SOOIZ。すっきりデザインとなったズマリット50mm f1.5の後期型。ライカスクリューマウント。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、わずかな変更ですがよりモダンな印象です。
152万台、1957年製。翌1958年には、ズミルックス f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。フィート表記。フィルターサイズはE41。
クセノン50mm f1.5と同じレンズ構成ながら、新種ガラスの採用とコーティングにより性能が大幅に向上しました。初代ズミルクス35mmと並んでクセ玉と呼ばれ、絞り開放での描写はやわらかく、距離によっては目の回るようなボケ感も楽しめます。絞り込むとコントラストがググッと上がり、シャープで濃厚な描写へと変化します。オールドレンズらしい個性豊かなレンズです。
擦れや小傷など軽微な使用感が見られますが、まずまず良好な外観コンディションです。
2022年にフルOH済。絞りとヘリコイドの操作感は大変スムーズ、巷のズマリットとは一線を画す滑らかさ。丁寧な整備により、末長くお楽しみ頂ける仕上がりです。距離計連動もバッチリ。
前玉にはコーティングの傷みと拭きキズが多めに見られますが、ズマリットにありがちなクモリは無く、また各面のコーティングもしっかりと残っています。ズマリットとしては比較的良好な状態と言えるでしょう。上記の傷やコーティングの影響は、実写テストでは感じられませんでした。実用に好適な一本です。