XEMOO。製造番号は49万台、1939年製のライカ・クセノン 50mm f1.5。5群7枚構成。本品はピントリングの帯が3本の後期型。通称 スリーバンド。メートル表記。シュナイダーからの供給を受けて、ライツ・クセノンとして販売していました。本品は銘板のTaylor-Hobson〜の表記無し。
ズミルックス50mm f1.4の登場まで、長らく最大口径を誇ったズマリットの先代モデルです。絞り開放付近はかなり柔らかく、濃厚なオールド感あふれる描写をお楽しみ頂けます。一度は使ってみたいという声も多い、当店でも人気の高いレンズ。
適合純正フードは折り畳み式のXIOOMですが、ズマリット用XOONSフードも装着可。フィルター径も同じ41mmです。
2022年8月、ヨーロッパ現地買い付け品のうちの一点。イタリアでの仕入れです。
フィルター枠外側の擦れ、ヘリコイドリングのスリーバンドのメッキは薄くなっていますが、全体的に綺麗な外観です。製造から80年超の歳月を考慮すれば、大切に使われてきた様子が伺えます。見合ってクセノンとしてはガラスも綺麗です。
2023年1月にフルOH済。クセノンは絞り、ヘリコイドの操作感が重くなりがちなレンズですが、丁寧な整備により驚くほどに滑らかで心地良い感触に調律されています。距離計連動もバッチリです。
レンズの各面には経年による軽微なヤケが見られますが、前玉の拭き傷はごく軽微で、クセノンとしては上位と言える良好なガラスコンディションです。実写テスト結果も良好でした。
シャイニークロームの純正前キャップが付属。