られず、とても綺麗な外観です。目立った傷やアタリも無く、傷...
-
Leica M2 Early
ライカ M2初期型、人気のボタン巻戻し。本品はセルフタイマー無し、スッキリとした外観が魅力のモデル。93万台。1958年製。コード名はKOOHE。各部、製造時からのオリジナルのパーツです。三脚ネジは細ネジ。ブライトフレームは35/50/90mmが単体で表示されます。M2初期のプッシュボタン巻き戻しの中でも後期タイプで、巻き戻しボタンがロックされます。使い勝手の良いM2ボタンです。細い縦スリットの内ギザの採光窓も後年のM2とは異なり、よりモダンな印象。スチールリムや8枚玉...
-
Alpa 6c
1960年発売のアルパ 6c。シルバーボディ。セレン式露出計を搭載した、アルパの中でも生産台数の多いモデル。生産台数は3605台。本品は製造番号45.855から45.875のロットで、1963年製の一台です。6cは使い勝手も良く、信頼性も十分なモデル。ド定番のマクロスイターはもちろん、プラクチバグやエクザバグなど、各種の純正アダプターを装着すれば多様なレンズが楽しめます。20年ほど前、ヨーロッパ買い付けの際にスイスのコレクターさん宅で買い付けた個体です。意外とスイス本国...
-
Rolleiflex 2.8F
ローライフレックス 2.8F。カメラ好きが憧れる二眼レフの王様。ドイツ製。本品は製造番号240万台。2.8F販売開始の1960年に近い時期に製造された一台と思われます。銘玉プラナー 80mm 6枚玉の描写を、余裕ある中判フイルムでお楽しみ頂けます。使い易い連動露出計内蔵。ファインダーフードは脱着可能、スクリーンもお好みに応じて交換できます。付属のファインダースクリーンは米国製と思われるサードパーティ品に換装されており、明るくとても見やすいもの。フードはバヨネット III...
-
Ilford Advocate
35mm判カメラ、アドヴォケート。フィルム感材メーカーで、またライカ・コピー機の傑作、Witnessの製造元としても知られる、英Ilford社製。目測式。距離表記はfeet。1953年5月から1956年まで販売され、約4500台が製造されました。35mmフィルムを使用するカメラでは初めて35mmレンズを標準装備した、世界最初の35mm広角専用機。本品はシリーズIIのホワイトフェイス。ちなみにシリーズ IはWray社のレンズを装備し、シャッター周辺が黒いデザイン。アルミダ...
-
Plaubel Makina 670
プラウベル・マキナ67の改良版、670。レンジファインダー式中判カメラ。120/220フィルム使用。6×7フォーマット。ブランドは独プラウベルながら、設計はコニカ。レンズは4群6枚のニッコールで非常に高性能、現代においても定評のあるレンズです。670はボディ正面にリブが入りホールド感が向上、シャッターの誤作動防止用にレンズボードを閉じた状態ではレリーズできないようになりました。使用感ほとんど見られず、非常に綺麗な外観です。吊り環周辺にも使用感は無く、マキナにありがちなボ...
-
Contaflex TLR
コンタフレックス。通称ダルマ。1935年、ツァイス・イコンが威信を賭けて世に送り出した、35mmフォーカルプレーンシャッター2眼レフカメラ。しっかりとした軽合金ダイキャスト製ボディが、文字通り重厚感を醸し出します。実測で1459gとヘビー級です。販売当時の価格は2,200円。その頃のライカDIIの約5倍強、エリート大卒初任給の30倍強と強烈な価格だった模様です。家一軒という大袈裟とも思われる表現も納得の、往時のぶっ飛び価格に驚嘆です。コンタックス I型譲りの1/2〜1/...
-
Alpa 6b Black Paint + Macro-Switar 50mm f1.8
スイス・ピニョン社製、アルパ 6b ブラックペイント。生産台数僅か56台(!!)のレアモデル。製造番号41013〜41060の製造ロットで、1960年に黒塗りとして生産されたうちの1台です。スプリットイメージの45度ファインダー、50mmの透視ファインダー、セルフタイマーを装備。付属の銘玉マクロスイター 50mm f1.8も稀少なブラック仕様。大変精悍なルックスで、世のカメラ好き、黒塗り好きのハートを鷲掴みする1台です。珍品。当店過去販売品です。お客様に大切に使われ、こ...
-
Leica MD-2
ライカ MD-2。ライツのカタログNo.は10105。ライカ M4-2をベースに、ファインダーや距離計を省いたモデル。ヴィゾフレックスや、顕微鏡撮影用に製造されました。1977年、シリアル番号1468723からスタートし、1985年、シリアル1664350で製造終了となります。MD-2の総製造台数は、2593台とやや少なめ。本品の製造番号は1469xxxと、かなり初期のMD-2。この初期モデルの吊り環は、同時期のライカM4-2と同じブラッククローム。MD-2の吊り環はこ...
-
Leica M3
ライカ M3前期型。製造番号は77万台、1955年製。ライツの製品コードはIGEMO。福耳のダブルストローク(ツーストローク)。三脚ネジは太ネジ。この番号帯の少し後から、ブライトフレームのセレクトレバーが付くようになります。セレクトレバーの無いすっきりとしたボディや、トップカバーを留めるマイナスビスなど、M3・70万台ボディらしい、やや無骨な雰囲気がたまりません。グッタペルカを含め、各部のパーツは製造時のオリジナルのまま。やや角張ったバックドアのデザインやASA200の...
-
Leica M3
製造番号1009xxx、1960年製のライカ M3後期型、1ストローク。セルフタイマー付。ライツの製品コードはIGEMO。レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ史においても金字塔的存在です。50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出来事を記録してきました。本品はオリジナル状態を保った、綺麗な一...
-
Rolleiflex 3.5F
ローライフレックス 3.5F、タイプ 3。製造番号229万台、1964年頃の製造です。プラナーの素晴らしい描写と、絶妙な画角で安定した人気を誇る3.5F。上位機種の2.8Fも素晴らしいモデルですが、屋外で必要十分な明るさと軽さを有する3.5Fは、撮影好きには本命となりうるでしょう。本品は新品の雰囲気をタップリと残した、とても綺麗な1台。キャップ、ディフューザー、ストラップ、英文取扱説明書、革ケース、元箱と付属品も揃っています。革ケースなどもボディと見合ってとても綺麗なも...
-
Rolleiflex 3.5E
ローライフレックス 3.5E、初期型。ドイツ本国では3.5Cと呼ばれます。製造番号は174万台。1956年〜59年の製造です。レンズはプラナー 75mm f3.5。長きに渡って支持の厚いレンズです。ピントノブはメートル表記。露出計は追針式でライトバリューの数値を読み取り、それをシャッター速度調整ダイヤルのライトバリュー値に反映する方式です。ピントフードは脱着できない固定式ですが、ファインダースクリーンは米国製と思われる縦のスプリットイメージタイプに交換されています。明る...
-
Leica MP Chrome
ライカ MP アラカルト。シルバークローム。ライカの製品コードは10360。当店のお客様が日本国内正規店にてオーダーされた一台です。アラカルトでの変更点としては、トップカバーのライカロゴ刻印にLEICA CAMERA WETZLAR GERMANYの2行を追加&黒文字化、シルバー枠のバッテリーカバーへ変更(黒も付属します)、シリアル番号刻印箇所をアクセサリーシュー部へ変更、などが行われています。外観としてはライカ M-Aに近く、通常のMPに比べクラシカルな印象を受けます...
-
Leica IIIa
ライカ IIIa。製造番号33万台、1939年製。板金時代のバルナックライカ。ライツのコードはAGNOO。本品の三脚ネジは太ネジ。DIIIに1/1000秒シャッターが追加されたIIIaは、当時スポーツ写真撮影用としても大いに活躍したそうです。DIII以前は黒塗りボディが主役でしたが、このIIIaの時代からライカの主流はクローム仕上げへと移行しました。ライカ DIIIから採用された吊り環、視度補正、スローシャッター等はそのまま装備されており、実用的なバルナックとしても魅力...
-
Leica M3
ライカM3。後期型のシングルストローク巻き上げ。製造番号は111万台、1965年製。ライツの製品コードはIGEMO。レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ界の金字塔。50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出来事を記録してきました。各部オリジナル状態を保っており、比較的きれいな外観です。丁寧な...
-
Nikon S4 + Nikkor 50mm f1.4
日本光学製レンジファインダーカメラ、ニコン S4。1959年、ニコンS3の普及機として登場しました。ファインダー枠は35mmを省き50/105mmのみを表示、セルフタイマー省略、コマ数計を手動式、モータードライブ非対応とすることで価格を抑えた普及機。とは言うものの、ライバルのキヤノンPなどには価格面や販売施策面で後塵を拝し、5,898台を販売したのみに留まりました。35mm枠が無くなったおかげでファインダーも見やすく、セルフタイマーが省略されデザインはすっきりホールディ...
-
Leica M2-R
1969年製造のライカ M2-R。ライカ M2-Rは、1966年に米陸軍向けに製造されたライカ M2S (CAMERA STILL PICTURE KS15-4)の民生版とも言え、ライカ M2をベースとしながらM4のラピッド・ローディング機構が組み込まれています。米軍からライツへと発注された、軍用のM2が後に注文キャンセルとなり、ニューヨーク・ライツからM2-Rという名で民間に販売されました。1969〜70年、製造番号1248201 〜1250200、約2000台のみの...
-
Alpa 9d
アルパ 9d。スイス・ピニオン社製のアイレベル一眼レフレックスカメラ。世界で3番目に登場したTTL機。高級路線かつ小規模生産を続けたアルパとしては、一番販売されたモデルです。こちらの銀塗りが4391台、黒塗りが665台、それぞれ生産されました。アルパの魅力は、少数生産の高級機ならではの重厚感や凝った造り、仕上げのみならず、多種多様なレンズ群にあるでしょう。自社製レンズを持たないため、各国の優れたレンズメーカーから多様なスペックを用意していました。スイス・ケルン社、スイス...
-
Canon VI L
キヤノン VI L型。ライカ・スクリューマウント互換機。このVIシリーズは、キヤノンのレンジファインダー機の中でも最も凝ったつくりのシリーズ。1958年から1960年にかけて、約1万台強が製造されました。一軸不回転等間隔シャッターを採用。フィルムカウンターは自動復元式。ファインダーは3つの切替モードを持った変倍式。標準の50mm(100mm兼用)では等倍、35mmでは0.65倍、Mgモード(距離計像拡大)では1.55倍の倍率へと切り替わります。50mm/100mmのブラ...
-
Leica M3
ライカ M3前期型。福耳ダブルストローク。製造番号は80万台、1955年製。フレームセレクターレバーが付き始めてまもない頃の個体です。ガラス圧板、ASA感度は200まで、バックドアの黒ポチは内側に。M3初期の雰囲気が未だ濃厚に残る一台。M3ツーストロークは、チャッ、チャとリズミカルに巻き上げられ、空シャッターを切っているだけでも気分が上がります。多少の使用感はありますが、全体的な雰囲気も良く作動も快調。お薦め出来る一台です。グッタペルカも含め、各部のパーツも当時のオリジ...
-
Leica Standard
ALVOO。ライカ スタンダード。海外では モデルE とも呼ばれます。距離計無しモデル。製造番号は21万台、1936年製。ブラックペイントとクロームメッキ仕上げの通称セミクローム。クローム仕上げのエルマーなどのライカレンズ群が良く似合います。輸出向けの一台だったのでしょう、底蓋の開閉ヒンジ近くに「Germany」の象嵌刻印有。お好みのレンズや単体ファインダー、単独距離計などを載せてスナップシューターに。組み合わせが楽しいライカです。軽微なブラックペイント落ちなど使用感は...
-
Leica IIIf Red Dial
ライカIIIf レッドダイヤル。製造番号79万台。1955年製。ライツの製品コードはLOOHN。ライカIIIcの後継機として1950年に登場したライカIIIf、初期モデルはセルフタイマー無し、シンクロ番号表記が黒文字(ブラックダイヤル)でしたが、後に赤文字(レッドダイヤル)となります。本品は1954年にセルフタイマーが追加された以降のIIIfの最終型。高い完成度を誇るIIIfは、1957年までの8年間でバルナック型の中では最多の製造数を誇ります。生産台数が多く価格もこな...
-
Alpa 6c Black Paint
スイス、ピニオン社製一眼レフカメラ、アルパ 6c ブラックペイント。1960年〜1967年頃の製造。銀塗り3605台、黒塗りは僅か418台が作られました。ペンタプリズム一眼レフ。スプリットイメージ、セルフタイマー、回転式不等間隔シャッターを先代の6bより引き継ぎ、非連動式セレン式メーター、水平アイレベルファインダー、独特のパンタグラフ式巻戻しクランクを装備しました。それなりに使い込まれており、実用向けのアルパ 6c。ところどころ剥げ落ちた黒塗りが何とも良い雰囲気な一台で...
-
Kowa SW Black Paint
コーワSW ブラックペイント。興和光機製。1964年発売のスナップシューター。クセノター変形型のコーワ 28mm f3.2レンズを搭載したスーパーワイドな仕様として登場。目測式ですが、被写界深度が深いのでバシバシ撮影が楽しめます。セイコー製SLVシャッター、見え味の良いケプラータイプのファインダーを搭載。厚みを極力抑えた設計が好印象なカメラです。当時、28mm交換レンズ1本分で購入出来るリーズナブルな機種でしたが、その出来の良さからプロの写真家にも愛用者が多かったモデル...
-
Rollei 35 Chrome
ローライ 35。クローム。シンガポール製。レンズはテッサー 40mm f3.5を搭載、ローライ 35シリーズの標準的グレードです。標準とは言え実力派、目測ながらピントが合った時の描写は鋭く、40mmの画角も絶妙です。コンパクトながら、精密で重厚なつくりもカメラ好きの心をくすぐります。のちのコンパクトカメラのあり方に大きな影響を与えた、ドイツの天才設計者、ハインツ・ヴァースケ氏設計のローライの傑作機。穏やかなテッサー 40mm f3.5はピントも深く、目測での撮影も愉しい...
-
Nikon New F
ニコン・ニュー F。743万台。クローム仕上げ。1973年頃の製造と思われます。高い信頼性、豊富で質の高いレンズ群、アクセサリー類の充実などにより、世界のスタンダードとなった銘機ニコン Fの最後期モデル。ニコンFは1959年に製造番号6400001で登場し、以降ボディ各所様々な変化を遂げ、製造番号72xxxxx後半から巻き上げレバー、セルフレバーに樹脂カバーが使われるようになり、通称ニューFと言われる本モデルとなりました。非常にタフで今なお現役で活躍できる、日本が誇る素...
-
Canon VT de luxe Black Paint
キヤノン VT デラックス。本品はレアなブラックペイント。VTは1957年に登場したVT型の改良モデルで、巻戻しノブがキヤノンL1型タイプのクランクレバー式となりました。ライカM3の影響を受けたと言われており1956年に登場。3つのモード切替が可能なファインダー、内蔵式速写ワインダー、横開き式のバックドアを装備。ファインダーは切替&変倍という大変凝った造り。それぞれ、35mmは0.4倍、50mmは0.72倍、測距用のRFは1.4倍。精悍なブラックペイント仕上げ。底部に内...
-
Pentax MX Japan Camera Show
旭光学製のペンタックス MX、日本カメラショー開催20周年記念モデル。わずか20台の限定です。1979年(昭和54年)3月の発売。ペンタックスMXは、軽量小型ボディにTTL露出計内蔵、外付けのモータードライブや、ワインダーでの自動巻き上げにも対応した高級モデル。付属の標準レンズはSMC Pentax-M 50mm f1.4。ペンタックスKマウント。レンズ前キャップ、元箱、ストラップ、肩パッド、保証書、新品付属の電池(使用不可)、日本語取扱説明書、レンズとアクセサリーのカ...
-
Leica A Early
ライカの始祖、ライカA型。ライツの製品コード名は栄えある「LEICA」。レンズは旧エルマー。製造番号は1万5千番台、1928年製。meter表記。エクボレリーズ。巻上ノブは目が粗く、初期と比べると背丈が高いタイプです。製造から既に96年が経過、昭和3年(!!)に作られたカメラですが、今でも35mmフィルムを装填すれば普通に撮影ができます。凄いことですね。ほど良く使われてはいますが、アタリや凹みは見られず、大切にされてきた印象を受けます。ペイントの剥げ具合も良い雰囲気。撮...
-
Leica M3
92万台。1958年製。人気の福耳スプリング式シングルストローク。ライカ M3、総生産台数約22万台中、わずか7500台程度(3.5%弱)のみ存在する、稀少なモデルです。ワンストロークながら、巻上レバーを戻すときのチリチリ音がしないのがスプリング式の特徴です。この後すぐにラチェット式となりますが、より滑らかな操作感のこのタイプを指名買いをされる方も多い人気モデル。各部のパーツも当時のオリジナルで、長く付き合えるライカ M3でしょう。6ヶ月保証付きはもちろんのこと、その後...
-
Leica B Compur Rim Set
珍品、ライカB型。後期モデルの新コンパー付き。通称リムセット。本品はシリアル番号34000番台の1930年製。距離指標はメートルです。ライカ B型は、1941年までに新・旧コンパー合わせて1700台程度(うち新コンパー付は約1000台!)が生産されましたが、DII登場の1932年以降はほとんど売れなかったようです。実際に操作をしてみるとその使い難さがよく分かります。新コンパーシャッターは、1秒〜1/300、B、Tを装備。真ん中に鎮座するクルリと可愛いレンズの周囲には、ち...
-
Teleroy w/ Angenieux 100mm f3.5
仏Royer社製、1950年代製造の6X9判(120フィルム)、テレロワ。なかなか凝ったメカニズムの連動距離計付の中判カメラ。テレロワはその多くがSom Berthiot Flor付きですが、本品は稀少なアンジェニュー 100mm f3.5付。このType X1はテッサータイプの4枚玉。アンジェニューらしい淡いパープル・コーティング。ボディ筐体はフランス製カメラらしくアルミ製で軽量、本体重量は771gです。テレロワは距離計窓が小さく、ピント合わせにはかなりの慣れが必要で...
-
Leica IIIg
バルナック・ライカの最終モデル、ライカ IIIg。ライツの製品コードはGOOEF。本品の製造番号は94万台。1958年製。ライカ MPやM2ボタンなどとほぼ同時期に製造された、戦後ライツ絶頂期の製品です。コストを惜しまず、設計・製造されたそのクオリティの高さは、眺めているだけでもウットリ。ライカ M3の技術も投入され、パララクス補正付で50mmと90mmのブライトフレームを内蔵。ファインダーの見え味も素晴らしく、完成度ダントツのバルナックライカです。こちらは長年コレクタ...
-
Leica M3
製造番号110万台、1964年製のライカ M3後期型、シングルストローク。ライツの製品コードはIGEMO。レンジファインダー式カメラの最高傑作、ライカ M3。戦後のライカを一気に頂点へと引き上げたモデルであり、カメラ界の金字塔。50mmレンズをメインとするのであれば、今もなおベストチョイスのライカの一つでしょう。世界中の写真家やジャーナリストが愛用し、幾多の人類史上の重要な出来事を記録してきました。各部オリジナル状態を保ったコンディション良好な一台。シリアル番号は110...
-
Rolleicord I Art Deco
ローライコード I型、アールデコ。通称金ピカコード。6x6判(120フィルム)。1933年の発売です。ローライコードはローライフレックスの廉価版の位置づけですが、初代のコードは何ともゴージャス。アールデコ調のダイヤモンドパターンが輝くニッケルプレートが奢られたボディに、当時の人々はさぞかし心を奪われたことでしょう。故に生産台数はかなり多いですが、緑青にやられ綺麗な個体の現存数は非常に少ないカメラです。撮影レンズはトリプレットのトリオター 75mm f4.5。フィルム巻き...
-
Leica M5 Black Chrome
ライカ M5 ブラッククローム。137万台。1973/1974年製。3ラグ(吊り環が3つ)の後期型。製品コードは10502。視認性の良い追針式露出計をファインダー内に内蔵。シャッター速度ダイヤルは右手の人差し指が自然に届く位置に設置され、ファインダーから目を離すこと無く、露出を確認しながらの速度調整が可能です。実に使いやすく、素晴らしい設計のモデル。ライカ M4までと比べ大柄なボディとなりましたが、ホールディングの良さはピカイチでしょう。昔から玄人好みのM型ライカとして...
-
Rolleiflex 2.8F
二眼レフの王様、ローライフレックス 2.8F。本品は製造番号240万台、2.8F販売開始の1960年に近い時期に製造された一台と思われます。プラナー 80mm 6枚玉の描写を、余裕ある中判フイルムでお楽しみいただけます。使い易い連動露出計を内蔵。ファインダーフードは脱着可能。ファインダースクリーンは全面マットタイプ。フードはバヨネット III、Bay3が適合します。作動快調。気兼ね無く使うにはちょうど良い頃合いのニッパチエフです。当店過去販売品です。お客様に大切に使われ...
-
Nikon F2 Photomic AS Chrome
ニコン F2 フォトミック AS。クローム。先代の銘機、ニコン Fの後継機として登場したニコン F2に、DP-12 フォトミックASファインダーが装備されたモデルです。本品は長年コレキターさんが所有されており、使用感見られず、新品同様の美しい外観を保っています。ファインダー内に少々のバル切れ、2点のメッキの腐食がみられるのが惜しまれますが、番号一致の元箱、未開封のクリーナークロス、シリカゲル、付属電池(使用不可)、日本語取扱説明書、プライスカード(126,000円)、ボ...
-
Gamma III Aeronautica
ガンマ III、イタリア空軍バージョン。トップカバーにR.Aeronauticaの刻印有。III型は1950〜51年の製造。ガンマはスタイル最高、大変ユニークな機構を持つ、イタリア製のライカ・コピー機ですが、部品精度に問題があり、まともに動く個体は殆ど見られないのが残念です。本品はライカ・スクリューマウントとなった、ガンマ最終モデルのIII型。ちなみにガンマ I型は独自のバヨネットマウント、II型はスロー無しのライカ・スクリューマウント。このIII型は、ライカLマウント...
-
Exakta Real + Travenar 50mm f2.8
1966年、Ihagee West社製。戦前エキザクタの名機の数々を設計したIhagee Dresdenの技術者が、理想を追い西側へ亡命して作ったカメラ。西ベルリン(西独)工場製。右手/左手用に二つレリーズが付いています。メジャーなドレスデン製エクザクタの左手巻き上げとは異なり、本機は右手巻き上げレバーの一般的なタイプとなりました。クイックリターンミラー。ファインダーは後ろに引き抜く方式で交換可能。東独製のエギザクタと比較すれば、このレアルは大きな進化でしたが、当時日進...
-
Leica DIII
ライカ DIII。製造番号は13万台、1934年製。ライツの製品コードはAFOOV。ブラック&ニッケルメッキ仕上げ。海外ではモデル F、ライカ IIIとも呼ばれています。手にすっぽりと収まるサイズ感、黒塗装とニッケルの落ち着いた色合いに癒やされる佇まい。吊り環、視度補正付きの内蔵距離計、スローシャッターを装備しており、機能面でも完成度が高く、実用面でも優れたバルナックライカです。シャッターの最高速は1/500。ニッケルメッキのレンズと合わせ、撮って良し、眺めて良し。昔か...
-
Leica M2 Early
ライカ M2初期型、人気のボタン巻戻し。とても綺麗な一台。93万台。1958年製。コード名はKOOHE。本品はセルフタイマー無し、採光窓の目は細かく、巻戻しプッシュボタンは押すとロックされるタイプ。三脚ネジは細ネジ。ブライトフレームは35/50/90mmが単体で表示されます。細い縦スリットの内ギザの採光窓も後年のM2とは異なり、よりモダンな印象です。ボタンかレバーか。ただそれだけの違いですが、大分印象が変わります。お気に入りの35 / 50mmレンズやLeicavit ...
-
Contarex Bullseye
ツァイス・イコンの高級一眼レフ、コンタレックス・ブルズアイ前期型。ツァイスの製品コードは、10.2401。本品は前期型、1959〜1964年の製造です。クロームメッキの輝きも美しく、堂々たるデザインに見事な仕上げ、交換レンズも超一級揃い、ツァイスの意気込みがヒシヒシと伝わります。2018年の当店ドイツ買い付けで、知古のコレクターさんから譲っていただいた一台です。お客様に大切に使われ、この度当店に出戻って来ました。お帰りなさい!使用感ほとんど見られず、とても綺麗な外観です...
-
Leica R3 Safari
ライカ R3 サファリ・エレクトロニック。10034。146万台。1977-78年製。ミノルタ XEベースのライカ R3。オリーブ塗装の限定モデル。限定番号はL498。2500台生産されました。電子式シャッターで絞り優先AEが使用可能。何かとXEと比較されますが、細部は異なりXEの内部部品でR3を組み立てることはできません。作動快調な一台。一眼レフとしては非常に滑らかな巻き上げ、優雅なシャッター音など、使うとカメラとしての素性の良さが分かります。当店販売品です。お客様に...
-
Leica M4 Black Paint
製造番号124万台。使い頃な雰囲気の1969年8月出荷のライカ M4ブラックペイント。7月のアポロ月面着陸に続き、8月にはジミヘンやザ・フーが伝説のライブを行ったウッドストック・フェスティバルが開催、男はつらいよ初上映。時代の大きなうねりを感じる1969年8月生まれのライカです。グッタペルカも含め、全て当時のオリジナルコンディション。本品は適度に使われた感じで黒塗りもしっかり残っていますが、まだまだ成長の余地は十分。これからガンガン使い込んで、自分だけのM4BPに育てて...
-
Leica A Early
1928年製の旧エルマー付ライカ A型。製造番号は12xxx。feet表記。本品は1.5feet(約45cm)まで撮影できる近接エルマー付です。各部のパーツは当時のオリジナル、グッタペルカは目の粗いタイプです。ノブやシャッターダイヤル、レンズ先端部のローレットの目も揃っています。旧エルマーの銘板は、A型初期ならではの可愛らしい小さなフォントです。底蓋はカンヌキタイプ。Open - Closeと英語表記ですので、おそらく当時英国へと輸出された一台でしょう。本品は目立ったア...
-
Leica M6 Chrome
10414。製造番号は173万台、1988年製のライカ M6クラシック、クローム。LEICA CAMERA刻印。ファインダー倍率は0.72。バックドアに感度設定ダイヤルが付いており、ファインダー内の赤色ダイオードで露出が表示されます。露出計内蔵で、その使いやすさと信頼性から近年再び人気上昇中です。底蓋にごくごく薄い擦れが2本、同じく底蓋にシールを剥がした跡がごくうっすら見られる他は、使用感ほとんど見られずとても綺麗なボディです。2024年4月にOH済。巻き上げレバーやシ...
-
Leica IIIf Early
最初期のライカ IIIf。ライツのコード名はLOOHN。ライカ IIIfは、1950年にシリアルナンバー#525001からスタートしますが、本品は304台目のIIIf。シリアル番号は#525304。後のIIIfと一見同じに見えますが、細かく見ていくと多くのポイントが異なります。お持ちのIIIfと比べてみましょう!・IIIfを特徴付けるシンクロガイドのツメの形状が、後のIIIfと異なりフラット、いわゆる平爪です。海外ではブラックダイヤルならぬフラットダイヤルを呼ばれます笑...
-
Leica CL
133万台。1973/74年製。ライツとミノルタの提携によって誕生したコンパクトライカ、CL。標準レンズには、ズミクロン-C 40mm F2が用意されました。こちらもコンパクトで実によいコンビです。 40mmファインダー枠、縦走りシャッター、他のライカ M型とは異なる機構を搭載。ファインダーには50mmと90mm枠も備わり、コンパクトながら必要な機能を備えており、使えばしみじみと良さが判る名機です。 当店スタッフも長らく愛用する、コンパクト機の銘機。 OH済。安心してお...
-
Nikon F3P HP
ニコン F3P ハイアイポイント。1983年登場。報道機関向けの特別仕様モデルです。 防塵防滴対策が施され、ファインダーのペンタ部にはチタン素材を採用し、ファインダーペンタ部にホットシューを追加。また、シャッターボタンとシャッター速度ダイヤルをかさ上げしつつ、セルフタイマーが除かれるなど、プロ向けとして細かなスペック変更が加えられています。 箱から出すのも憚られるほどの見事な新品同様コンディション。使用の形跡は見られません。 各部の動作正常です。ファインダーの見え味も...
-
Contax IIa + Sonnar 50mm f1.5
西独シュツットガルト製のコンタックス IIa。1950〜61年の製造です。ツァイスの製品コードは563/24。 本品はコンタックス IIa前期型。シャッター速度が黒のみで表記されており、ブラックダイヤルとも呼ばれます。IIa前期型は1950〜54年の製造です。ヘリコイドはfeet表記。 後玉が飛び出している戦前ビオゴン35mm f2.8は使えませんが、他の数多くのレンジファインダー・コンタックス用レンズ群を楽しめる、魅力的な一台です。付属レンズはCarl Zeiss銘の...
-
Mamiya 7 II + 65mm f4
マミヤ7II + N 65mm f4。レンズ交換式レンジファインダーカメラ。6x7判。 120/220フイルム使用。35mmカメラなみの機動力を備えた軽量・コンパクトな中判カメラです。ライカ等の35mmレンジファインダー機から中判にチャレンジするには丁度良いスターター機となるでしょう。 交換レンズは43mm、50mm、65mmの広角から標準の80mm、150mm、210mmの望遠まであり、様々な場面で活躍してくれます。本品には65mmの広角系のレンズが付属しています。*...
-
Leica M4-2 Black Chrome
ライカ M4-2、ブラッククローム。1978年に登場し、1980年までの3年間製造されました。本品の製造番号は146万台、1977〜78年頃、比較的早い時期に生産された個体です。製造はカナダライツ。ライツの製品コードは10410。 ブライトフレームはM4同様の35/50/90/135mmに対応。 ライカ M4をベースとして、セルフタイマーが省かれています。アクセサリーシューがホットシュー(X接点内蔵)となり、モーターワインダーに対応する設計となりました。 とても綺麗な1...
-
Plaubel Makina 67
プラウベル・マキナ 67。120フィルム使用。10枚撮り。4群6枚構成のニッコール 80mm f2.8を装備した、軽量・コンパクトな中判カメラの銘機です。 プラウベルは元はドイツの名門メーカーでしたが、休眠状態にあったブランド名をカメラのドイが買収し、1979年に復活を果たしました。カメラの設計はコニカ、レンズは社長の希望でニッコールを装着。 洗練されたデザインと使いやすさ、ニッコールの描写の良さで現在も高い人気を誇ります。 露出計の電池はLR44を2個使用。フィルター...
-
Nikon F Early + Nikkor 50mm f2
ニコン F、ロクヨンマルマルと、ニッコール-S 50mm f2の最初期セット。ニコン Fの製造番号は6400964、一部の空冷ポルシェ好きには響くシリアルナンバー。初期1000台ほどのニコン Fボディは一般には市販されず、報道機関や写真家に供給されたと言われ、本品もそのうちの一台かも知れません。チタンシャッター幕。シンクロ接点は後のD型にアップグレードされています。ファインダー取り付けピンは三角のタイプ。チックマーク付のニッコール-S オート 50mm f2の製造番号は...
-
Nikon S3 Olympic Black Paint
ニコン S3オリンピック。精悍なブラックペイント仕上げ。製造番号は632万台。オリジナルのニコン S3発売の7年後、1964年の東京オリンピックに際して報道用に再販されたモデルで、再生産型とも呼ばれます。約2000台が生産されました。 チタン幕シャッター。カメラの距離指標はメートル。ファインダーには35/50/105mm枠を装備。標準装備のニッコール 5mm f1.4は、以前の3群7枚のゾナー型から5群7枚のガウス型へと設計変更され、全面ブラック鏡胴となりました。通称オ...