ライカLマウント・フジノン50mm 3兄弟の末っ子。長兄f1.2や、次兄f2の影に隠れがちですが、地味に良いレンズ。1957年の登場です。
f2は4群6枚ガウス型ですが、このf2.8はライカマウントでは数少ないクセノタール型タイプで4群5枚構成。
ヘリコイドは回転式。距離表記はメートル。f2の廉価版とされていますが、絞り開放からシャープでコントラストも高く、また発色も良好、使い勝手の良いレンズです。
クロームメッキや黒塗装も美しく、全体的に使用感少なくとても綺麗なコンディション。
2024年4月にフルOH済。丁寧な整備により、ヘリコイド、絞り共に滑らかに仕上がっています。
ガラスは中玉周辺に軽微なコーティングの傷みが少々見られますが、実写にはまず影響ありません。他は綺麗なガラスです。
発色も良く、安定したフジノンの描写を存分に楽しめる1本。
実写結果も良好。試写館に作例を掲載しました。ご覧頂ければ幸いです。