キヤノン VI L型。ライカ・スクリューマウント互換機。
このVIシリーズは、キヤノンのレンジファインダー機の中でも最も凝ったつくりのシリーズ。1958年から1960年にかけて、約1万台強が製造されました。
一軸不回転等間隔シャッターを採用。フィルムカウンターは自動復元式。
ファインダーは3つの切替モードを持った変倍式。標準の50mm(100mm兼用)では等倍、35mmでは0.65倍、Mgモード(距離計像拡大)では1.55倍の倍率へと切り替わります。
50mm/100mmのブライトフレームは、パララックスの自動補正も行われます。販売当時の標準レンズは50mm f1.2やf1.8。ブラックペイント仕様も少数製造されました。
底蓋にわずかに薄い擦れが見られる程度で、使用感少なく、清潔さを感じさせる外観です。現存しているキヤノンVILの中でもかなり良いコンディションでしょう。
最近まで当店のお客様がバンバン実用されていた一台で、各部の作動快調です。シャッター幕にはわずかにヨレが見られますが、実用上問題はありません。ファインダーの見え味も良好。
キレイで作動も良好、気持ち良くお使い頂ける一台です。