ライカコードELMAM、後に11610。114万台。30年以上に渡り製造されてきた、エルマー50mm f3.5の最終形。1954年からそれまでのA36タイプからE39へとデザインを変え、製造されました。3群4枚構成。本品は1957年製、マウント指標の赤ポチがペイントの初期型です。
標準的な写りの標準レンズ。安定したコントラストとバランスの良いボケ感が魅力です。コーティングが施されているのはもちろん、後玉からフイルム面までの間に入る内面反射防止用のリブも3枚に増えています。オーソドックスなレンズですが、撮影しても実に趣のある一本。
適合フードはITOOY。よりデザイン性の高い、IROOAやITDOOも装着可能。
沈胴部には薄い擦れがやや多く見られますが、梨地部分は全体的に綺麗です。
2023年3月にフルOH済。絞り、ヘリコイド共に大変滑らかな操作感で、撮影も楽しくなりそうな仕上がりです。距離計連動もバッチリ。また、レンズ鏡胴内側の内面反射防止の艶消しラッカーも丁寧に塗り直され、より引き締まった描写が期待出来ます。
レンズ中玉には僅かなコーティングの劣化が見られますが、実写にはまず影響は無いでしょう。試写結果も良好でした。社外品の前後キャップが付属します。