ライカ L
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Summaron 35mm f3.5 (L)
バルナックライカ用の定番広角、みんな大好きズマロン 35mm f3.5。A36。ライツのコードはSOONC。1951年製。4群6枚構成、ダブルガウス型。回転ヘリコイド。メートル表記。 エルマー35mm f3.5の後継レンズとして1946年に登場。解像力の高さと濃厚な描写で定評ある人気レンズ。絞り開放付近では、自然な周辺落ちが雰囲気を醸し出してくれます。 エルマー 35mmより少し背は高くなりましたが、それでも薄くコンパクトな鏡胴は現代レンズには無い魅力です。バルナックラ...
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Canon 35mm f2 (L)
キヤノン製ライカ・スクリューマウントの広角レンズ。4群7枚構成。1963年に発売されたこの35mm f2、本品はその後期モデルで1971年から1975年にかけて製造されました。設計は50mm f0.95、35mm f1.5やf1.8を設計した向井二郎氏。 廉価レンズと侮ることなかれ、f2の絞り開放からしっかりとした像を結ぶ実力派35mmレンズ。穏やかな周辺落ちと相まって、オールドレンズらしい写りをお楽しみ頂けます。アルミ製で軽量な鏡胴は大きさもコンパクト。レンズ単体、実...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。すっきりデザインとなったズマリット50mm f1.5の後期型。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、わずかな変更ですがよりモダンな印象です。 152万台、1957年製。翌1958年にはズミルックス 50mm f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。メートル表記。フィルターサイズはE41。 レンズ構成はクセノン50mm f1.5と同じながら、新種ガラスの採用とコーティングにより性能が大幅に向上しました。 初代ズミ...
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Summar 50mm f2 (L)
SUMUS。20万台。1934年製。メートル表記。戦前ノンコート、6角絞りのズマール。絞りは大陸表記。 戦前のライツを代表する大口径ハイスピードレンズで、ズミターやズミクロンのご先祖様。絞り開放では、やわらかで周辺落ちをともなう雰囲気のある描写です。純正のSOOMPフードなどを用意すると描写がより引き締まります。オールドレンズらしい味わいが持ち味と言えるでしょう。 やや使い込まれていますが、純正前キャップ付。 2018年にフルOH後、当店で販売した一本が出戻って来まし...
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Canon 100mm f2 (L)
キヤノン製望遠レンズ。1959年登場。1975年まで製造されたようです。4群6枚のレンズ構成。設計は向井二郎氏。キヤノン 50mm f0.95、35mm f1.5など、現代においてもレンズ愛好家を楽しませてくれる銘レンズを設計しています。 キヤノンLTMレンズの世界的コレクター、Peter Kitchingman氏の分類によると、本品はキヤノン 100mm f2のタイプ 1。59年から60年末にかけて約2年製造されました。 メートル、フィート併記。最短撮影距離は望遠とし...
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Old Delft Minor 35mm f3.5 (L)
オランダ、オールド・デルフト社製のちっちゃなライカ・スクリューマウント広角レンズ。3群4枚構成のテッサータイプ。m表記。重量は128g。真鍮にクロームメッキが施され、小振りながら、重量感のあるレンズ。1946年頃から発売されたそうです。 ミノールはコーティング無しの個体が殆どですが、本品はコーティング有。なかなかシャープで繊細、しっとりとした良い描写です。Old Delft社のライカLマウントには、他にDelfar 90mm f4.5等がありますが、どれもレアな事で知ら...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Early
旧エルマー 5cm f3.5。ヘリコイド番号は0。メートル表記。鏡胴の短いショート型。ノンコート。 1920年代のライカ A型の初期モデルに装着されていた、C.P.ゲルツ社の硝材を使用して製造された旧エルマー。本品は、後年ライツにてライカ・スクリューマウントの距離計連動タイプへと純正改造が行われた個体です。おそらく1930年代初頭の改造でしょう。 綺麗な純正ベークライト製前キャップが付属します。 鏡胴には年代なりの薄い擦れが見られます。また銘板にアタリや歪みの修正跡が...
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン。製造番号9207xx。1951年製。放射能ズミクロンの中でも初期の個体です。メートル表記。 トリウム・ズミクロンの例に漏れず、ガラスはしっかりと黄変しています。92万台らしく黄変度数高めで、焙じ茶の一歩手前のような色合いです(笑) モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まります。ノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。稀少品。 鏡胴先端部にはフード脱着による擦れが少々見られますが、全体的には使用感少なく、...
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Canon 28mm f2.8 (L)
キヤノン製28mm広角レンズ。ライカ・スクリューマウント。距離計連動。1956年に登場、本品は1960年代半ばの製造と思われます。 設計は同社製の85mm f1.5やf1.9、100mm f3.5などを手がけた伊藤宏氏。4群6枚構成。メートル表記。最短撮影距離は1m。フィルターは40mmねじ込み。 コンパクトでよく写る、明るい広角レンズです。 絞りリングのローレット部に多少の使用感が見られますが、全体的に使用感は少なめで良好な外観です。マウント面や銘板の状態も良いです...
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Dallmeyer Kinematograph 2inch f1.9 (L改)
戦前品。英ダルメイヤーが製造した映画用レンズ、キネマトグラフ 2インチのレンズヘッドをライカ Lマウント距離計連動に丁寧に改造した一本。ダルマイヤーのシネレンズらしい周辺部の濃厚なボケと、中心部の突き抜けるような解像度はまさにアート、独特の世界観をお楽しみ頂けます。 付属のフードは純正品。鏡胴のブラックペイントと共に、ほど良いペイント落ちがアンティーク感たっぷり。丁寧な改造でルックスも良い一本。 珍品。 当店過去販売品です。お客様に大切に使われ、この度当店に出戻ってき...
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Hugo Meyer Kino-Plasmat 75mm f1.5 (L)
フーゴ・マイヤー社のキノ・プラズマート 75mm f1.5、純正ライカスクリュー。製造番号は581xxx、1932/33年の製造です。キノプラズマット 50mm f1.5やマクロ・プラズマート 35mm f2.7、マクロプラズマート 50mm f2.7等と共に、レンズマニア垂涎の一本。プラズマートは、AnastigmatやPlanar、Tessarの等数々の銘玉を発明した、ルドルフ博士の設計です。キノプラ 50mm f1.5は、製造本数の少なさの割には多くのバリエーショ...
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Summaron 35mm f2.8 (L)
ズマロン35mm f2.8、ニッパチズマロン。製造番号181万台、1960年、ドイツ製。本品はやや少ないライカ・スクリューマウント版。 ライツのコードはSIMOO、後に11006。f3.5から4群6枚構成は変わらす、ランタンガラスの採用で0.5段明るくなり、解像度がより高まりました。ズミクロン8枚玉とそっくりな鏡胴で、その影に隠れがちですが、カラーの再現性、モノクロにも向いた階調豊かな描写は根強い人気を誇ります。 純正前キャップ、プラスティックケース付。 鏡胴には薄い...
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Angenieux 90mm f1.8 (L)
アンジェニュー 90mm f1.8、ライカ・スクリューマウント。Type P1前期型。エルノスター型の4群5枚構成。1953年製。距離表記はfeet。 アンジェらしいドラマチックで美しい作画を味わえる、素晴らしい中望遠レンズ。 カラー撮影でも期待を裏切らない発色、よりドラマチックな描写が得られるモノクローム、いずれでも美しく、個性ある描写が楽しめます。その素晴らしい描写から当店スタッフの評価も非常に高いレンズです。 当店過去販売品がはたまた出戻って参りました。お客様に...
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Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェ・ファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。レンズ構成は4群6枚構成のダブルガウス型。淡いブルーのコーティングが施された、1950年製造の一本。S1のLマウントには複数のバリエーションがありますが、本品はコート有、鏡胴の基部はアルミ製で、中期モデルとも言えるタイプです。距離指標はメートル表示。50mm f1.8 タイプ S1は、アルパ用等として1940年代初めから製造された、アンジェニュー古株の銘玉。また、こ...
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Zunow 50mm f1.1 (L)
1953年に発売された、当時世界一の明るさを持ったレンズ、ズノー 50mm f1.1。戦後わずか8年。このズノーの登場を口火に、国産超大口径レンズ競争が勃発、各社より魅力的なレンズが次々と販売され、現代も私たちレンズ好きを魅了し続けています。 本品はズノー 5cm f1.1 中期型、ライカスクリューマウント。製造番号は6000番台。ズノー光学、Zunow Opt.銘。距離表記はFeet。4群9枚構成。 前期型・通称ピンポンの後玉の出っ張りが無くなり、レンズ脱着の安心感が...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
ライツの製品コードはELMAR。108万台。1953年製の赤エルマー。3群4枚構成。コーテッド。距離表記はmeter。 ライツ戦後の黄金期ならではの美しい梨地クロームメッキ仕上げ。A36サイズのエルマーの最終形らしく、旧エルマーから連綿と続く進化を経て、より耐久性の高いつくりとなっています。 今日のライカの名声を築いた礎とも呼べる、ザ・スタンダード・レンズ。使えば分かる、しみじみ良いレンズです。 純正の適合フードはFISON。また、当店オリジナルのエルマー用 FB-07...
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Nikkor 85mm f2 (L) MIOJ
ニッコール-P.C 8.5cm f2、ライカ・スクリューマウントの初期型。シリアル番号903xx。本品は最初期801のシリーズに続く、第二ロットの捨て番903シリーズ。番号から推測するにその81番目の個体と思われます。製造は1949年頃。 連合国軍占領下の日本での製造で、Made In Occupied Japan(占領下の日本)の刻印入り(通称 MIOJ)。こちらの個体はレンズ鏡胴に加えて、フロントキャップと金属製のリヤキャップにもMIOJの刻印がされています。目立た...
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Black
フジノン 50mm f1.2、ライカ・スクリューマウント。1954年発売。 最初期の白鏡胴モデルに続き、本品は後期型の黒鏡胴。feet表記。4群8枚構成の変形ゾナータイプ。 ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、ニッコール 50mm f1.1、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2等と並び、国産大口径レンズ競争の真っ只中に登場したレンズ。 フジノン f1.2は初期の白、後期の黒と合わせても800本程度の製造でしょうか。他の国産超大口径と比...
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Xenon 50mm f1.5 (L)
XEMOO。28万台。1936年製のライカ・クセノン 5cm。トロニエ博士の設計、戦前ライツの大口径レンズ。本品はヘリコイドが2本帯の初期型。通称ツーバンド。5群7枚構成。距離表記はmeter。最小絞りはf9。 シュナイダー社による製造で、約6000本と多くは無い生産本数です。ツァイス・イコンのゾナーへの対抗馬でもあったようで、当時は非常に高価なレンズだったようです。 1936年から販売されたライカ・クセノン、本品はその製造初年度のとても綺麗な一本です。世に出てから90...
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Summaron 35mm f2.8 (L)
SIMOO / 11006。167万台。1959年製のズマロン 35mm f2.8。ドイツ製。Lマウントは1958〜63年の製造です。 先代のf3.5から、f2.8と0.5段明るくなったニューズマロンは、新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。重量は143.8gと軽量です。 本品はやや少ないライカ・スクリューマウント。ニッパチズマロンは8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、影に隠れがちなレンズですが、こちらも負けず劣らずの実力派。8枚玉よりこちらを好む...
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Summarit 50mm f1.5 (L) Midland
ズマリット 50mm f1.5の前期型、Midland刻印。ライツの製品コードはSOOIA。 製造番号は124万台、1955年製。feet表記。フィルターサイズはE41。 ドイツ製造のズマリットと外観もレンズ構成も同じですが、銘板には Ernst Leitz Canada Ltd. Midland と刻印されています。Midlandモノの熱狂的愛好家にはたまらないレンズ。 同じMidland刻印のライカ IIIfやライカビット SYOOMも揃えて、街を流したいですね。人...
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Biogon 35mm f2.8 (L)
カール・ツァイス・イエナ製。ビオゴン 35ミリ f2.8戦前型。本品は稀少なツァイス純正のオリジナル・ライカ・スクリューマウント。後玉が突出したこのビオゴンは、コンタックス II / III型用が良く知られていますが、ライカ Lマウントも少数製造されました。 ツァイス本(電話帳)によると、本品は1947年9月5日にライカ Lマウントとして出荷されたロットです。ロシア製改ではありません。 Tコーティング。距離計連動。アルミ鏡胴は実測97gと大変軽量です。後玉が突出していま...
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Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。シリアル番号は61.5xx。初期の軽量オールアルミ鏡胴でノンコート。お探しの方も多いモデルでしょう。 本品は1945年製造の一本。コーテッドのS1も出始める時期ですが、こちらはノンコート。ちなみに少し前に取り扱った、シリアル番号わずか数番違いのS1は、ブルーのコーテッドでした。端境期ですね。レンズ構成はダブルガウス型の4群6枚構成。距離表記はメートル。 50mm f1...
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Angenieux 35mm f2.5 Type R1 (L)
アンジェニュー 35mm f2.5 Type R1、前期型。ライカスクリューマウント。レトロフォーカスタイプの5群6枚構成。1950年製。距離表記はfeet。 製造から70余年を経た、前期型アンジェニューならではの味わいを感じさせるエイジング。新品時は黒々とした鏡胴ですが、長年の使用により青みがかった色合いへと変化しています。描写のみならず、見た目にもたまらない一本。ちなみにもう少し古いR1ですと、ガンメタや緑っぽく褪色してゆく個体も見られます。稀少品。 鏡胴各部に通...
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Angenieux 90mm f2.5 (L)
仏アンジェニュー製の望遠レンズ、アンジェニュー 90mm f2.5 Type Y1。4群4枚構成。本品は1946年の製造、淡いブルーが印象的な初期のコーティング付。 Y1にはアルパ用、エキザクタ用などもありますが、こちらはオリジナルライカスクリューマウント。かなり初期の鏡胴デザイン。当初は黒々としていたであろう鏡胴は、長年丁寧に使い込まれ、水墨画を彷彿させるような枯れた色合いに育っています。 いぶし銀の外観と、山奥の泉のような淡いブルーのモノコートの組み合わせが何とも...
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Som Berthiot Flor 90mm f2.8 (L)
仏SOM Berthiot社のライカ・スクリューマウント用レンズ。4群6枚構成のダブルガウス型。真鍮鏡胴にアルミ外装を組み合わせた、ドイツ製レンズとはひと味違ったこれまた立派なつくりです。 フロール 90mm f2.8にも数種のバリエーションがありますが、本品はかなり終わりの方のタイプ。このタイプの鏡胴は、他にアンギュロール 28mm f3.3、フロール 35mm f3.5、フロール 50mm f1.5、145mm f4.5等が見られます。 写真工業出版社刊、世界のライ...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Nickel
製造番号12万台、1931年製、ニッケルのヘクトール 50mm f2.5。m表記。3群6枚構成。ノンコート。無限遠ロックボタンはピンタイプ。ヘリコイドは全周タイプですが、アダプターを介してもストレス無く操作できるよう、裏をネジ止めしています(もちろんオリジナルにも復元可能です)。 絞り開放付近での柔らかめの描写が良い雰囲気。ヘクトール 5cmはピントや結像、距離計連動があやしい個体が散見され、アブないレンズの代表格ですが、本品は連動もバッチリ、実写テストも大変良好で気...
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Hektor 28mm f6.3 (L)
HOOPYCHROM。製造番号は58万台、1941年製のヘクトール 2.8cm f6.3。コーティング有。クローム鏡胴。距離表記はfeet。絞り表記は大陸式。 ライカのレンズの中では最も小柄なヘクトール 28mm。バルナックだけで無く、M/Lリングを経由しM型ライカに装着しても、極薄デザインが良くハマります。クロームボディは勿論、ブラックペイントにも良くマッチするでしょう。純正適合フードはSOOHN。これまた入手に苦労するフードです。 本品は淡いパープルと薄いブルーのコ...
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Hektor 73mm f1.9 (L) Black / Chrome
ライツのコード名はHEKON。戦前ライツの中望遠銘レンズ、ヘクトール 73mm f1.9。製造番号は43万台、1938年製。メートル表記。回転ヘリコイド式。本品はブラックペイントとクロームメッキ仕上げで、バルナックからM型ライカなど、外観のマッチングがしやすい個体です。 絞り開放付近ではフワリとした滲みを伴う写りで、実にオールドレンズらしい味わいが得られます。絞り込んでいくとググッと解像感が増していき、被写体を引き立てる描写となります。絞り値3.2〜6.3が使い頃ですが...
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Hektor 73mm f1.9 (L) Black / Nickel
ライツのコードはHEKON。戦前ライツの中望遠銘レンズ、ヘクトール 73mm f1.9。ブラックペイントとニッケルメッキ仕上げ。 本品は製造番号12万台。1931年に出荷された、ヘクトール 73mm製造初年度121本のうちの1本。 feet表記。回転ヘリコイド式。本品は鏡胴下端にGermany刻印があり、輸出用だったと思われます。 絞り開放付近ではフワリとした滲みを伴う写りで、実にオールドレンズらしい味わい。絞り込んでいくと解像が立ち上がり、被写体を引き立てる描写となり...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Chrome
HEKTORCHROM。製造番号12万台。1931年製のヘクトール50mm f2.5。稀少なクローム鏡胴。この時代はクロームメッキの製品群が登場するほんの少し前と思われ、本品は当初ニッケルメッキとして製造され、後年クロームメッキへと純正改造された個体である可能性もあるでしょう。 メートル表記。3群6枚構成。ノンコート。f2.5の明るさを持つ小型軽量な沈胴式レンズ。ヘリコイド番号は0番。 絞り開放付近では、オールドレンズ感タップリのやわらかで濃厚な描写を味わえます。ヘクト...
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Summaron 28mm f5.6 (L)
ズマロン 28mm f5.6、赤ズマロン。ライカスクリューマウント。近年Mマウントとして復刻され大きな話題を呼びましたが、本品はそのオリジナルバージョン。製造番号は150万台、1957年製。ライツの製品コードはSNOOX。feet表記。 1955年、ヘクトール 28mm f6.3の後継として登場。4群6枚構成のガウスタイプ。ヘクトールよりも1段明るくなりました。 ライカ M3が登場し、バヨネットレンズの開発が進む中で製造されたズマロン 28mmは比較的製造本数が少なく、...
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Canon 50mm f1.2 (L)
1956年登場のキヤノンの大口径標準レンズ。ライカ・スクリューマウント。メートル表記。 キヤノンの50mmレンズの中では、有名なf0.95に次ぐ明るさを誇ります。海外では『ジャパニーズ・ノクティルクス』と呼ばれる事もあるようです。中玉が真っ白にクモリやすいレンズですが、本品はスカッと抜けており、とても綺麗なガラスです。このレンズでは稀に見るコンディションでしょう。 嬉しい純正フード付。 当店販売品がこの度出戻って来ました。大切にお使い頂き、前回販売時と変わらぬ良好なコ...
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Dallmeyer Dallac 85mm f2 (L)
英ダルメイヤー、淡いブルーのダルコートが美しいダラック 8.5cm f2。4群6枚構成、ダブルガウス型。1940年代後半の製造です。 Cooke&Perkins製のアルミ鏡胴は実に良い作りで、英国製品らしく端正なデザイン。当時、「ダルコート」、「軽量金属鏡胴」、「高解像力」がウリで、ライカLマウント用として単体販売されていました。 実測367g。適合フィルター径は48.5、または49mmです。本品には現代物のツァイス製49mmフィルターが付属しています。アンジェニューな...
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
ライカDII、DIII時代のニッケルエルマー 3.5cm f3.5。EKURZKUP。製造番号は16万台、1933年製。ノンコート。距離計連動。距離計カムは通常のタイプです。距離表記はmeter。 使い込まれた感のある外観ですが、ガラスは綺麗で実写テスト結果も大変良好でした。今回の入念な整備でリフレッシュ、ガンガン撮影をお楽しみください。 全体的に使用感が見られます。マウント基部側面にはアタリ痕が見られますが、入念な整備により、マウント面は平滑に仕上げられており、カメ...
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Hektor 50m f2.5 (L) Nickel
15万台。1933年製、ニッケルのヘクトール 50ミリ。フィート表記。3群6枚構成。ノンコート。ライツの製品コードはHEKTOR。フィルター径は21mmという激レアサイズ。 ヘクトール 50mmと73mmは、ピントや結像、距離計連動があやしい個体が散見され、ひょっとこズマールなどと同じくフラッシュバックカメラ的にはアブないレンズ。仕入れの際にも厳しくチェックする必要がある、おっかないレンズの代表格ですが、本品はオリジナル状態を保ち、実写テスト結果も大変良好でした。絞り開...
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Summitar 50mm f2 (L)
SOORE。製造番号は48万台。発売の前年1938年製造、最初期の個体です。ノンコート。大陸絞り。フィート表記。4群7枚構成。丸絞り。 E39ですが、すり鉢状の銘板の奥にフィルターねじがあるため、ズミター専用フィルターが必要となります。ちなみに、後にズミターでE39フィルターを使用するためのアダプター、SNHOOも用意されました。そんなところにも、ライツのきめ細かさが垣間見られます。 この後に登場したズミクロンの強烈な存在感に隠れがちながら、ズマールに続くライツの2代目...
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Summaron 35mm f2.8 (L)
1959年製のズマロン 35mm f2.8。製造番号は166万台。ライツのコードは、SIMOO / 11006。ドイツ製。先代のf3.5から0.5段明るくなったニューズマロンは、新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。 本品はやや少ない、ライカ・スクリューマウントのニッパチズマロン。8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、なんともスタイリッシュな外観です。IIIfやIIIgなどのバルナックライカに装着すると、見え目にも非常に映えます。 絞り開放では全体的...
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Som Berthiot Angulor 28mm f3.3 (L)
仏Som Berthiot社の広角レンズ、アンギュロール 28mm f3.3。ライカスクリューマウント。4群6枚構成。メートル表示。 通常この番号帯のAngulorは距離計に連動しますが、本品は距離計非連動。目測式となります。鏡胴には被写界深度表示が無く、まるで試作品のような出で立ち。当初改造品かと思いましたが、修理業者さんで分解し内部を検証した結果、そのつくりから純正であろうとの結論に達しました。 アンギュロールはもとより、ライカマウントのベルチオレンズは、製造期間は...
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Summitar 50mm f2 (L)
ライカのコードはSOORE。製造番号61万台、1946年製のズミタール 5cm後期型。コーティング付。円形絞りで国際式。距離表記はメートル。4群7枚構成。 1939年に登場したズマールの改良版で、絞り開放付近での周辺落ちや流れが改善されています。銘玉ズミクロンの誕生へと続いていく、ライツのf2大口径レンズの過渡期モデルとも言えるでしょう。 ズミクロンの名声に隠れがちなズミタール 50mmですが、オールドレンズらしい柔らかさと曖昧さが現代ではよい味わいです。製造本数が多く...
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
EKURZKUP。21万台、1934年製。ライカDII、DIII時代のニッケルエルマー 3.5cm f3.5。この少し前から、クローム仕上げのボディとレンズが登場し、ニッケルからの切り替えが進んで行きます。ノンコート。距離計連動。距離表記はmeterで、スナップにも好適です。 後玉に気泡状の点バルがあるのが惜しまれます。 純正のベークライトキャップ、金属製後キャップが付属します。 通常使用によりニッケルメッキが擦れ、エッジ部の真鍮がわずかに出ていますが、さほど目立ちま...
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Hektor 73mm f1.9 (L) Black / Chrome
ライツのコード名はHEKON。戦前ライツの中望遠銘レンズ、ヘクトール 73mm f1.9。製造番号は53万台、1939年製。feet表記。Germany刻印があり輸出用だったと思われます。回転ヘリコイド式で、ヘクトール 73mmの中でも生産本数が一番多いタイプです。 バルナックからM型ライカまで、外観のマッチングdがしやすいブラックペイントとクロームメッキ仕上げ。基部は通常のクロームメッキですが、ヘリコイドリング部は梨地クロームメッキとなっています。 絞り開放付近ではフ...
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン 50mm f2。製造番号は110万台、1953年製。メートル表記。本品は、トリウムレンズを採用した、通称・放射能ズミクロン。ガイガー・カウンターにて確認済です。 トリウム・ズミクロンの例に漏れずガラスは黄変しており、モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まるでしょう。後のノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。 純正の前後キャップが付属。 沈胴式ズミクロンとしてはかなり綺麗な外観です。擦れもごくわずかでメッ...
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Orthostigmat 35mm f4.5 (L)
ドイツ・ミュンヘンのの中堅光学メーカー、Steinheil社製ライカ・スクリューマウントレンズ。4群6枚構成、オルソメーター型。 f値は暗めで周辺落ちしますが、シャープな描写と穏やかなトーンで雰囲気ある画が撮れる良いレンズです。「ミッキーマウス」とも呼ばれる、耳のように生えた2本の距離調節ノブが愛らしいデザイン。 純正のファインダーが付属。レンズ本体と比べると、ファインダーはかなり使い込まれています。 メッキが弱く、真鍮地が見えた個体も多いレンズですが、本品はなかなか...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
ライツの製品コードはELMAR。製造番号109万台、1953年製の赤エルマー。3群4枚構成。コーティング付。ライツ戦後の黄金期ならではの美しい梨地クロームメッキ仕上げ。距離表記はmeter。適合フィルターはA36。 ライカ A型の時代より30年以上の長きに渡り製造されてきた、 A36エルマーの最終進化形。鏡胴の剛性感、梨地のクロームメッキなど、その完成度の高さが光ります。現代レンズにはないフォルムですが、バルナックライカからデジタルカメラまで、どんなカメラにもスッキリ収...
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Zunow 50mm f1.1 (L)
1953年に発売された、当時世界一の明るさを持ったレンズ、ズノー 50mm f1.1。戦後わずか8年。このズノーの登場を口火に、国産超大口径レンズ競争が勃発、各社より魅力的なレンズが次々と販売され、今も私たちを熱狂させています。 本品は製造番号5000番台のズノー 5cm f1.1 中期型、ライカスクリューマウント。帝国光学製。本品はTeikoku Kogaku銘。Feet表記。 前期型・通称ピンポンの後玉の出っ張りが無くなり、レンズ脱着の安心感が向上、また絞り開放付近...
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Elmar 90mm f4 (L) Black / Nickel
ELANG。ファットエルマー 9cm、通称ダルマのすぐ後にごく少数製造された、ブラック/ニッケル鏡胴のシン・エルマー 90mm f4。本品は製造番号41万台、1937年製ですので時代は大分下がります。オーダー品でしょうか。距離計連動。距離表記はfeet。 黒塗り&ニッケルのライカ DIIやDIII、鉄砲ビドムやニッケルVIDOMファインダーあたりと組み合わせれば、見ているだけで幸せになれるいぶし銀のルックスが完成します。その存在はあまり知られていませんが、長くお探しの方...
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Nikkor 50mm f2 (L)
日本光学製、ニッコール-H.C 5cm f2。ライカ・スクリューマウント。3群6枚構成のゾナー型。feet表記。本品は黒帯と呼ばれる後期モデル。絞りリングが黒塗りされただけで、グッと精悍さが高まった印象です。 レオタックス等の国産ライカコピー向けに供給されたレンズ。ヘリコイドの繰り出し量が多く、最短45cm程度まで接写できます (距離計の連動は1mまで)。 絞り開放ではやわらかめの描写ですが芯はしっかりしており、1段絞れば非常にシャープな線を結びます。 ニコン製のUVフ...
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Summar 50mm f2 (L)
ライツのコードはSUMUS。沈胴クロームのズマール 5cm。製造番号は36万台、1937年製。六角絞り、距離表記は嬉しいメートル、絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)です。本品は後年淡いパープルのコーティングが施されています。 ダブルガウス型の4群6枚構成。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある描写、絞ると柔らかさを残しつつもシャープな写りが楽しめる、ザ・オールドレンズ。 本品は後コーティングの恩恵で逆光にも比較的強く、非常にシャープな描写を見せる一本。 純正の前キャ...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Chrome
製造番号は13万台、1931年製のヘクトール 5cm、クローム鏡胴。ライツのコードはHEKTORCHROM。 距離表記はMeter。レンズ構成は3群6枚。コーテッド。f2.5の明るさを持ちつつも小型軽量な、ライカ最初の沈胴式大口径レンズ。ヘリコイド番号は2番。 1931年はまだニッケル鏡胴の時代と思われますので、本品は後年ライツによる後コーティングが行われた際に、クロームメッキ鏡胴にされたと推測できます。その一方、鏡胴先端のツバ部分にはかなり細かいローレットが刻まれてお...
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Canon 19mm f3.5 (L)
キヤノン製のライカスクリューマウントレンズの中で最も広角な一本。ライツの定番超広角レンズ、スーパーアンギュロンよりも更に広角です。1964年登場。7群9枚構成。設計は小柳修二氏。1mから無限遠まで距離計連動。非連動ながら最短撮影距離は0.6m。2,000本強が生産されたと言われています。 純正のケース、専用ファインダー、前後キャップ、フィルターが付属。一式揃っている嬉しいセット。 使用感ほとんど見られずなかなか綺麗な外観です。 各部の動作正常。距離計連動OKです。専用...
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Elmar 35mm f3.5 (L)
ノンコートの戦前エルマー 35mm f3.5。ライツの製品コードはEKURZCHROM。製造番号57万台、1941年製。ノンコート。嬉しいメートル表記。3群4枚構成。ライツ製レンズとしては、ヘクトール 28mmに次いで2番目に薄いレンズです。 絞り開放での周辺落ちを伴う雰囲気も良く、オーソドックスながら使い込むとなかなか奥の深いレンズで、近年再評価の高まりを感じます。 適合フードはFLQOO、またはFOOKHですが、当店オリジナルの絞り操作機能付き FB-07フードもケ...
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Biogon 35mm f2.8 (L)
カール・ツァイス・イエナ製、ビオゴン 35ミリ f2.8。本品はロシア製改造品では無く、珍しいツァイス純正のオリジナル・ライカスクリューマウント。ツァイス本(電話帳)によると、本品は1945年11月26日にライカ Lマウントとして出荷されたロットです。 Tコーティング付。コーティング色もツァイスのもの。距離計連動。アルミ鏡胴は実測97gと大変軽量です。後玉が突出していますのでお取り扱いにはくれぐれもご注意ください。人とはちょっと違ったライカスクリューマウント広角をお探し...
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Hektor 73mm f1.9 (L) Black/Chrome
HEGRA。37万台。1937年製のヘクトール 7.3cm。ライカ最初の大口径中望遠レンズ。本品は黒&クローム、直進ヘリコイドのタイプ。距離表記はメートルです。 2018年夏のドイツ買い付けで仕入れた後、フルOHを行い販売した一本が久し振りに出戻って来ました。 純正フードやフードキャップは付属しませんが、描写や操作感は大変良好。ヘクトールをまず楽んでみたい向きにはお手頃な1本です。 鏡胴は各部のカドのブラックペイントが僅かに擦れて真鍮が少々見えていますが、全体的にほど...
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Thambar 90mm f2.2 (L)
ライツの製品コードはTOODY。ソフトフォーカスの銘玉、タンバール 90ミリ。製造番号は31万台、1936年製。ノンコート。メートル表示。 味わい深いブラックペイントにクロームメッキの距離リング。フードの造形はヘクトール73ミリ等と近しく、手の込んだ美しいデザイン。 木村伊兵衛氏も愛用し、このレンズのソフトな描写を生かした作品を世に残しました。 絞り指標の赤文字は、専用のソフトフォーカス・フィルター装着時に使用します。純正の専用フィルター、フード、キャップと付属品も揃っ...
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Elmar 35mm f3.5 (L)
65万台、1948年製のエルマー 35mm f3.5。クローム仕上げ。ライツの製品コードはEKURZCHROM。3群4枚のテッサータイプ。本品は淡いブルーやパープルのコーティングが施された戦後品タイプ。距離表記はfeet。 本品は1932年から製造され続けたエルマー 35mmの中でも、終わりの方のロット。オールドレンズ然とした穏やかな描写と、そのコンパクトなデザインから、近年人気も高まっています。 feet表記を敬遠される方もいらっしゃいますが、ツボを押さえればツウな楽...
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
ライカDII、DIII時代のニッケルエルマー 3.5cm f3.5。EKURZKUP。製造番号は16万台、1933年製です。ノンコート。距離計連動。距離計カムは通常のタイプです。距離表記はmeter。 使い込まれた感のある外観ですが、ガラスは綺麗で実写テスト結果も大変良好でした。今回の入念な整備でリフレッシュ、ガンガン撮影をお楽しみください。 全体的に使用感が見られます。マウント基部側面にはアタリ痕が見られますが、今回の入念な整備によりマウント面は平滑に仕上げられてお...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Nickel
製造番号15万台、1932年の製造のニッケル・エルマー 50mm f3.5。コーティング無し。距離表記はフィート。ヘリコイド番号は6番。ライカ DIIの時代のいわゆる新エルマー。およそ90年以上も現役で活躍し続けるライツのモノ作りには感服です。 21世紀の現代も販売されている、ライカのザ・スタンダードレンズ。安定感のある描写のみならず、ニッケルの控えめな輝きや、現代レンズでは望むべくもない軽量コンパクトさも魅力です。 鏡胴基部に細かな擦れが見られますが、全体的には綺麗...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
ズマリット 50mm f1.5、ライカ・スクリューマウント。ライツの製品コードはSOOIA。 シュナイダー設計のクセノン 50mm f1.5の5群7枚のレンズ構成を引き継ぎ、1949年に発売されたライツ第2世代の大口径ハイスピードレンズ。新種ガラスを取り入れ再設計、高性能化されました。 本品の製造番号は82万台、1950年製。距離表記はmeter、メートル表記はやや少ないでしょう。フィルター径はE41。純正の適合フードはXOONS。 絞り開放では滲みをともなった気品ある...
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Elmar 90mm f4 (L) Black / Nickel
エルマー 90mm f4。ライツの製品コードはELANG。165万台。1933年製。シン(thin)エルマーの初年度に製造された、ブラック&ニッケル鏡胴。距離表記はfeetです。 ブラックペイント&ニッケルのライカ DIIやDIIIなどに合わせると最高にカッコイイ一本。その存在はあまり知られていませんが、お探しの方も多いレンズでしょう。珍品。 当店販売品が出戻って参りました。 外観は距離リング部分と各エッジ部に黒塗装落ちが見られますが、全体的に綺麗な印象を保っています...