ライカIIIf レッドダイヤル。製造番号79万台。1955年製。ライツの製品コードはLOOHN。
ライカIIIcの後継機として1950年に登場したライカIIIf、初期モデルはセルフタイマー無し、シンクロ番号表記が黒文字(ブラックダイヤル)でしたが、後に赤文字(レッドダイヤル)となります。本品は1954年にセルフタイマーが追加された以降のIIIfの最終型。
高い完成度を誇るIIIfは、1957年までの8年間でバルナック型の中では最多の製造数を誇ります。生産台数が多く価格もこなれており、トラブルも少ないモデル。これからライカを始めたい方にも良い選択肢でしょう。
同世代の赤エルマーなどを合わせれば、バルナック入門にもピッタリ!
巻上げダイヤルのエッジや吊り環には、使用によりうっすらと真鍮が出ています。底蓋にも多少の擦れが見られますが、軍艦部には目立った擦れ、傷はありません。
もうすぐ製造から70年。生産台数が多いモデルですが、近年は良いコンディションの個体を見つけるのがやや難しくなってきました。本品は丁寧に使用されてきたことを感じさせる外観です。
2024年6月にOH済。巻き上げ、シャッターの感触は大変良好、これぞバルナック的なシャッター音が心地良く響きます。
クリアなファインダーで二重像もクッキリ、オリジナルのグッタペルカの握り心地も良く、積極的に持ち出したくなる一台です。