Exakta Real + Travenar 50mm f2.8

エキザクタ・レアル + トラベナー 50mm f2.8 他レンズ2本付 OH済み

商品No. 022867

レア度: ★★★★

※レア度について

1966年、Ihagee West社製。戦前エキザクタの名機の数々を設計したIhagee Dresdenの技術者が、理想を追い西側へ亡命して作ったカメラ。西ベルリン(西独)工場製。
右手/左手用に二つレリーズが付いています。メジャーなドレスデン製エクザクタの左手巻き上げとは異なり、本機は右手巻き上げレバーの一般的なタイプとなりました。クイックリターンミラー。ファインダーは後ろに引き抜く方式で交換可能。
東独製のエギザクタと比較すれば、このレアルは大きな進化でしたが、当時日進月歩だった日本製一眼レフの前では特にアドバンテージも無く、わずか1年程度しか製造されませんでした。この後は日本製OEMのカメラのみの販売となり、西ベルリン製のエキザクタはこの機種のみ。ちなみにブラックペイントモデルも少数存在します(当店の珍品ギャラリーにも掲載)。
レンズは以前のエキザクタより大径化され、自動絞りに対応。本品は旧エクサクタの38mmバヨネットレンズを、エクサクタ・レアルの46mm径マウントに変換する激レアなアダプターが付属します。本品はシリアルNo.1168、1000台と少しが作られたと言われる、エクサクタレアルの中でも終わりのロットです。珍品。

ボディの外観は使用感少なく綺麗です。また、底蓋には当時のアルゼンチンの税関?のステッカーが残っています。これほど製造数の少ないカメラがわざわざ南米に輸出されるとは、謎も多いドイツとアルゼンチンのつながりさえ感じさせます。

2024年にボディOH済、レンズ清掃済です。独自の機構が盛りだくさんで、修理が困難なカメラとのうわさ通り、アルゼンチンのコレクターから譲って頂いてから修理完了までに数年を要しました。

現在、ボディは快調に作動しています。セルフタイマーは、レンズロックボタン下の黒い小さなボタンを押すと作動しますが、あまり触れないのが吉でしょう。また、巻戻しの際には、細いプラスチック製のいかにも折れやすそうな折りたたみ式巻戻しクランクレバーは使わず、巻戻しダイヤルを直接操作するのが無難かと思われます。

なお、修理業者さんからのアドバイスとして、コマ間の被りが気になった場合には、ライカM3前期型のような二回巻き上げを行うと解決できるとのことです。

Travenar 50mmレンズは、前玉に拭き傷が少々とカビ跡が見られます。Travegon 35mmレンズは、後玉に軽微なカビ跡と清掃で除去出来なかった顕著なクモリが中玉に残っています。
Curtagon 35mmレンズは、強力なLEDにかざしてやっと分かる程度の軽微なコーティングの傷みが見られます。
付属する3本のレンズは、いずれも自動絞りやヘリコイド等の作動快調です。

17枚目の写真のフレクトゴン 20mm f4は、付属のレアル用アダプターを用いています。このレアル専用アダプターがこれまたレアなのですが、魅力溢れるエキザクタマウントレンズ群がこのレアルボディに装着出来るようになります。

東西ドイツの融合のような図でなかなか面白いルックス。レアル専用ウエストレベルファインダーやアウトフィットケースなども付属します。そのストーリーなども含めて、マニア心を実にくすぐる一台でしょう。
但し、堅牢なカメラとは言えませんので、実用される際にはくれぐれもご注意ください。

レンズ名:
Schacht Travenar 50mm f2.8
マウント:
Exakta
付属品:
S-Travegon 35mm f2.8, Curtagon 35mm f2.8, waist level finder, mount adapter, camera bag.
コンディション:
93% B 良上品
整備状況:
オーバーホール済
保証:
6ヶ月保証付

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レア度について

現行品。生産完了品でも入手は容易。
★★ 少し探せば入手可能。
★★★ やや少ないアイテム。1~2ヵ月に一度入荷します。
★★★★ 珍品。年に一度出てくるかどうか(お店によります)。
★★★★★ 超珍品。5~10年に一度扱えるかどうか(お店によります)。