ライカの始祖、ライカA型。ライツの製品コード名は栄えある「LEICA」。レンズは旧エルマー。製造番号は1万5千番台、1928年製。meter表記。エクボレリーズ。巻上ノブは目が粗く、初期と比べると背丈が高いタイプです。
製造から既に96年が経過、昭和3年(!!)に作られたカメラですが、今でも35mmフィルムを装填すれば普通に撮影ができます。凄いことですね。ほど良く使われてはいますが、アタリや凹みは見られず、大切にされてきた印象を受けます。ペイントの剥げ具合も良い雰囲気。撮って良し、調べて良し、眺めて良しの一台です。
ボディの指の触れる部分に自然な黒塗装の剥がれが見られますが、目立った傷やアタリはありません。100年近い期間を考慮すれば、とても良いコンディション。ニッケルメッキの状態も良好です。
また、ボディ正面・レンズの左下にグッタペルカの補修跡がありますが、全面当時のオリジナルの貼り革です。
2024年6月にOH済み。巻き上げ操作も滑らかな仕上がり。ファインダーには小傷が見られますが、見え味はスカッとクリア。
レンズは前玉に薄い拭き傷が数本見られますが、実写にはまず影響無いでしょう。
今回のフル整備でリフレッシュ、これからまたガンガン使い込んで頂きたいA型です。
なお、ライカ A型の初期モデル(マッシュルームとエクボレリーズモデル)は、巻戻しの際にレリーズを押し続ける必要がありますのでご注意ください。
ボディに見合った、雰囲気の良い純正前キャップが付属します。