日本光学製のライカスクリューマウントレンズ、ニッコール N・C 50mm f1.1。f1.0近傍の超高速大口径 Lマウントレンズ、国産四天王(勝手に命名:ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2)のうちの一本。
1956年の発売。6群9枚構成。距離表記はfeet。ニコン Sマウントは内爪、外爪合わせて2500本程度が製造されましたが、Lマウントはわずか200本程度の製造です。
ガラスがタップリ詰まった迫力のある造形。実測で456g。コンディションも素晴らしく、レアな一本です。
本品は激レアなLマウント専用の金属製純正フード、UVフィルター、50mm単体ファインダー、前後純正キャップが付属したフルセット。
珍品。
フィルター枠の外周部にごくごく軽微な擦れは見られますが、他は使用感の無い美しい外観です。付属のメタル純正フードとファインダーは使用感無く、マットな塗装肌を保っています。
UVフィルターは、Nikkor 50mm f1.1用オレンジフィルター用の枠の中に純正UVガラスを入れ替えたもので、ガラスには2本ほどスクラッチが見られます。
レンズは中玉のフチにこのレンズ定番のバルサム切れがごくわずかに見られますが、実写にはまず影響ありません。美しい外観に伴って、ガラスは拭きキズやクモリも見られず大変綺麗です。距離計連動良好、試写テスト結果もバッチリでした。