スイス、ピニオン社製一眼レフカメラ、アルパ 6c ブラックペイント。1960年〜1967年頃の製造。銀塗り3605台、黒塗りは僅か418台が作られました。ペンタプリズム一眼レフ。
スプリットイメージ、セルフタイマー、回転式不等間隔シャッターを先代の6bより引き継ぎ、非連動式セレン式メーター、水平アイレベルファインダー、独特のパンタグラフ式巻戻しクランクを装備しました。
それなりに使い込まれており、実用向けのアルパ 6c。ところどころ剥げ落ちた黒塗りが何とも良い雰囲気な一台です。
巻き上げレバー、アクセサリーシュー、底蓋開閉ヒンジ、トップカバーや底蓋カド部などに黒塗料落ち、アイピースの下部には深めの傷が見られます。また、シャッター速度の位置を素早く判別するためでしょうか、シャッターダイヤルの指標の両脇には赤塗料が塗られています。アルパのシャッター速度は分かりにくいのでその気持ちは分かります(笑)
シャッターなど各部の動作正常です。露出計は低輝度の室内ではおおむね正しい値を示しますが、高輝度の屋外では4段ほどオーバーに作動してしまいます。
付属の純正ケースは底の縫製が切れてしまっており、実用するには再度縫い直しが必要となります。こちらはオマケとお考え頂ければ幸いです。