トプコール 35mm f2.8。東京光学製。対称構造の4群6枚構成。レオタックスの交換レンズとして1955年に発売されました。
150g強と軽量なアルミと真鍮製の鏡胴デザイン。feet表記。白アルマイト処理が独特の色彩を放ちます。この時代の東京光学の製品は非常につくりが良く、見ていて惚れ惚れする仕上がり。
レンズとセット販売された専用のブリリアントファインダーは、35mmカメラ用としては世界最大と言われています。等倍なので両目を開いたまま視野を確保でき、ユーモラスな外観と共に単体でも人気のあるファインダーです。別名お化けファインダーとも呼ばれます。カメラに装着した姿は大変ユニーク。
目立った傷も見られず、とても綺麗な外観です。お化けファインダーも綺麗で蒸着剥がれも見られません。
2024年4月にレンズのフルOH済。レンズは後玉にごく薄い拭き傷が2〜3本見られますが、実写にはまず影響ありません。他は、クモリも見られず綺麗なガラスで、操作感もとても良い状態に仕上がっています。
ファインダーの見え味も良好です。
実写結果も大変良好でした。繊細で細かな線も美しく描きながら、しっとり落ち着いた描写が楽しめます。少し絞れば大変シャープで力強い像を描き出します。試写館をご覧頂けば幸いです。