〜50mm
-
Hexar 50mm f3.5 (L)
小西六写真工業社製、ライカスクリューマウント。ヘキサー 50mm f3.5。1955年頃の発売。距離表記はfeet。3群4枚のテッサータイプ。 チヨカ、チヨタックス、ニッカ、レオタックス、メルコンなど、多くの国産ライカコピー機に装着され、販売されました。絞り開放からシャープで、コントラストもしっかりした安定描写。 同時期の国産ライカコピーレンズと比較しても、鏡胴は丁寧な仕上げで堅牢なつくりです。本品はキャップや元箱も揃った大変綺麗なもの。黄色と黒ツートンの元箱はコレクシ...
-
Kinoptik 50mm f2 (L改)
シネマ用アポクロマート・キノプティック 50mm f2。ライカ Lマウント改造、距離計連動です。アポクロマート設計の4群6枚のダブルガウス構成。絞り開放から切れのある解像力の高い描写を、ざわつきのあるボケ味が引き立てます。しっかりしたコントラスト、豊かな階調表現で思わず見入ってしまう素晴らしい描写力。 ワンオフ製作のアルミ削り出しの中間リングと絞り操作リングには、丁寧なローレット加工が施され、実に美しい仕上がり。 加えて、以前のオーナー様が特注されたUVフィルター組み込...
-
Elmar 50mm f2.8 (M)
11112D。193万台。1962年製。エルマー 50mm F2.8、後期型。E39フィルター径。feet/meter併記。 f2.8の後期型は、より洗練されたデザインとなりました。およそ60年前とは思えないモダンさと機能性で、現行のライカデジタル機に装着しても実にハマります。 エルマー f2.8は、絞り開放付近でのやや軟調で穏やかな描写が魅力です。適合フードはITOOY、IROOA、ITDOO、12585などなど。 このニッパチエルマー、新種ガラスに食い込んだクモリが...
-
Summicron 50mm f2 (M) Chrome
ライツの製品コードは、SOSIC / 11818。製造番号は227万番台、1968年製のズミクロン 50mm f2、固定鏡胴後期型クローム。 227万台は初代6群7枚構成ズミクロン 50mmの中では、ほぼほぼ最終ロットでしょう(DRズミクロンの235万台を除く)。 ちなみにこの前の番号帯の226万台では、1stの黒鏡胴に入った端境期の2ndズミクロンが登場しています。 本品はレンズ銘板の刻印フォントが僅かに小さく、通常モデルを見慣れた目には僅かながら違和感を感じますが、...
-
Zunow 50mm f1.9 (Miranda)
ライカ・スクリューマウント用の大口径レンズ、ズノー 50mm f1.1で知られるズノー社(旧・帝国光学)が、ミランダ T用に供給した標準レンズ。4群7枚構成。ちなみに激レアですが、同レンズでオリジナル・ライカスクリューマウントも存在しました。20年ほど前に一本だけ扱った事があります。 付属のレアなミランダ純正Lマウントアダプターを装着すれば、距離計非連動ながらライカ・スクリューマウントとして使えます。フィルター径は一般的な40.5mm。絞りはプリセット式。ミラーレスのデ...
-
Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。製造番号は204万台、1964年製の白鏡胴のズミルックス 50mm f1.4 2ndバージョン。数あるライカレンズの中でも白眉のデザイン。貴婦人とも呼ばれます。 ズミルクス第1世代と同じ外観ながらも、レンズ構成はひっそりと第2世代へと進化し、絞り開放付近での描写がよりシャープとなりました。コーティングはパープルとアンバー。フィルター径はE43。フードはXOOIM、または12586が適合します。 1stの個性的な柔らかさも魅力的ですが、...
-
Canon 50mm f2.2 (L)
キヤノン 50mm f2.2、ライカスクリューマウント。日本製。キヤノンが1961年に発売した標準レンズ。当時はCanon Pにセットされ、国内向けのみ販売されていたようです。わずか半年間の販売で終わってしまったため個体数も少なめです。 4群5枚のレンズ構成。キヤノン 50mm f0.95、35mm f1.5、35mm f2などの銘玉で知られる向井二郎氏による設計です。 距離計連動。最短撮影距離は1m。フィルター径は40mm。フード、保護フィルターが付属します。 最近...
-
Xenon 50mm f1.5 (L)
XEMOO。製造番号は49万台、1939年製のライカ・クセノン 50mm f1.5。5群7枚構成。本品はピントリングの帯が3本の後期型。通称 スリーバンド。メートル表記。シュナイダーからの供給を受けて、ライツ・クセノンとして販売していました。本品は銘板のTaylor-Hobson〜の表記無し。 ズミルックス50mm f1.4の登場まで、長らく最大口径を誇ったズマリットの先代モデルです。絞り開放付近はかなり柔らかく、濃厚なオールド感あふれる描写をお楽しみ頂けます。一度は使...
-
Tessar 40mm f4.5 (M42)
カール・ツァイス・イエナ製。テッサー 4cm f4.5。Tコーティング付。距離表記はmeter。M42マウントですので、マウントアダプターを介せば様々なカメラでお楽しみ頂けます。軽量なアルミ製の鏡胴は実測でわずか70g。気軽に持ち歩きやすい軽さと準広角の焦点距離は、旅のお供やスナップに好適でしょう。 2022年8月のヨーロッパ買い付け、ドイツ仕入物件。以前のオーナーは旧東独ライプツィヒ近郊だったそう。過去の買い付けの経験からも旧東独エリアでは、廉価機が多いながらも綺麗な...
-
Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。すっきりデザインとなったズマリット50mm f1.5の後期型。ライカスクリューマウント。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、わずかな変更ですがよりモダンな印象です。 152万台、1957年製。翌1958年には、ズミルックス f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。フィート表記。フィルターサイズはE41。 クセノン50mm f1.5と同じレンズ構成ながら、新種ガラスの採用とコーティングにより性能が大幅に向上しま...
-
Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。207万台、1964年製のズミルックス 50mm f1.4 2nd。貴婦人と呼ばれる洗練された外観を引き継いだ、第2世代モデルの初期型。初代と比較し、絞り開放付近での写りがクリアになりました。絞り開放からガンガン使えるレンズです。 同世代のライカM3は元より、現行のデジタルM型ライカに至るまで、どの機種に合わせても格好良いレンズで、所有する喜びも与えてくれます。輝くようなアンバーコーティングも美しくエレガント。 本品は使い込まれた個体...
-
Noctilux 50mm f1 (M) E58
ノクティルクス 50mm f1。E58バージョン。ライツの製品コードは11821。291万台、1978年製です。カナダ製造。 第2世代のノクチルックスは、球面レンズのみの採用ながら、明るさを向上させつつ、やわらかで特徴的な開放描写が魅力です。f1.0の被写界深度の浅さは驚くほどですが、それを活かした撮影の楽しさは唯一無二でしょう。近年の人気急上昇により高価となりましたが、実力を考慮するとその人気にも納得のレンズです。著名写真家さんの作品でもポートレートでの描写の良さが光...
-
Canon 50mm f0.95 (M改)
キヤノン 50mm f0.95。1960年のフォトキナで発表するなり、世界中から賞賛を得たキヤノン製の超大口径レンズ。ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、そしてキヤノン 50mm f1.2など、1950年代の国産大口径レンズ競争がひと段落した1961年に販売開始されました。別名ドリームレンズ。 新種ガラスを5枚使用し、5群7枚構成。元はキヤノン 7/7s用の専用バヨネットですが、ライカ...
-
Angenieux Alitar 50mm f1.8 (L改)
フランス・アンジェニュー社製、50mm f1.8 Type S1。1946年製。アルパ・レフレックス用のAlitar 50mmを、エルマー 50mm f2.8の鏡胴を用いて改造された一本です。ライカスクリューマウント。距離計連動。4群6枚構成。一部のガラスに淡いコーティングが施されていますが、初期のアンジェニューのオリジナルコーティングとみて良いでしょう。 ダブルガウス型らしい周辺落ちが、美しく柔らかな描写と調和します。絞り開放では、中心部の解像力は高いのですが周辺はか...
-
Summilux 50mm f1.4 (M) Black Paint
ズミルックス 50mm f1.4 ブラックペイント。最初期。164万台、1958年製。珍品ブラスマウント。逆ローレットと通常のローレットが混在するロットですが、本品は通常のローレット。使い込まれた風情で貫禄十分。使い込まれたM3やM2、MPなどとベストマッチでしょう。非常に雰囲気の良い一本です。 ピント調整を含むフルOH済。描写も良好です。お客様のリクエストにより、取り扱わせて頂きました。
-
Summilux 50mm f1.4 (M) Early
ライツの製品コードは、SOOME / 11114。製造番号164万台、1958年製のズミルックス 50mm f1.4初期玉。逆ローレット。 戦後ライツ全盛期の製品で、端正なデザインと美しい仕上げで貴婦人とも呼ばれます。 通常のズミルクス1stとはローレットの刻みが違うだけですが、より艶のある佇まいと感じるのは初期モノが故の贔屓目でしょうか。適合フィルターはE43、フードはXOOIM / 12521G。 初期玉特有の絞り開放時のやわらかな写りも、絞り込んだ時のシャープで立...
-
Summicron 50mm f2 (L)
1957年製の沈胴ズミクロン 5cm f2。製造番号は147万台。距離表記はfeet。力感溢れる線と豊かなボケがもたらす、解像感と立体感溢れる描写で、戦後のライツを代表する銘玉です。 製造から60年以上を経過しており、使用感少なくガラスが綺麗な沈胴ズミクロンはかなり入手が難しくなってきました。本品は外観もガラスもかなり綺麗で、本来の描写を味わえる沈胴ズミクロンです。前後純正キャップ付。 当店販売品が出戻ってきました。2020年にフルOH済。丁寧な整備により、前回販売時...
-
Kinoptik 50mm f2 (M改)
シネマ用アポクロマート・キノプティック 50mm f2。ライカMマウント改造、距離計連動です。アポクロマート設計の4群6枚のダブルガウス構成。絞り開放から切れ味のある解像力の高いピント描写を、ざわつきのあるボケ味が引き立てます。キノプティックならではの描写力です。 ワンオフ製作のアルミ削り出しの中間リングと絞り操作リングは、質感の高い仕上がり。汎用のヘリコイドに装着されており、最短0.7mから無限遠までしっかりと距離計連動しています。 レンズヘッド部は使用感少なく、な...
-
Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
11817。243万台。1970年製。ズミクロン 50mm f2の2nd、ブラックペイント。5群6枚構成。一見すると普通のブラッククロームのズミクロン 50mmのセカンドに見えますが、実はブラックペイント最終型。鏡胴の根元や距離リング部分に黒塗りが施されています。過去に2434xxxと2438xxxなどのロットで確認済。ライカ M4ブラックペイント辺りに合わせると時代もピッタリで良い雰囲気です。珍品。 当店販売品です。お客様に大切に使われ、この度出戻って来ました。 2...
-
Xenon 50mm f1.5 (L)
XEMOO。28万台のライツ・クセノン 5cm。本品は初年度の1936年に製造された136本のうちの1本。クセノンはトロニエ博士の設計による、戦前のライツを代表する大口径レンズ。シュナイダー社による製造で約6000本と多くは無い生産本数。本品はヘリコイド・リングのローレットが2本の前期タイプ、通称ツーバンド。六角絞り。5群7枚構成。本来はノンコートですが、後年ライツによってコーティングがなされた個体だと思われます。最小絞りはf9。距離はmeter表記。 絞り開放ではベー...
-
Summitar 50mm f2 (L)
ライツの大口径標準レンズ、ズミター 5cm f2。製造は戦前の1940年製。56万台。本品は初期の個体です。ノンコート。メートル表記。円形絞り。 ズミタールはズミクロンの前世代にあたるレンズで、以前のズマールと比べ、絞り開放付近での周辺落ちや流れが改善されています。 ズミクロンの名声に隠れがちなズミタール 50mmですが、オールドレンズらしい味わいに満ちたレンズとして再評価されても良いでしょう。 純正前キャップ、ガラスをUVに入れ替えたズマール用純正フィルター(本来はグ...
-
Summilux-M 50mm f1.4 (M) Black
369万台。1995年製のズミルックス-M 50ミリ f1.4。第3世代、球面ズミルックス 50mm最終型。フード内蔵。E46。 コンパクトで使い易さが光るレンズです。巷の球面最終ズミルクス 50mmはバル切れしているものが少なくありませんが、こちらの個体はバル切れ無くスカっと綺麗なガラスです。 本品は距離計連動精度が非常に高く、使い込まれた個体ならではの優れた描写を見せてくれます。試写結果も大変良好。前回販売時の作例ですが、試写館をご覧頂ければ幸いです。 鏡胴各部に...
-
Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
製造番号は129万台、1955年製。被写界深度目盛が赤文字となった通称赤エルマー。3群4枚構成。距離表記はmeter。1920年代のライカ A型の旧エルマーから、長年に渡り親しまれてきた、A36径のエルマー 50mm f3.5の最終型。赤エルマーとなり鏡胴の堅牢性は更に増し、ガタつきなども発生しにくくなっています。現在のライカの名声を築いた銘玉です。純正前キャップ付。 当店販売品です。お客様に大切に使われ、この度出戻って来ました。 沈胴部分にごく薄い擦れは見られますが...
-
Summicron 50mm f2 (M) Black Paint
製造番号214万台。1965年製。ズミクロン 50mm f2 ブラックペイント、固定鏡胴・後期型。黒塗りにレッドスケールが精悍な印象。本品は赤文字でもラストの方のロット。 ブラックペイント部にはフツフツとしたあぶく、手の触れる箇所の真鍮も自然に出ており、経年の味わいも深い一本です。黒塗りのライカ M3、MP、M2、M4のお供に。稀少品。 当店過去販売品。お客様に大切に使われ、この度当店に出戻ってきました。 以前の販売時にOHを行っていますが、今回の再販売にあたり、20...
-
Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。シリアル番号は61.5xx。初期の軽量オールアルミ鏡胴でノンコート。お探しの方も多いモデルでしょう。 本品は1945年製造の一本。コーテッドのS1も出始める時期ですが、こちらはノンコート。ちなみに少し前に取り扱ったシリアル番号数番違いのS1は、ブルーのコーテッドでした。端境期ですね。レンズ構成はダブルガウス型の4群6枚構成。距離表記はメートル。 50mm f1.8は、...
-
Summilux 50mm f1.4 (M) Black Paint Early Set
ズミルックス 50mm f1.4の最初期、逆ローレット。本品は珍品ブラックペイント&ブラスマウント。 ただでさえ、珍しい黒塗りのズミルクス 50mmの逆ローレットですが、こちらはなんと連番セット! こんなのもう出て来ないでしょう。オリジナリティも申し分無し。フルOH済です。お客様のリクエストにより、取り扱わせて頂きました。
-
Nikkor 50mm f1.5 (S)
珍品ニッコール S・C 50ミリ f1.5、ニコンSマウント。本品のシリアル番号は907xxx、1949年7月に製造された個体で。このレンズは905番台と907番台が存在し、ニコン Sとライカ Lマウントが製造されました。両方を合わせても800本程度と言われている稀少なレンズです。 レンズ構成は3群7枚構成のゾナー型。ツァイス製のゾナー 50mm f1.5を模した設計です。 真鍮にクロームメッキが施された鏡胴は工作精度や質感も高く、とても良いつくりです。絞り開放ではほど...
-
Nikkor 50mm f1.4 (L)
日本光学製。ライカLマウントの距離計連動式標準レンズ。先代にあたるニッコールSC 50mm f1.5が登場した翌年、1950年10月の登場です。3群7枚構成のゾナー型を踏襲していますが、f1.5が完全なるツァイス製ゾナーのコピーであったのに対して、独自の改良を加えて進化させたレンズがこのf1.4。距離表記はfeetです。1mまでは距離計連動、その先は非連動となりますが、50cmまでの撮影が可能です。 本品は捨て番5005がシリアルナンバーに付与された初期の一本。1950...
-
Noctilux 50mm f1.2 (M)
11820。ノクティルクス 50mmm f1.2。217万台。初期ロット。番号一致のシュミット証明書、元箱付。初期ロットに見られる、フィルター枠が後のロットより厚いタイプ。稀少品。
-
Summicron 50mm f2 (M) Black
11817。1972年製。製造番号は253万台。ズミクロン 50mm f2の第二世代。通称6枚玉。5群6枚構成。ドイツ製。この2ndモデルより0.7mまで寄れるようになりました。無限遠ストッパーが無くなり、絞りリングに半段のクリックストップが追加され、実用製と操作性も向上しています。 銘玉の誉れ高い、初代ズミクロンの陰に隠れがちなズミクロン・セカンドですが、描写も良く、F2大口径ながらもコンパクトで重量は実測わずか202g。持ち歩きで実感できるほどの身軽さです。 鏡胴...
-
Elmar 50mm f3.5 (M)
ライツのコードはELMAM。1954年に登場した、ライカ Mマウントのエルマー 50mm f3.5。118万台。本品は発売初年度の1954年製で、マウント指標の赤ポチがペイントの初期モノです。フィルター径はE39。ヘリコイドはメートル表記。 サンハンエルマーの最終進化形。コーティングが施されているのはもちろん、後玉からフイルム面までの間に入る内面反射防止用のリブも3枚に増えて凝ったつくり。オーソドックスなレンズですが、撮影しても実に趣のある一本です。シングルフックのIT...
-
Summarit 50mm f1.5 (M)
SOOIA-M。151万台、1957年製。すっきりデザインのズマリット後期型。feet表記。フィルターサイズはE41、ズミルックス 35mm初期玉と同じです。 本品はピント良好、ズマリットの良さを存分に味わえる1本です。絞り開放では幻想的な滲みとボケ、1、2段ほど絞ればズマリットらしくコントラストや解像力も高まり、一気に締まった描写にガラリと変化。近年、その実力が見直されて人気も高まっています。 しかしながらズマリットはガラスがダメダメな個体も多く、要注意物件でもありま...
-
Elmar 50mm f3.5 (L)
69万台。非常に綺麗な1949年製のエルマー 5cm。クローム鏡胴。meter表記。コーティング付きの3群4枚構成。A36。ライツの製品コードはELMAR。 1920年代から続くエルマーも熟成が進み、戦後はコーティング付へと進化。製造本数は非常に多く巷でも良く見かけるレンズですが、コンディションの良い個体をチョイスすれば、ライツのスタンダード・レンズに相応しい素晴らしい描写を味わえます。適合フードはFISON。当店オリジナルの絞り操作機能付きのFB-07フードも適合しま...
-
Topcor-S 50mm f2 (L)
東京光学製。1950年代後半の製造。レオタックス用標準レンズとして供給されていたトプコール-S 50ミリ f2。4群6枚構成。フィルター径は40.5mm。 絞りのクリックストップは2、2.8、4という標準的な刻みですが、指標は1/3ずつ示されています。無限遠ストッパーを兼ねるノブに至っては、実に丁寧なつくりでライカコピーにありがちな粗さを全く感じさせません。東京光学というメーカーの生真面目さ、精巧なモノづくりを感じます。 写りもそのイズムを汲んでいるのか、絞り開放からし...
-
Summarit 50mm f1.5 (M)
SOOIA-M。150万台、1957年製。すっきりデザインとなったズマリット後期型。前期型と比べモダンな印象です。距離表記はfeet。フィルターサイズはE41、ズミルックス 35mm初期玉Steel Rimと同じです。 絞り開放では幻想的な滲みとボケが見られ、1、2段ほど絞ればコントラストや解像力もグンと高まり、締まった描写にガラリと変化。近年、その実力が見直されて人気が高まっているレンズです。 しかしながらズマリットはガラスがダメダメな個体が多く、満足出来るものにはな...
-
Hektor 50mm f2.5 (L) Nickel
15万台。1932年製、ニッケルのヘクトール 50ミリ。フィート表記。3群6枚構成。ノンコート。ライツの製品コードはHEKTOR。フィルター径は21mmですが、これがなかなか見つかりません(涙) ヘクトール 5cmはピントや結像、距離計連動があやしい個体が散見され、ひょっとこズマールなどと同じくフラッシュバックカメラ的にはアブないレンズの代表格ですが、本品はオリジナル状態を保ち、実写テスト結果も大変良好でした。絞り開放付近での柔らかめの描写が良い雰囲気です。 当店過去...
-
Canon 50mm f1.8 (L) Black Paint
キヤノン 50mm f1.8、ライカスクリューマウント。本品は稀少なブラックペイントモデル。通常、このレンズの絞りリングや距離指標はクロームメッキですが、本個体はレアな黒塗りバージョンで精悍な雰囲気。 オーストラリアのキャノン・レンジファインダー研究家Peter Kitchingman氏の著書「Canon M39 Rangefinder Lenses」によれば、本品はType 5に分類され、1956年4月から1959年4月の間に出荷されたうちの一本です。レンズ設計は伊藤...
-
Noctilux 50mm f1 (M) E58
11821。275万台、1975年製。初期に製造されたE58 ノクティルクスです。カナダ製。光量の少ない環境であっても素晴らしい作画が得られる、ライツが誇る銘玉の1つ。初代ノクチf1.2と比較すると、開放描写の淡さが印象的です。 f1.0の被写界深度の浅さは驚くほどですが、それを活かした撮影の楽しさは唯一無二でしょう。近年の人気急上昇により高価となりましたが、実力を考慮するとその人気にも納得のレンズです。著名写真家さんの作品でもポートレートでの描写の良さが光ります。フー...
-
Elmar 50mm f2.8 (M)
11112D。193万台。1962年製。エルマー 50mm F2.8、後期型。E39フィルター径。feet/meter併記。 f2.8の後期型はよりモダンで洗練されたデザイン。およそ60年前とは思えないモダンさと機能性で、現行ライカデジタルに装着しても実にハマります。 f2.8は絞り開放でのやや軟調で穏やかな描写が魅力です。適合フードはITOOY、IROOA、ITDOO、12585など。 ニッパチエルマーはガラスに食い込んだクモリがどうにも取れない個体ばかりなのですが、...
-
Simlar 50mm f1.5 (L)
東京光学製。1953年頃の製造。岡田氏・上野氏共著 35mm版オールドレンズの最高峰「50mm f1.5」によると、本品は1938年に冨田良次氏が設計。前群ゾナー型、後群ガウス型を組み合わせ、双方の収差を新種ガラス以前にバランスをとって極小化することを試みた画期的なレンズであるという評価が記されております。 中心部の解像感の高さと周辺の甘さが良い具合のレンズですが、絞り開放f1.5を誇るオールドレンズとしては驚異的な描写と言えるかもしれません。小振りながら重量は325g...
-
Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。本品のヘリコイドは正真正銘オリジナルのライカ Lマウントですが、レンズヘッドはALITAR銘ですのでヘッド部は元々はアルパレフレックス用だったと思われます。ALITARの刻印が無ければ、オリジナル Lマウントと全く同じですので、改造品と呼ぶには少々憚られます。 1944年製。製造番号は49.xxx。かなり初期のS1です。ダブルガウス型の4群6枚構成。ノンコート。m表示。1940年代半ばから製造された、アンジェニュー古株...
-
Sonnar 50mm f1.5 (Contax) Black
Contax I型(ブラックコンタックス)用。1935年製のイチゴソナー。黒/ニッケルですが、先端部及び絞りリングはクロームメッキ。この時期のブラコン用レンズに見られる過渡期のモデル。ハイブリッドとも呼ばれます。ノンコート。 ガラスがとても綺麗な一本です。 当店過去販売品です。2021年にフルOHを行った後に販売、お客さまに大切に使われ当店に出戻ってきました。 鏡胴に多少の使用感は見られますが、ニッケルメッキや黒塗装部分に目立った傷みは無く、かなり綺麗な外観です。 前...
-
Summicron-M 50mm f2 (M)
11819。326万台。1983年製。第3世代のズミクロン 50ミリ f2。カナダ製。1979年の登場。マンドラー氏による再設計により、第2世代の5群6枚から4群6枚構成へと改められました。実測198gの軽量コンパクトな鏡胴、最短撮影距離0.7m、そしてズミクロンらしい解像感とボケ味豊かな描写を備えています。フィルター径は歴代ズミクロンと同じE39。 元来より使いやすいレンズですが、とても丁寧な整備により心地良く快適にお使い頂けます。ガラスコンディションも抜群の一本。 ...
-
Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェ・ファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。淡いブルーのコーティングが施された1945年製の一本。ダブルガウス型の4群6枚構成。メートル表示。 50mm f1.8は、アルパ用等として1940年代初めから製造された、アンジェニュー古株の銘玉。また、S1はノンライツレンズの代表格、f1.8と大口径ハイスピードながらも小型軽量。フランスらしい小粋でスタイリッシュなデザインが泣かせます。オールアルミ製の鏡胴は実測でわ...
-
Taylor-Hobson 2inch f2 (L)
テイラー・ホブソン 2inch f2。第二次大戦後、英国Reid&Sigrist社に製造されたライカコピー機、Reidシリーズの標準レンズ。ライカスクリューマウント。4群6枚構成のダブルガウス型。feet表記。 テーラーホブソン 2inchには複数の鏡胴バリエーションがありますが、本品は沈胴部にもサテンクロームが施されたタイプ。ズミタールにも似たデザインで、質感の高い見事なつくりです。 解像感と発色に優れ、透明感のある描写。絞り開放付近ではダブルガウスらしい濃い...
-
Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェ・ファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。淡いブルーのコーティングが施された1945年製の一本。ダブルガウス型の4群6枚構成。メートル表示。 50mm f1.8は、アルパ用等として1940年代初めから製造された、アンジェニュー古株の銘玉。また、S1はノンライツレンズの代表格、f1.8と大口径ハイスピードながらも小型軽量。フランスらしい小粋でスタイリッシュなデザインが泣かせます。オールアルミ製の鏡胴は実測でわ...
-
Ultron 50mm f2 (Prominent)
戦後フォクトレンダーの代表機、プロミネント用のウルトロン 50mm f2。ノクトン 50mm f1.5の陰に隠れがちですが、ウルトロンも実に優美な描写をみせてくれます。 プロミネントの他、普及機VitoやVitomaticの上級ラインにも装備されていた、当時のフォクトレンダーの看板レンズ。ノクトンと同じく、レクタフレックスマウントも知られています。 余談ですが、ノクトンと同じくライカ・スクリューマウントも存在します。最後に扱ったのは20年近く前の話ですが... 余談の余...
-
Nokton 50mm f1.5 (L)
フォクトレンダー社のノクトン 50mm f1.5、ライカ・スクリューマウント。6群7枚構成。ノクトン f1.5は1950年代始めにプロミネント用が製造されましたが、少数のLマウントも作られました。かなりの珍品ですが、コンタックス・マウント、またレンズ構成は若干異なりますがレクタフレックス用なども存在します。 スタイル、描写共に、古今東西数多あるノンライツ・レンズの中でもトップクラスの人気を誇るこのライカ・ノクトン、製造期間の短さの割には多くのバリエーションがあり、当店で...
-
Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。製造番号は202万台、1964年製の白鏡胴のズミルックス 50mm f1.4 2ndバージョン。貴婦人とも呼ばれる、美しいデザイン。ズミルクス第1世代と同じ外観ながらも、レンズ構成はひっそりと第2世代へと進化し、絞り開放付近がほど良くシャープとなりました。コーティングはパープルとアンバー。 1stの個性的な柔らかさも魅力的ですが、絞り開放での芯を感じさせる絶妙な塩梅に、2ndに軍配を上げる方も少なくないでしょう。絞り開放付近を積極的に...
-
Summarit 50mm f1.5 (M)
SOOIA-M。151万台、1957年製。すっきりデザインとなったズマリット後期型。前期型と比べモダンな印象です。距離表記はfeet。フィルターサイズはE41、ズミルックス 35mm初期玉Steel Rimと同じです。 開放では幻想的な滲みとボケが見られ、1、2段ほど絞ればズマリットらしくコントラストや解像力もグンと高まり、締まった描写にガラリと変化。近年、その実力が見直されて人気が高まっているレンズです。 しかしながらズマリットはガラスがダメダメな個体が多く、満足出来...
-
Summicron 50mm f2 (M) Black
11817、1969年製。製造番号は233万台。ズミクロン 50mm f2の第二世代。通称6枚玉です。5群6枚構成。ドイツ製。この2ndモデルより0.7mまで寄れるようになりました。無限遠ストッパーが無くなり、絞りリングに半段のクリックストップが追加され、実用製と操作性も向上しています。 銘玉の誉れ高い初代ズミクロンの陰に隠れがちなズミクロン・セカンドですが、描写も良く、F2大口径ながらもコンパクトで重量は実測わずか202g。持ち歩きで実感できるほどの身軽さです。適合フ...
-
Noctilux 50mm f1 (M) E58
11821。285万台、1977年製のE58 ノクティルクス。カナダ製。本品はシュミット販売の国内物、しかも新品同様品。傷つきやすいE58専用の12519フードやレアな純正前キャップ14205なども新同品。フード内側のスポンジも当時物。レンズ本体の番号、保証書、シュミットの証明書、サービスカード、元箱のNo.も全て揃っています。本体やフードはもとより、元箱さえも新品のような美しさを保っています。 実用には全く不向きな一本ですが、コレクションとしては最高の個体でしょう。 ...
-
Distagon CF 50mm f4 FLE (Hasselblad)
1991年製。ハッセルブラッド用広角レンズ、ディスタゴン CF 50ミリ f4。FLE機構により、近接撮影の画質がより高まったレンズとして定評があります。外観、ガラスともに綺麗なコンディションです。 とても綺麗な外観です。鏡胴先端部のバヨネットの擦れもほとんど見られません。各部の動作OK、プレビューもしっかり動作しています。 ガラスには強力なLED光を当ててやっとわかるほどの軽微なコーティングの傷みが見られますが、撮影への影響はまず無いでしょう。拭き傷やクモリも無く、綺...
-
Hexar 50mm f3.5 (L)
小西六写真工業社製、ライカスクリューマウント。ヘキサー 50mm f3.5。1955年頃の発売。距離表記はfeet。チヨカ、チヨタックス、ニッカ、レオタックス、メルコンなど多くの国産ライカコピー機に装着され販売されました。3群4枚のテッサータイプ。絞り開放からシャープでコントラストもしっかりした安定描写。鏡胴も同時期の国産ライカコピーレンズと比較しても堅牢なつくりでクロームメッキも美しい。純正の前キャップが付属します。 沈胴部の擦れも僅かで、使用感少ない外観を保ってい...
-
Summitar 50mm f2 (L)
ライカのコードはSOORE。製造番号61万台、1946年製のズミタール 5cm後期型。コーティング付。円形絞りで国際式。距離表記はメートル。4群7枚構成。 1939年に登場したズマールの改良版で、絞り開放付近での周辺落ちや流れが改善されています。銘玉ズミクロンの誕生へと続いていく、ライツのf2大口径レンズの過渡期モデルとも言えるでしょう。 ズミクロンの名声に隠れがちなズミタール 50mmですが、オールドレンズらしい柔らかさと曖昧さが現代ではよい味わいです。製造本数が多く...
-
Apo-Summicron-M 50mm f2 (M) ASPH Black
11141。アポズミクロンM 50ミリ f2。2012年発表。本品は415万台、2012年製の初年度モノ。開封後にテスト撮影しただけの新品同様品です。 アポズミ 50mmは、5群8枚構成とシンプルながらも、アポクロマート補正や非球面レンズの採用。そして撮影距離によって変動する収差を補正するためのフローティング機構を内蔵するなど、ライカらしいこだわり抜かれた(コストが跳ね上がる)設計が採用されています。 圧倒的な解像感の高さと自然で美しいボケ味を両立しており、思わずドキリ...
-
Summar 50mm f2 (L)
ライツのコードはSUMUS。沈胴クロームのズマール 5cm。製造番号は26万台、1935年製。六角絞り、ノンコート。距離表記はfeet、絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。 レンズはダブルガウス型の4群6枚構成。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある描写、絞ると柔らかさを残しつつシャープな写りが楽しめる、ザ・オールドレンズ。やや逆光に弱いので、純正のSOOMPフードなど大きめのフードを用意すると、よりシャキッと締まった画が得られます。 本品はズマールとしては綺麗なガ...
-
Distagon C 50mm f4 (Hasselblad)
571万台。ハッセルブラッド用のディスタゴン50mm f4、黒鏡胴。ヘリコイドはm表記。T*コーティング。擦れが目立つ個体が多いディスタゴンですが、本品は使用感少なめです。ブラッククロームの素肌サラサラ、ガラスも綺麗でかなり状態の良い一本です。 当店販売品が出戻って参りました。ヘリコイドリングにわずかな黒塗装落ち、鏡胴のテーパー部に1箇所ごま粒大の擦れがみられますが、全体的には使用感少なく綺麗な外観です。 セルフタイマーも含め、絞りやシャッター動作正常です。絞り、ヘリコ...
-
Zunow 50mm f1.3 (L)
ズノー 50mm f1.3、ライカスクリューマウント。製造本数は100本少々と言われる珍品レンズ。シリアル番号は7000番台。 1953年にズノー 50mm f1.1初期、通称ピンポン玉がデビュー、1955年に後玉がフラットとなったf1.1改良型の発売開始、そして1958年にこのf1.3がデビューします。 ズノー f1.3は、f1.1の性能に満たない部品を流用して作られたと言われていますが、実写の性能は素晴らしく、開放から非常に良いピントです。背景やボケはf1.1よろし...
-
Hektor 50mm f2.5 (L) Nickel
ライツの製品コードはHEKTOR。製造番号16万台、1933年製のニッケル・ヘクトール 50mm f2。3群6枚構成。距離はフィート表記。ノンコート。ヘリコイドは半周タイプ。フィルター径は21mmですが、これがなかなか見つかりません(涙) 絞り開放付近での柔らかめの描写が大口径オールドレンズらしい良い雰囲気。本品はやや使い込まれており、実用に最適なヘクトールです。 軽微な擦れやニッケルメッキの傷み等の使用感は見られますが、目立つ傷は見られず、ヘクトールとしてはなかなか綺...