ライカ L
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Hektor 50mm f2.5 (L) Nickel
15万台。1932年製、ニッケルのヘクトール 50ミリ。フィート表記。3群6枚構成。ノンコート。ライツの製品コードはHEKTOR。フィルター径は21mmですが、これがなかなか見つかりません(涙) ヘクトール 5cmはピントや結像、距離計連動があやしい個体が散見され、ひょっとこズマールなどと同じくフラッシュバックカメラ的にはアブないレンズの代表格ですが、本品はオリジナル状態を保ち、実写テスト結果も大変良好でした。絞り開放付近での柔らかめの描写が良い雰囲気です。 当店過去...
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Elmar 90mm f4 (L) Black / Chrome
ELANG。1940年製。Meter表記。とっても綺麗なブラック / クロームのエルマー90mm。初期のFat Elmarに対し、Thin Elmarとも呼ばれます。ノンコート。小口径なf4ではありますが、小ぶりで容易にお手持ちのカメラバッグに忍ばせられます。後にはコーティングが施されMマウント化〜沈胴化され、1964年まで生産された息の長いレンズ。その描写も長きにわたって支持されてきたという事でしょう。きちんと手の入った個体は期待を裏切りません。 2022年8月、ヨー...
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Canon 50mm f1.8 (L) Black Paint
キヤノン 50mm f1.8、ライカスクリューマウント。本品は稀少なブラックペイントモデル。通常、このレンズの絞りリングや距離指標はクロームメッキですが、本個体はレアな黒塗りバージョンで精悍な雰囲気。 オーストラリアのキャノン・レンジファインダー研究家Peter Kitchingman氏の著書「Canon M39 Rangefinder Lenses」によれば、本品はType 5に分類され、1956年4月から1959年4月の間に出荷されたうちの一本です。レンズ設計は伊藤...
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Simlar 50mm f1.5 (L)
東京光学製。1953年頃の製造。岡田氏・上野氏共著 35mm版オールドレンズの最高峰「50mm f1.5」によると、本品は1938年に冨田良次氏が設計。前群ゾナー型、後群ガウス型を組み合わせ、双方の収差を新種ガラス以前にバランスをとって極小化することを試みた画期的なレンズであるという評価が記されております。 中心部の解像感の高さと周辺の甘さが良い具合のレンズですが、絞り開放f1.5を誇るオールドレンズとしては驚異的な描写と言えるかもしれません。小振りながら重量は325g...
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Triplet Elmar 90mm f4 (L)
新品同様の元箱付トリプレットエルマー 90mm、レアなライカ Lマウント。ライツの製品コードは11730U。製造番号193万台、1962年製です。3群3枚構成。 開放f値はf4とやや暗いものの、レンズ単体の重量は実測わずか197gと機動性抜群の望遠レンズ。高い解像力とシャープな描写にちなみ、通称は「カミソリエルマー」。抜けが良く、素直な発色が持ち味です。 3枚玉エルマーはその殆どがMマウントで製造されましたが、わずか543本のみライカ・スクリューマウント版が用意されまし...
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Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。本品のヘリコイドは正真正銘オリジナルのライカ Lマウントですが、レンズヘッドはALITAR銘ですのでヘッド部は元々はアルパレフレックス用だったと思われます。ALITARの刻印が無ければ、オリジナル Lマウントと全く同じですので、改造品と呼ぶには少々憚られます。 1944年製。製造番号は49.xxx。かなり初期のS1です。ダブルガウス型の4群6枚構成。ノンコート。m表示。1940年代半ばから製造された、アンジェニュー古株...
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Elmar 35mm f3.5 (L)
ノンコートの戦前エルマー 35mm f3.5。EKURZCHROM。33万台、1936年製。フィート表記。3群4枚構成。ライツ製レンズとしては、ヘクトール 28mmに次いで2番目に薄いレンズです。 絞り開放での周辺落ちを伴う雰囲気も良く、オーソドックスながら使い込むとなかなか奥の深いレンズで、近年再評価されています。 適合フードはFLQOO、またはFOOKHですが、当店オリジナルの絞り操作機能付き FB-07 フードも、ケラれずお使い頂けます。 純正前キャップが付属。外...
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Taylor-Hobson 2inch f2 (L)
テイラー・ホブソン 2inch f2。第二次大戦後、英国Reid&Sigrist社に製造されたライカコピー機、Reidシリーズの標準レンズ。ライカスクリューマウント。4群6枚構成のダブルガウス型。feet表記。 テーラーホブソン 2inchには複数の鏡胴バリエーションがありますが、本品は沈胴部にもサテンクロームが施されたタイプ。ズミタールにも似たデザインで、質感の高い見事なつくりです。 解像感と発色に優れ、透明感のある描写。絞り開放付近ではダブルガウスらしい濃い...
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Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェ・ファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。淡いブルーのコーティングが施された1945年製の一本。ダブルガウス型の4群6枚構成。メートル表示。 50mm f1.8は、アルパ用等として1940年代初めから製造された、アンジェニュー古株の銘玉。また、S1はノンライツレンズの代表格、f1.8と大口径ハイスピードながらも小型軽量。フランスらしい小粋でスタイリッシュなデザインが泣かせます。オールアルミ製の鏡胴は実測でわ...
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Nokton 50mm f1.5 (L)
フォクトレンダー社のノクトン 50mm f1.5、ライカ・スクリューマウント。6群7枚構成。ノクトン f1.5は1950年代始めにプロミネント用が製造されましたが、少数のLマウントも作られました。かなりの珍品ですが、コンタックス・マウント、またレンズ構成は若干異なりますがレクタフレックス用なども存在します。 スタイル、描写共に、古今東西数多あるノンライツ・レンズの中でもトップクラスの人気を誇るこのライカ・ノクトン、製造期間の短さの割には多くのバリエーションがあり、当店で...
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Hektor 28mm f6.3 (L)
HOOPYCHROM。製造番号は58万台、1941年製のヘクトール 2.8cm f6.3。距離表記はfeet。絞り表記は大陸式です。本来はノンコートのガラスですが、本品は後年、ライツによるコーティングが施されています。 ライカのレンズの中では最も小柄なヘクトール 28mm。バルナックだけで無く、M/Lリングを経由してM型ライカに装着しても極薄デザインが良くハマります。クロームボディは勿論、ブラックペイントにも良くマッチするでしょう。純正の適合フードはSOOHN。 淡いパ...
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Summaron 35mm f2.8 (L)
SIMOO / 11006。167万台。最初期のズマロン 35mm f2.8、ライカスクリューマウント。1959年、ドイツ製。先代のf3.5から0.5段明るくなったニューズマロンは、新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。重量は143gと軽量です。 8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、スタイリッシュな外観。IIIfやIIIgなどのバルナックライカに装着すると、見え目にも非常に映えます。 絞り開放では全体的に穏やかな描写ながら中心部の解像は良く、ドラマ...
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Hexar 50mm f3.5 (L)
小西六写真工業社製、ライカスクリューマウント。ヘキサー 50mm f3.5。1955年頃の発売。距離表記はfeet。チヨカ、チヨタックス、ニッカ、レオタックス、メルコンなど多くの国産ライカコピー機に装着され販売されました。3群4枚のテッサータイプ。絞り開放からシャープでコントラストもしっかりした安定描写。鏡胴も同時期の国産ライカコピーレンズと比較しても堅牢なつくりでクロームメッキも美しい。純正の前キャップが付属します。 沈胴部の擦れも僅かで、使用感少ない外観を保ってい...
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Summitar 50mm f2 (L)
ライカのコードはSOORE。製造番号61万台、1946年製のズミタール 5cm後期型。コーティング付。円形絞りで国際式。距離表記はメートル。4群7枚構成。 1939年に登場したズマールの改良版で、絞り開放付近での周辺落ちや流れが改善されています。銘玉ズミクロンの誕生へと続いていく、ライツのf2大口径レンズの過渡期モデルとも言えるでしょう。 ズミクロンの名声に隠れがちなズミタール 50mmですが、オールドレンズらしい柔らかさと曖昧さが現代ではよい味わいです。製造本数が多く...
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Fujinon 100mm f2 (L)
富士写真フィルム製の大口径望遠レンズ。1956年発売。ライカスクリューマウント。100mmでf2を誇る高速レンズです。同スペックでは更にレアなズノー 100mm f2レンズも知られています。距離計連動。4群6枚構成。距離表記はfeet。最短撮影距離は3.5feet、約1mですのでかなり寄れます。 純正ファインダー、前キャップ、レンズフード、革ケースが付属します。 軽微なペイント落ちは見られますが、なかなか綺麗な外観です。 2022年9月にフルOH済み。操作感大変滑らかに...
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Mountain Elmar 105mm f6.3 (L)
ELZEN。通称山岳エルマー。黒&ニッケル。16万台。1933年製。6年間で4,000本ほど製造されました。開放値f6.3は光量の足りない場所では手ブレしまくりですが、条件が合えば大活躍してくれます。コンパクトで軽量、ポケットやカメラバックの片隅に忍ばせて、使う機会を伺うレンズでしょう。 外観、ガラス共にとても綺麗な一本。小ぶりながら品格を感じさせる佇まいは、まるで工芸品のよう。マウンテンエルマー 105mm専用の純正フード、キャップ、元箱と付属品も揃っています...
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Summar 50mm f2 (L)
ライツのコードはSUMUS。沈胴クロームのズマール 5cm。製造番号は26万台、1935年製。六角絞り、ノンコート。距離表記はfeet、絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。 レンズはダブルガウス型の4群6枚構成。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある描写、絞ると柔らかさを残しつつシャープな写りが楽しめる、ザ・オールドレンズ。やや逆光に弱いので、純正のSOOMPフードなど大きめのフードを用意すると、よりシャキッと締まった画が得られます。 本品はズマールとしては綺麗なガ...
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Zunow 50mm f1.3 (L)
ズノー 50mm f1.3、ライカスクリューマウント。製造本数は100本少々と言われる珍品レンズ。シリアル番号は7000番台。 1953年にズノー 50mm f1.1初期、通称ピンポン玉がデビュー、1955年に後玉がフラットとなったf1.1改良型の発売開始、そして1958年にこのf1.3がデビューします。 ズノー f1.3は、f1.1の性能に満たない部品を流用して作られたと言われていますが、実写の性能は素晴らしく、開放から非常に良いピントです。背景やボケはf1.1よろし...
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Summaron 35mm f2.8 (L)
SIMOO / 11006。162万台。最初期のズマロン 35mm f2.8、ライカスクリューマウント。製造初年度の1958年に生産された2本のうちの1本。ドイツ製。先代のf3.5から0.5段明るくなったニューズマロンは、新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。初期型の本品は実測でわずか114g。後のズマロン f2.8よりも2割ほど軽量で、持ち比べてもはっきりと違いが分かります。 8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、なんともスタイリッシュな外観です。...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Nickel
ライツの製品コードはHEKTOR。製造番号16万台、1933年製のニッケル・ヘクトール 50mm f2。3群6枚構成。距離はフィート表記。ノンコート。ヘリコイドは半周タイプ。フィルター径は21mmですが、これがなかなか見つかりません(涙) 絞り開放付近での柔らかめの描写が大口径オールドレンズらしい良い雰囲気。本品はやや使い込まれており、実用に最適なヘクトールです。 軽微な擦れやニッケルメッキの傷み等の使用感は見られますが、目立つ傷は見られず、ヘクトールとしてはなかなか綺...
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Micro-Nikkor 50mm f3.5 (S)
1956年の発売。4群5枚構成。ニコン Sシリーズ用。ニコンの35ミリ用で初めてMicro-NIKKORの名を冠したレンズです。複写によるマイクロフィルム作成用として製造されました。300l/mmもの解像度を持ち、現代でも十分に通用する高性能レンズで、当店での試写テストでも毎回驚きを感じます。 ニコンレンジファインダー用とライカ用合わせても、わずか1200本程度の製造に止まります。稀少品。 使用感僅かで綺麗な外観を保っています。クロームメッキの輝きも大変美しく、コレクシ...
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Hektor 73mm f1.9 (L) Black / Chrome
HEGRACHROM。製造番号は37万台。1937年製のヘクトール 7.3cm。ライカ最初の中望遠大口径レンズ。黒/クローム。メートル表記。距離計連動。本品は直進ヘリコイドのタイプ。本品は戦後にライツによるコーティングが施された一本です。 ヘクトールは、木村伊兵衛氏が愛用したレンズとしても良く知られます。女性ポートレートの評価も高い木村氏と、ヘクトールのやわらかな描写は相性は抜群だったと言う事でしょう。絞り開放ではかなりやわらかい描写ですが、f2.2〜2.8辺りでは描写...
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Xenon 50mm f1.5 (L)
XEMOO。49万台のライツ・クセノン 5cm。1939年の製造。トロニエ博士の設計による、戦前のライツを代表する大口径レンズ。製造はシュナイダー社で約6000本と多くは無い生産本数。本品はヘリコイド・リングのローレットが3本の後期タイプ、通称スリーバンド。六角絞り。5群7枚構成。ノンコート。最小絞りはf9。距離はmeter表記。 絞り開放ではベールをまとったような、クセノンらしい繊細でやわらかな描写が楽しめます。木陰や屋内でややアンダー目で撮影すれば、このレンズの良さ...
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
ライツのコードはEKURZUP。無番(シリアル番号無し)のニッケル・エルマー 35mm f3.5。ニッケル鏡胴。ノンコート。距離計連動。全周(全回転)ヘリコイド。嬉しいメートル表記。 日本ではヘビーカム、海外ではスネールカムと呼ばれる、距離計連動カムが極厚で傾斜がついているタイプで、エルマー 35mm初期の個体に見られます。1930年頃の製造です。 本品は修理業者さんにて無限遠ロックピンを固定しており、L/Mアダプターと干渉せず、ライカM型、デジタルライカM型等でもスト...
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Elmar 50mm f2.8 (L)
ライツの製品コードはELMOO。ニッパチエルマー前期型。153万台。1957年製。新種ガラスの採用により、f2.8と一段明るくなった新生エルマー 50mmです。ライカ・スクリューマウント。距離表記はメートル表記。 f3.5エルマーから絞り羽根の枚数が増え、後玉からマウント面までの内面反射防止処理などもより手間の掛かったつくりとなりました。 絞り開放付近では柔らかなタッチの開放描写が味わえます。写りもつくりもライツらしいレンズ。ライカ IIIfやIIIg辺りに装着すると、...
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Summaron 35mm f3.5 (L)
SOONC。フィルターサイズはA36(36mmかぶせ)。製造番号は115万台、1954年製のズマロン 3.5cm f3.5。ライカスクリューマウント。距離表記はフィートです。4群6枚構成のダブルガウス型。コンパクトで操作性も良好な鏡胴デザイン。 中心部の解像力の高さと、ドラマチックな周辺光量落ちが実に良い雰囲気を醸し出す銘レンズ。ライツ定番の広角レンズに相応しく、ガラスの綺麗なズマロンの描写は素晴らしいものがあります。適合する純正フードはFOOKH。 使用感わずかでと...
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Tropen Summar 50mm f2 (L)
1938年及び1942年に、熱帯地方向けに供給された珍品のズマール 5cm。通常のズマールは4群6枚構成ですが、本品は前玉にもう一枚レンズが追加され、4群7枚構成となっています。通称トロッペン(またはトロピカル)・ズマール。通常のズマールより鏡胴の長さがやや長くなっています。また、前玉の硝材が異なるようで、通常のズマールと比べ前玉の傷が少ない個体が多いのも特徴の一つでしょう。ライツの製品コードはTROPEN、42214(通常のズマールは42134)。珍品。当店販売品です...
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Elmar 35mm f3.5 (L)
EKURZCHROM。49万台、1939年製。ノンコートの戦前エルマー 35mm f3.5。クローム仕上げ。feet表記。3群4枚構成のテッサー型。ライツ製レンズとしては、ヘクトールに次いで2番目に薄いレンズ。 絞り開放での周辺落ちを伴う雰囲気も良く、オーソドックスながら使い込むとなかなか奥の深いレンズです。近年再評価されており、人気の高まりを感じます。適合フードはFLQOO、またはFOOKHですが、実は当店オリジナルの絞り操作機能付き FB-07 フードもお使い頂けま...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIA。製造番号は74万台、ズマリット 50mm f1.5製造初年度の1949年製。初期型。ズマリットは1936年から製造されていたライカ初の大口径レンズ、Xenon 50mm f1.5の改良版。レンズ構成は変わらず5群7枚のまま、新種ガラスを採用し描写性能を大幅にUPをしました。 フィルター径はE41ですが、ズマリット前期用のバヨネット式も装着可能です。純正フードはXOONS。 絞り開放付近での柔らかな描写と、絞りこんだ時のカリカリ描写の対比が面白い銘レンズです。...
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン。本品は製造番号92006x。2ケタ番号の放射能ズミクロン。1951年製。メートル表記。 トリウム・ズミクロンの例に漏れず、ガラスは黄変していますので、モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まります。ノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。稀少品。 使用感少なく綺麗な外観です。 2022年にフルOH済。丁寧な整備で、絞り、ヘリコイドなどはとても滑らかな操作感です。距離計連動もバッチリ、 前玉にごく軽微な拭き傷が...
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Optis Anastigmat 50mm f3.5 (L改)
1923年頃に発売された、フランス・パリのDerbie社製の非常にユニークな35mmシネカメラ兼自動巻き上げのハーフ判スチルカメラ、SEPT(セット)に装着されていた、Optis Anastigmat 50mm f3.5レンズをライカ Lマウントに改造した一本。「SEPT」はフランス語で7を意味します。SEPTカメラはスプリングモーターで動作し、250コマの撮影が可能、動画、静止画の撮影、また動画、及び静止画のプロジェクター、引き伸ばし機などなど7つの機能を持ったカメラ...
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Fat Elmar 90mm f4 (L)
ELANG 。黒塗りにニッケルメッキの輝きが美しい、1932年製のファット・エルマー 90mm。製造番号は13万台。3群4枚構成。ヘリコイドはfeet表記。ファットエルマーには非連動も存在しますが、本品は距離計連動タイプです。 国内では「ダルマ」の相性で親しまれています。1931年、ライカ C型用の距離計非連動用として発売され、1932年のライカ DIIの発表と共に距離計連動へと進化、翌1933年には鏡胴が細くなった通常のエルマー 90mmへと進化し姿を消します。ライカ...
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Super-Angulon 21mm f4 (L/M)
SUMOM、後のコードは11002L。160万台。1958年製。スーパー・アンギュロン 21mm、初期の個体です。製造はシュナイダーによるOEM。4群9枚構成の超広角レンズ。 Mマウントですが、イモネジを外しカプラーを取り外せば、ライカ・スクリューマウントとしても使えます。最短撮影距離は0.4m(距離計連動は1mから)。IWKOOフードと組み合わせた姿がとても美しいレンズです。デジタルのライカ Mシリーズでは、周辺が色カブリするのでご注意ください。 使い込まれたIWKO...
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Summaron 35mm f3.5 (L)
SOONC。フィルターサイズはA36(36mmかぶせ)。製造番号は110万台、1953年製のズマロン 3.5cm f3.5。ライカスクリューマウント。距離表記はメートルです。4群6枚構成のダブルガウス型。コンパクトで操作性も良好なデザインです。 中心部の解像力の高さと、ドラマチックな周辺光量の落ちが実に良い雰囲気を醸し出す銘レンズ。ライツ定番の広角レンズに相応しく、ガラスの綺麗なズマロンの描写は素晴らしいものがあります。適合する純正フードはFOOKH。 ズマロンはクモリ...
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Super-Angulon 21mm f4 (L)
ライツのコードはSUOON、後に11002K。シュナイダー社製造の4群9枚構成レンズ、スーパー・アンギュロン 21mm f4のライカ・スクリューマウント。 本品の製造番号は781万台。ん?と思われた方は流石です。本品はSuper-Angulon 21mmのごく一部に存在する、シュナイダーの製造番号が刻印された一本。刻印以外は通常のレアなLマウントアンギュロンと同じですが、人とはちょっと違った物を持ちたいアナタに。 鏡胴外観、前後キャップに至るまで使用の形跡の見られない、...
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Summicron 35mm f2 (L)
SAWOO。後のコードは11008。197万台、1963年製。ドイツ製のズミクロン8枚玉、ライカ Lマウント。8枚玉はMマウント用が殆どですが、ライカ・スクリューマウントも577本のみ製造されました。最短撮影距離は1mです。 絞り開放ではほど良い甘さを伴った美しい描写、絞りを効かせていくと解像力と立体感のある描写へと変化いたします。また、品格さえ感じさせるこのルックス!姿良し、写り良し、今も昔も変わらぬその人気ぶりも納得できる銘レンズです。珍品。 外観は使用に伴う軽微な...
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Hexanon 60mm f1.2 (L)
国産大口径レンズ競争真っ盛りの1955年、小西六写真工業が発売した伝説のレンズ、ヘキサノン 60ミリ f1.2を現代のテクノロジーで復刻した一本。1999年、藤澤商会さんがプロデュース、コニカ社から800本限定で発売されました。 ライカスクリューマウント。距離計連動。1955年のオリジナル・ヘキサノンは6群8枚ですが、本品は6群7枚構成です。絞り開放付近にて個性の強い写りをたっぷりと味わえるレンズ。フローティング機構、接合面を除いた全ての面にマルチコーティングを採用。絞...
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Super-Angulon 21mm f4 (L/M)
SUMOM、後のコードは11002K。167万台。1959年製造のスーパー・アンギュロン 21mm f4。製造はシュナイダー社。4群9枚構成。最短撮影距離は0.4m(距離計の連動は1mから)。 ライカ Mマウントですが、イモネジを外しカプラーを取り外せば、ライカ・スクリューマウントとなりバルナックへも装着可! 純正フードのIWKOOと組み合わせると、これまたスタイリッシュ。デジタルのライカ Mシリーズでは、周辺が紫色に色カブリしますので、モノクロでの撮影がお勧めです。 ...
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Xenogon 35mm f2.8 (L)
シュナイダー製の広角レンズ、クセノゴン 35mm f2.8。4群6枚構成。距離表記はfeet。ライカ・スクリューマウント。距離計連動。 いわゆるクモリ玉のクセノゴンは、コンディションの良い個体にはなかなか巡り会えませんが、本品にもお決まりのコーティング傷みによるクモリが見られます。 2022年5月にフルオーバーホール済です。絞り、ヘリコイドの操作感は大変スムーズに仕上がっています。外観は使用感少なめで、良好な状態です。 レンズは前玉に多めの拭き傷、またコーティングの荒...
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Hektor 28mm f6.3 (L)
ライツの製品コードはHOOPYCHROM。クロームのヘクトール 2.8cm f6.3。3群5枚構成。製造番号は33万台、1936年の製造です。距離指標はm表記。 赤ズマロン28mmよりも薄くて軽く、ライツのレンズとしては最小、最軽量クラスのレンズです。チビっちゃいながら、装着した時の存在感、スタイルもピカイチ。純正フードはSOOHN。 戦後の赤ズマロン 28mmとの選択に悩まれ、両方購入〜撮り比べ〜両方キープされるお客様も多いレンズです。クモリまくりの個体ばかりで不要な...
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Simlar 50mm f1.5 (L)
東京光学製、シムラー 50mm f1.5、後にトプコールへと名称変更されます。1953年頃の製造。1938年に冨田良次氏が設計。4群7枚構成。Feet表記。最短撮影距離は3.5フィート。前群ゾナー型、後群ガウス型を組み合わせた設計が特徴的です(岡田氏・上野氏共著 35mm版オールドレンズの最高峰「50mm f1.5」より)。 写りに関しては、中心部の解像感の高さと周辺の甘さが良い具合です。絞り開放f1.5を誇るオールドレンズとしては、素晴らしい描写力。小振りながら重量は...
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Kinoptik 50mm f2 (L改)
シネ用のキノプティック 50mm f2を、ライカ Lマウント距離計連動に改造した一本。アポクロマート設計。コーティング有。4群6枚のダブルガウス。1960年頃の製造と思われます。キリッとした解像力の高いピント面の描写。背景の距離に応じ少しざわつくボケ味がそれを引き立てます。絞りを効かせるとキレが増します。実測147gの軽量・小型な鏡胴で、気軽に持ち出せます。参考までに固定鏡胴ズミクロンは250g前後です。ズミクロンと比較すると鏡胴はやや長いですが、フィルター枠が深く前玉...
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Super-Angulon 21mm f4 (L/M)
SUMOM、後のコードは11002K。167万台。1959年製造のスーパー・アンギュロン 21mm f4。製造はシュナイダー社。4群9枚構成。 ライカ Mマウントですが、イモネジを外しカプラーを取り外せば、ライカ・スクリューマウントとしても使えます。最短撮影距離は0.4m(距離計連動は1mから)。純正フードのIWKOOと組み合わせると、これまたスタイリッシュ。デジタルのライカ Mシリーズでは、周辺が色カブリしますのでご注意ください。 当店販売品が出戻って参りました。大切...
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Biogon 35mm f2.8 (L)
カール・ツァイス・イエナ製。ビオゴン 35ミリ f2.8です。オリジナル・ライカスクリューマウント。ツァイス本(電話帳)によると、本品は1945年11月26日にライカ Lマウントとして出荷されたロットです。珍しいツァイス純正のライカ・ビオゴン。ロシア製改ではありません、本物です。コーティング色もツァイスのもの。Tコーティング。距離計連動。アルミ鏡胴は実測97gと大変軽量です。後玉が突出していますのでお取り扱いにはくれぐれもご注意ください。稀少品。 店頭にて売約済みとなり...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、すっきりデザインとなったズマリット50mm f1.5の後期型。わずかな変更ですがよりモダンな外観となりました。 製造番号は151万台、1957年製。5群7枚構成。フィート表記。フィルターサイズはE41。レンズ構成はクセノン50mm f1.5と同じながら、新種ガラスの採用により性能が向上。初代ズミルクス35mmと並んでクセ玉と呼ばれ、絞り開放での描写はやわらかく、また目の回るよ...
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Hektor 28mm f6.3 (L)
HOOPYCHROM。製造番号は79万台、1950年製のヘクトール 2.8cm f6.3。1935年から製造されてきたヘクトール 28mmの中でも終わりの方のロットで、戦前モデルとデザインは僅かに異なります。本品はオリジナルのコーティングが施されたやや稀少なモデル。距離表記はfeet。 ライカのレンズの中では最も小柄なヘクトール 28mm。バルナックだけで無く、M/Lリングを経由してM型ライカに装着しても極薄デザインが光ります。クロームのみならず、ブラックペイントのボデ...
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Summar 50mm f2 (L)
ライツのコードはSUMUS。沈胴クロームのズマール 5cm。製造番号は26万台、1935年製。六角絞り、ノンコート。距離表記はfeet、絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。 レンズはダブルガウス型の4群6枚構成。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある描写、絞ると柔らかさを残しつつシャープな描写を楽しめる、ザ・オールドレンズ。やや逆光に弱いので、純正のSOOMPフードなど大きめのフードを用意すると、よりシャキッと締まった画が得られます。 本品はズマールとしては綺麗なガ...
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン。104万台。1952年製。メートル表記。トリウムレンズを採用した、通称・放射能ズミクロン。ガイガー・カウンターにて確認済です。 トリウム・ズミクロンの例に漏れず、ガラスは黄変していますので、モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まるでしょう。ノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。前玉に軽微な擦れ傷が見られますが、整備済みで安心してお使いいただける1本です。 2022年4月にフルOH済みです。丁寧な整備で、絞...
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G-Rokkor 28mm f3.5 (L) Chrome
ライカ・スクリューマウント。距離計連動。ミノルタの高級コンパクトカメラTC-1のレンズを、限定でライカLマウント化。1998年の発売、2000本の限定生産です。ライツとゆかりのあるミノルタ最後のライカ用レンズでもあります。非球面を3面に採用した5群5枚構成。絞りは完全円形ではなくなりましたが、9枚羽根で豪華なつくり。 発色の良さ、抜けの良い描写が持ち味です。広角らしい開放的な作画を気持ちよく撮影できるレンズ。純正のレンズフード、フードキャップが付属します。 外観は使用感...
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Hektor 135mm f4.5 (L) Black/Chrome
ヘクトール 13.5cm f4.5。41万台。1937年製。黒/クローム。ノンコート。 ガラスがクモりまくったまま棚の片隅に眠っていることも多いヘクトール 135mmとしては、本品は外観もガラスもかなり綺麗なもの。象嵌もしっかり残っています。 スリムで軽量なつくりで、バッグの片隅に忍ばせておくと便利な一本。距離計連動としては最長焦点距離の部類になり、手ブレとの格闘になりますが使いこなすのも楽しいレンズでしょう。 当店販売品。2018年にピント調整を含む整備を行った後、...
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Summaron 35mm f2.8 (L)
SIMOO / 11006。190万台。1961年製のズマロン 35mm f2.8。ドイツ製。先代のf3.5から0.5段明るくなったニューズマロンは新種ガラスを採用した4群6枚構成、ダブルガウス型。 本品はやや少ないライカ・スクリューマウントで、バルナックでもお楽しみいただけます。8枚玉ズミクロンと鏡胴デザインを共有しており、なんともスタイリッシュな外観。ズマロンをよく知る人の中には、8枚玉よりこちらを好む方もいらっしゃるほど。絞り開放からパリッとしたピント面の解像が気...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Chrome
製造番号は16万台、1933年製のヘクトール 5cm、クローム鏡胴。ライツのコードはHEKTORCHROM、そのまんまですね笑。距離表記はFeet。レンズ構成は3群6枚。f2.5の明るさを持ちつつも小型軽量な、ライカ最初の沈胴式大口径レンズです。ヘリコイド番号は0。 絞り開放付近ではオールド感タップリのやわらかで濃厚な描写を味わえます。ヘクトールは研磨された個体やピントがおかしな個体が多くみられ、仕入の際にはかなり気を遣うレンズの1つですが、本品は丁寧な整備と相まって、...
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Thambar 90mm f2.2 (L)
ライツのコードはTOODY。1935年発表の銘玉タンバール90ミリ。本品の製造番号は22万台。シリアル番号表からは1934年製となり、初期のロットの一本と思われます。3群4枚構成。フィルター径はE48。距離表記はfeetです。 ライツ唯一のソフトフォーカスレンズで、近年ライカカメラAGから復刻版が発売され話題を呼びました。ソフトフォーカスでのポートレート撮影時には専用フィルターを装着し、赤文字の絞り表記を使用します。フィルター無しの通常撮影では、白文字の絞り指標をお使い...
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Summar 50mm f2 (L) Nickel
戦前ライツを代表する大口径高速レンズ、ズマール 5cmニッケル鏡胴。本品は、固定鏡胴の初期ズマール(通称ひょっとこズマール)の後に僅かに製造された、先黒ズマールとよばれるモデル。鏡胴先端がブラックペイント。ライツのコードはSUMUS。製造番号は19万台、1933年製。六角絞り。ノンコート。絞り指標は大陸式。距離表記はmeter。 Jim Lager氏の著書によると、ひょっとこズマールから沈胴ズマールへの純正アップグレードも当時行われていたそうです。 素晴らしい描写をみせ...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Early
旧エルマー 5cm f3.5。1920年代のライカ A型の初期モデルに標準装着されていた、C.P.ゲルツ社の硝材を使ったエルマーです。本品は、後年ライツにてライカ・スクリューマウント距離計連動への純正改造を行った個体です。海外ではFactory Conversionと呼ばれます。ヘリコイド番号は1。距離表記はメートル。Germany刻印。鏡胴の短いショート型。ノンコートのガラスです。 本品は絞りのツメがとても高い特徴的なつくりをしています。このタイプはこれまで見た記憶が...
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Elmar 90mm f4 (L) Black / Nickel
ELANG。16万台。1933年製。ファット(Fat)・エルマーからシン(Thin)・エルマーに移行した時期のごく初期にだけ見られる、ブラック/ニッケルのエルマー 90mm。距離表記はfeetです。ブラック/ニッケルのライカ DIIやDIIIなどと合わせると最高にカッコイイですね。存在もあまり知られていませんが、お探しの方も多いレンズでしょう。コンディションの見合った綺麗な純正の前後キャップが付属します。稀に見るコンディションの良さが光る一本です。珍品。 2022年3月...
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Hektor 28mm f6.3 (L) Nickel
HOOPY。25万台。1935年製、ヘクトール 2.8cm f6.3 発売年の個体です。レアなニッケル。距離計連動。メートル表記。大陸絞り。ガラスはノンコート。数多あるライカ・レンズの中でも最も小柄なレンズで、DIIやDIII、もしくはM型ブラックペイントに装着すると大変良い雰囲気です。前後純正キャップ付。 2022年3月にフルOH済です。丁寧な整備のおかげで各部の操作感滑らかに仕上がっています。距離計の連動もバッチリです。鏡胴には小傷や擦れなどの使用感がみられます。ま...
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Elmar 35mm f3.5 (L)
67万台。1948年製のエルマー 35mm f3.5。戦後品。クローム仕上げ。本品はコーテッド。feet表記。ライツの製品コードはEKURZCHROM。1932年から製造され続けたエルマー 35mmの中でも最後の方のロットです。ズマロンとはまた異なったオールドレンズ然とした描写とそのコンパクトなデザインから、近年人気も高まって来ています。本品はオリジナルのコーティング付き。探されている方も多い個体ですね。純正の前キャップが付属します。 2022年3月にフルOH済み。絞り...
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Summaron 35mm f3.5 (L)
SOONC。フィルターサイズはA36(36mmかぶせ)。製造番号は122万台、1954年製のズマロン 3.5cm f3.5です。ライカスクリューマウント。距離表記はメートル。4群6枚構成のダブルガウス型。コンパクトで操作性も良好なデザイン。中心部の解像力が高く、そしてドラマチックな周辺光量の落ち方でとても良い雰囲気の作画が得られます。ライツ定番の広角レンズに相応しいですね。クモリが無く、ガラスの綺麗なズマロンの描写は素晴らしいものがあります。適合する純正フードはFOOK...
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
無番(シリアル番号無し)のニッケル・エルマー 35mm f3.5。ノンコート。距離計連動。全周(全回転)ヘリコイド。嬉しいメートル表記。日本では通称ヘビーカム、海外ではスネールカムと呼ばれる、距離計連動カムが極厚で傾斜がついているタイプで、エルマー 35mm初期の個体にみられます。本品は修理業者さんにて無限遠ロックピンを固定していますので、L/Mアダプターと干渉せず、ライカM型、デジタルライカM型などでもストレスなくお使いいただけます(ご希望に応じてオリジナルに戻します...