キャノン製ライカ・スクリューマウントの広角レンズ。4群7枚構成。1962年4月に発売されたこの35mm f2 Lマウント、レンズ銘板がCanon Camera銘で約27,000本生産され、1971年からCANON銘に変更となり1975年まで約8,000本が製造されました。設計は50mm f0.95、35mm f1.5やf1.8を設計した向井二郎氏。
アルミ製で軽量な鏡胴は大きさもコンパクト。レンズ単体、実測でわずか120g。前期モデル販発売時1962年時点でのキャノンの最軽量レンズ。設計の良さが光ります。フィルター径は40mネジこみ。
廉価レンズと侮ることなかれ、f2の絞り開放からしっかりとした像を結ぶ実力派35mmレンズ。穏やかな周辺落ちと相まって、オールドレンズらしい写りを楽しめます。
フード着脱時についたと思われる擦れ、ローレットのエッジ部に僅かに黒塗装落ちがありますが、他はほとんど使用感も見られずかなり綺麗な外観です。
2024年6月にOH済。スムーズな操作感に仕上がり、気持ち良く撮影をお楽しみ頂けます。距離計連動バッチリで描写も良好です。
レンズも目立った拭き傷やクモリも見られず、スカッと抜けた綺麗なガラスです。
製造本数が多く、リーズナブルに楽しめ、かつ描写も素晴らしい一本。ライカで楽しめる穴場的なオールドレンズ。
試写館に作例を掲載しました。全て絞り開放での撮影です。ご覧頂ければ幸いです。