SOOIA。製造番号は74万台、ズマリット 50mm f1.5製造初年度の1949年製。初期型。ズマリットは1936年から製造されていたライカ初の大口径レンズ、Xenon 50mm f1.5の改良版。レンズ構成は変わらず5群7枚のまま、新種ガラスを採用し描写性能を大幅にUPをしました。
フィルター径はE41ですが、ズマリット前期用のバヨネット式も装着可能です。純正フードはXOONS。
絞り開放付近での柔らかな描写と、絞りこんだ時のカリカリ描写の対比が面白い銘レンズです。
レンズ先端部にフードの着脱による薄い擦れが見られますが、それ以外は目立った傷やアタリなども無く、綺麗な外観です。
2022年7月にフルOH済。ズマリットは距離リングが重くなっている個体が散見されますが、本品は丁寧な整備により絞り、ヘリコイド共にとても滑らかな動き。ストレス無く撮影をお楽しみ頂けます。
レンズは後玉にごくごく薄い拭き傷が2〜3本見られますが、ズマリットにありがちな前玉の拭き傷は殆ど見られません。中玉の周辺部にクリーニングで取り切れないごく薄いクモリが残っていますが、描写にはまず影響ないレベルでしょう。全体的にかなりガラスの綺麗なズマリット。試し撮りの結果も良好でした。純正前キャップ付。