〜50mm
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Ektar 47mm f2 (L)
米イーストマン・コダック製、エクター 47mm f2。1947年の発売。ライカ・スクリューマウント、距離計連動。4群6枚構成。 アメリカのライカ・コピー機、『カードン』の民生用(シビリアン)の標準レンズ。ライカへの装着時は、ヘリコイド操作用ギアが10時の位置に来ます。ライカでエクターの描写を楽しめる、数少ない一本。 絞り開放付近ではエクターならではのクセが強く感じられます。ライカLマウントの中でも、つくりと描写ともに個性派の1本と言えるでしょう。 レアなKardon銘の...
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Black
フジノン 50mm f1.2、ライカ・スクリューマウント。1954年発売。シリアル番号は、5006xx。最初期の白鏡胴モデルに続き、本品は後期型の黒鏡胴。feet表記。4群8枚構成の変形ゾナータイプ。ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、ニッコール 50mm f1.1、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2等と並び、国産大口径レンズ競争の真っ只中に登場したレンズです。フジノン f1.2は最初期の白、後期型の黒と合わせても800本程度の製造...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。製造番号は192万台、1962年製の白鏡胴のズミルックス 50mm f1.4、2ndバージョン。クローム鏡胴。数あるライカレンズの中でも白眉のデザイン。貴婦人とも呼ばれます。 ズミルクス第1世代と同じ外観ながらも、レンズ構成はひっそりと第2世代へと進化し、絞り開放付近での描写がよりシャープとなりました。本品コーティングはアンバーが混ざったパープル系。フィルター径はE43。フードはXOOIM、12521G、12586が適合します。 1s...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
ズミルックス 50mm f1.4初期玉。SOOME。後のコードは11114。製造番号164万台、1958年製。 開放付近でのやや柔らかな写りが印象的です。使い込むほどに良さが染みるズミルクス 50mm初期玉。クロームのM型ライカに装着した姿は美しく麗しい佇まいで、貴婦人とも呼ばれます。当時のM3やM2はもとより、現行モデルのM11-P等に装着しても、実に良く似合う普遍的なスタイル。 絞り開放付近では絵画の様なやわらかなタッチ、f2.8付近まで絞り込むと立体感のある描写と...
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Elmar-M 50mm f2.8 (M) Chrome
11823。ライカ M6Jと共に登場した、エルマー 50mm f2.8の復刻版。372万台、1995年製。クローム仕上げ。6bitコードなし版。 往年のエルマー 5cm f2.8を彷彿させるデザインですが、直進ヘリコイドを採用するなど、大幅な改良がなされています。 ブラック仕上げもありますが、クロームはより重厚な印象です。最短撮影距離は0.7mと、以前のエルマーでは寄れない距離まで近づけます。 専用の12549フードはねじ込み式でレンズの一部のようにスッキリ収まり、しっ...
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Wollensak Cine Raptar 2inch f1.5 (L改)
米国ウォーレンサック社製。シネマ撮影用レンズ、ラプター 2インチ f1.5のライカLマウント改造品。距離計連動。ラプター・シリーズは広角から望遠、f値も様々な種類が用意されており、実に多種多様なバリエーションが存在します。なお同社は第二次大戦中、ニューヨークライツ社へヴェロスティグマット銘のレンズを供給していたことでも知られています。35mm判フルサイズですと四隅がケラレますが、それでもなおオールドレンズらしい魅力的な写りが味わえます。絞りリング部にメッキの腐食が少々見...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Nickel
製造番号22万台、1934年製のニッケル・エルマー 50mm f3.5。ノンコート。距離表記はメートル。ヘリコイド番号は7番。ライカ DII / DIII時代の新エルマー。 旧エルマーから変わらず3群4枚構成。Mマウントの時代まで長きに渡って愛されてきたエルマーの歴史を考えれば、本品は新エルマーとは言え初期の製造となりますね。 ニッケルメッキも美しく、また丁寧に整備された一本。来年で製造から90年となりますが、まだまだ現役の輝きを持ち続けています! 純正前後キャップ、ケ...
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Summilux-M 50mm f1.4 (M) ASPH Black Chrome
11688。限定品。ズミルックス-M 50mm f1.4 ASPH、ブラッククローム、赤文字仕上げ。2015年に世界限定500本で販売されました。国内正規品。本体重量は383g。 貴婦人の名で愛されるズミルックス第一世代のデザインをオマージュした美しいブラック・クローム仕上げは、現行のライカ・デジタルM型カメラに最も似合うレンズの1つでしょう。ブラックに赤文字が精悍さを引き立てます。 UVaフィルター、ずしりと重い金属製前キャップ、真鍮にブラッククロームの重厚感溢れる専...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
ライツの製品コードはELMAR。製造番号106万台、1953年製。本品は、被写界深度指標が赤文字となった、通称赤エルマー。1920年代から製造され続けていた、ライカのザ・スタンダードレンズのA36最終形。 旧エルマーの時代から基本的なデザインは変わっていませんが、美しい梨地クロームの仕上げと、クッキリとした文字指標は同年代のバルナック、IIIfやIIIgのみならず、M3等のM型ライカや現行のデジタルライカにもバッチリ決まります。距離表記はmeter。 長きに渡り愛され、...
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Summar 50mm f2 (L)
製造番号36万台、1937年製のズマール 50mm f2。ライツのコードはSUMUS。クローム鏡胴。六角絞り。距離表記はmeter、絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。ノンコート。 ダブルガウス型の4群6枚構成。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある描写、絞ると柔らかさを残しつつもシャープな写りが楽しめる、ザ・オールドレンズ。エルマーよりも明るくなり、描写のバリエーションが広がりました。 純正の前キャップが付属します。 沈胴部などに細かい擦れがやや多く見られ、一部...
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Elmar-M 50mm f2.8 (M) Black
ライカの製品コードは11831。1957年に登場したエルマー 50mm f2.8の構成を踏襲している復刻版。1995年に限定モデルのライカ M6J用として発売され、その後通常モデルとして製造が開始されました。以前のエルマーは回転ヘリコイドでしたが、直進ヘリコイドとなるなど、細かな改良が施されています。 本品は製造番号373万台の1996年製。3群4枚構成のテッサー型。新しいコーティングとなり、描写の鮮鋭度もUP。最短撮影距離は0.7m。 フィルターサイズはE39。適合フ...
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Summicron 50mm f2 (M) Chrome
ライツのコードはSOSIC、後に11818。ズミクロン 50mm f2 1st、固定鏡胴(リジッド)の後期型です。ライカ Mマウント。製造番号は181万番台。1960年製。m/feet併記。レンズ構成は6群7枚。 梨地クロームメッキの穏やかな輝きが見事なローレット加工のヘリコイドリングは、歴代ズミクロンの中でも白眉の仕上がり。 製造から60余年を経ても古さを全く感じさせない、機能的で美しいこの鏡胴デザインは、その素晴らしい描写性能と共にライカの50mmレンズとして既に完...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。178万台のズミルックス 50mm f1.4初期玉。1960年製造。 絞り開放ではやや柔らかな写りで、使い込むほどに良さが染みるズミルクス 50mm初期玉。クロームのM型ライカに装着した姿は美しく麗しい佇まいで、貴婦人とも呼ばれます。 絞り開放付近では絵画の様な柔らかなタッチ、f2.8付近まで絞り込むと立体感のある描写と変化を味わえます。 鏡胴先端部とヘリコイドリングに軽微な擦れや小さな傷は見られますが、なかなか美しい外観を保ってい...
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Nikkor 50mm f1.5 (S)
珍品ニッコール S・C 50ミリ f1.5、ニコンSマウント。シリアル番号は907xxx、1949年7月に製造された個体です。このレンズは905番台と907番台が存在し、ニコン Sとライカ Lマウントが製造されました。両方を合わせても800本程度と言われています。 3群7枚構成のゾナー型を採用。ツァイス製のゾナー 50mm f1.5を模した設計。レンズ本体の重量は200g。 真鍮にクロームメッキが施された鏡胴は工作精度や質感も高く、とても良いつくり。絞り開放ではほど良い...
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Micro-Nikkor 50mm f3.5 (S)
マイクロ・ニッコール 5cm f3.5、ニコン Sシリーズ用。1956年登場。4群5枚構成のクセノタール型。沈胴式。フィルター径は34.5mmねじこみです。 ニコンの35ミリ用で初めてMicro-NIKKORの名を冠したレンズです。複写によるマイクロフィルム作成用として製造されました。300l/mmもの解像度を持ち、現代でも十分に通用する高性能レンズで、当店での試写テストでも毎回驚きを感じます。 ニコンレンジファインダー用とライカ用合わせても、わずか1200本程度の製造...
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Nikkor 50mm f2 (S) Black
1952年登場の日本光学製 ニコンSシリーズ用標準レンズ、ニッコール-H 50mm f2。ニコンS 内爪マウント。3群6枚構成。製造番号は7550xx。 通常ニッコール 50mm f2には、40.5mmのフィルターリムが付いていますが、本品にはそれがありません。重量は129g。 世界的ニコンコレクター、ロバート J. ロトローニ氏の名著、「The Complete Nikon Rangefinde System」には、Rim-Less 50mm f/2 Nikkorとし...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
1956年に発売されたニコン Sシリーズ用の超大口径レンズ、ニッコール-N 50mm f1.1。6群9枚構成。フィルターサイズは62mm。写真用のニッコールとしては、Fマウントの物を含めて最大口径のレンズです。 ズノー 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、キヤノン 50mm f1.2等の戦後の大口径競争に対する日本光学の回答。 本品は外バヨネットタイプ。外爪、海外ではExternal Mountとも呼ばれます。1959年に内...
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Nikkor 50mm f1.4 (S)
ニコンSシリーズ用標準レンズ。ニッコール-S.C 5cm f1.4の最初期ロット。本品は捨て番5005。50050101が最初の1本との記録ですので、本品は37本目(!!)の個体と推測されます。 製造時期は1950年頃。連合国軍の占領下ですが、MIOJ(Made In Occupied Japan)の表記はありません。銘板の表記はTokyo銘。レンズ本体の重量は202g。 レンズ構成は3群7枚のゾナー型。50mm f1.5と同じ設計を踏襲しています。フィルター径は40....
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Nikkor 50mm f1.4 (S)
日本光学製。ニコンSシリーズ用標準レンズ、ニッコール-S.C 5cm f1.4。クローム鏡胴。 本品はシリアルナンバーの末尾にコロン (colon、: ) が付されている珍しい一本。シリアル番号は、3699xx : 。 世界的ニコンコレクター、ロバート J. ロトローニ氏の名著、「The Complete Nikon Rangefinde System」によると、同じシリアル番号のレンズを複製した場合に「:」が付されるものでは無いかとしています。ライツの「* アスタリス...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。ライツの高速大口径レンズ、ズマリット 50mm f1.5。すっきりデザインの後期型。ライカスクリューマウント。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、また鏡胴先端のフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、モダンな印象です。 152万台、1957年製。翌1958年には、ズミルックス f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。feet表記。フィルターサイズはE41。 クセノン 50mm f1.5と同じレンズ構成ながら、新種ガラスの採用とコーティングにより、大幅に...
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Summilux-M 50mm f1.4 ASPH (M) Black
11728。ズミルックス-M 50mm f1.4 ASPH. 、現行型。ブラッククローム仕上げ。距離計連動では無限遠から0.7mまで、距離計非連動とはなりますが45cmまでの近接撮影が可能となりました。 5群8枚構成。非球面1面を採用。絞り羽根は前モデルの9枚から11枚に増え、より美しいボケ味が期待出来ます。フィルター径はE46。6bitコード付。重量は377g。 フード内蔵のコンパクトな作りは、M型ライカにピッタリです。メーカー保証は付属しませんが、ほぼ新品状態です。...
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Apo-Summicron-M 50mm f2 ASPH (M) Black
11141。アポズミクロンM 50ミリ f2。2012年発表、衝撃を持って迎えられました。本品の製造番号は482万台。2021年、もしくは2022年の製造です。 アポズミ 50mmは、5群8枚構成とシンプルながらも、アポクロマート補正や非球面レンズの採用しつつ、撮影距離によって変動する収差を補正するためフローティング機構を内蔵するなど、実にライカらしいこだわり抜かれた設計が採用されています。かなりのコストを掛けて作られているでしょう。 圧倒的な解像感の高さと自然で美しい...
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DR Summicron 50mm f2 (M)
製造番号144万台、1957年製のデュアルレンジ・ズミクロン 50mm f2、前期型。ライツのコード名はSOOIC-MN、またはSOMNI。後に11918。meter表記。 レンズ単体では1m、メガネを装着すると0.5m付近まで接写が可能となると同時にパララクスも補正されます。全盛期のライツ製品らしい、素晴らしい工作精度と見事な動きに惚れ惚れします。 なお、デジタルのM型ライカでは、距離計コロに干渉するためお使い頂けませんのでご注意ください。但し、現行のM11では問題無...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Black
ズミルックス 50mm f1.4 第2世代、黒鏡胴。製造番号262万台、1973年製。ライツの製品コードは11114。今年でちょうど半世紀を経る第2世代ズミルクス。 レンズ構成は変わらず5群7枚ですが、ローレットのデザインが少し現代的に。実測で283gと少し軽くなりました。 新設計の第二世代は、絞り開放付近での描写がよりシャープとなり、ズミルクスらしさを残しつつも、より安定感のある描写で多様なシーンで活躍してくれます。 適合フードは12586。以前のXOOIMも使用可能...
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Nikkor 50mm f2 (L)
日本光学製、ニッコール-H.C 5cm f2。ライカ Lマウント。1950年頃の製造。Nippon Kogaku Tokyo銘。3.5feet(1m)までは距離計連動、そこから非連動とはなりますが1.5feetまで繰り出せます。 捨て番5008の個体は、ニコンSマウントを含めて約1,000本程度が製造され、ライカマウントは少ないと言われています。リジッドタイプのニッコール-Hは、シリアル番号50080101からスタート、本品はその14番目の個体です。 ニコン製レンジファ...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
1956年に発売されたニコン Sシリーズ用の超大口径レンズ、ニッコール-N.C 50mm f1.1。6群9枚構成。フィルターサイズは62mm。写真用のニッコールとしては、Fマウントの物を含めて最大口径のレンズです。ズノー 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、キヤノン 50mm f1.2等の戦後の大口径競争に対する日本光学の回答。 本品は内バヨネットタイプ。内爪、海外ではInternal Mountとも呼ばれます。1959年に...
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Elmar 50mm f3.5 (L)
ライツの製品コードはELMAR。100万台。1952年製。3群4枚構成。コーテッド。距離表記はmeter。 1920年代から40年以上に渡り製造されてきたライカのザ・スタンダード・レンズ。本品はA36最終形の赤エルマーになる直前のモデルです。 初期エルマーの人気は依然として高いですが、これほど描写に時代による差異の少ないレンズは他に無いかも知れません。使えば分かる、しみじみ良いレンズです。 純正の適合フードはFISON。また、当店オリジナルの絞り操作機能付エルマー用 F...
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Canon 50mm f0.95 (M改)
キヤノン 50mm f0.95。1960年のフォトキナで発表するなり、世界中から賞賛を得たキヤノン製の超大口径レンズ。 ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、そしてキヤノン 50mm f1.2など、1950年代の国産大口径レンズ競争がひと段落した1961年に販売開始されました。別名ドリームレンズ。 新種ガラスを5枚使用し、5群7枚のレンズ構成。元はキヤノン 7/7s用の専用バヨネットです...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。すっきりデザインとなったズマリット50mm f1.5の後期型。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、わずかな変更ですがよりモダンな印象です。 152万台、1957年製。翌1958年にはズミルックス 50mm f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。メートル表記。フィルターサイズはE41。 レンズ構成はクセノン50mm f1.5と同じながら、新種ガラスの採用とコーティングにより性能が大幅に向上しました。 初代ズミ...
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Summar 50mm f2 (L)
SUMUS。20万台。1934年製。メートル表記。戦前ノンコート、6角絞りのズマール。絞りは大陸表記。 戦前のライツを代表する大口径ハイスピードレンズで、ズミターやズミクロンのご先祖様。絞り開放では、やわらかで周辺落ちをともなう雰囲気のある描写です。純正のSOOMPフードなどを用意すると描写がより引き締まります。オールドレンズらしい味わいが持ち味と言えるでしょう。 やや使い込まれていますが、純正前キャップ付。 2018年にフルOH後、当店で販売した一本が出戻って来まし...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Early
旧エルマー 5cm f3.5。ヘリコイド番号は0。メートル表記。鏡胴の短いショート型。ノンコート。 1920年代のライカ A型の初期モデルに装着されていた、C.P.ゲルツ社の硝材を使用して製造された旧エルマー。本品は、後年ライツにてライカ・スクリューマウントの距離計連動タイプへと純正改造が行われた個体です。おそらく1930年代初頭の改造でしょう。 綺麗な純正ベークライト製前キャップが付属します。 鏡胴には年代なりの薄い擦れが見られます。また銘板にアタリや歪みの修正跡が...
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン。製造番号9207xx。1951年製。放射能ズミクロンの中でも初期の個体です。メートル表記。 トリウム・ズミクロンの例に漏れず、ガラスはしっかりと黄変しています。92万台らしく黄変度数高めで、焙じ茶の一歩手前のような色合いです(笑) モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まります。ノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。稀少品。 鏡胴先端部にはフード脱着による擦れが少々見られますが、全体的には使用感少なく、...
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Dallmeyer Kinematograph 2inch f1.9 (L改)
戦前品。英ダルメイヤーが製造した映画用レンズ、キネマトグラフ 2インチのレンズヘッドをライカ Lマウント距離計連動に丁寧に改造した一本。ダルマイヤーのシネレンズらしい周辺部の濃厚なボケと、中心部の突き抜けるような解像度はまさにアート、独特の世界観をお楽しみ頂けます。 付属のフードは純正品。鏡胴のブラックペイントと共に、ほど良いペイント落ちがアンティーク感たっぷり。丁寧な改造でルックスも良い一本。 珍品。 当店過去販売品です。お客様に大切に使われ、この度当店に出戻ってき...
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Summilux-M 50mm f1.4 ASPH (M) Chrome
11892C。ズミルックス-M 50mm f1.4 ASPH. 。シルバークロームが美しいレンズ。フード内蔵。5群8枚構成。6bitコード付。フィルターサイズはE46。 1世代前のズミルックス 50mmですが、前オーナー様の購入は2022年7月ですので2024年7月までメーカー保証が残っています。 絞り開放から柔らかなボケ味と、キリッとしたピント面が両立した写りが味わえる一本。しっとりと柔らかさを伴った描写は、ライツの良き伝統として受け継がれています。 元箱、取説、保証...
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Hugo Meyer Kino-Plasmat 50mm f1.5 (M改)
Hugo Meyer社製のキノ・プラズマート 50mm f1.5。GoerlitzとNew Yorkの刻印。プラズマットは、アナスティグマートやプラナー、テッサーなど名だたる銘玉を世に出した、パウル・ルドルフ博士設計による銘レンズ。本品の製造番号は29xxxx。1925年頃の製造でしょうか。鏡胴はブラック&ニッケル。4群6枚ながら、レンズ中心に凸レンズが向かう独自の構成です。その独特の描写で昔から大変人気があります。本品は映画用と思われるレンズヘッドを、ライカ・スクリュ...
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Canon 50mm f0.95 (M改)
とてもキレイなキヤノン f0.95が出戻って来ました! 1960年のフォトキナで発表されるなり、大きな賞賛を得たキヤノンの超大口径レンズ。新種ガラスを5枚使用、5群7枚構成。 元はキャノン 7/7s用の専用バヨネットですが、ライカ Mマウントへ丁寧な改造済。絞り開放ではかなり柔らかい描写と圧倒的なボケ味。僅かに絞るだけで解像力とシャープネスがグンと高まります。 試写結果大変良好。試写館をご覧頂ければ幸いです。主に絞り開放付近での撮影ですが、開放→1.4→f2と少し絞りを...
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Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェ・ファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。レンズ構成は4群6枚構成のダブルガウス型。淡いブルーのコーティングが施された、1950年製造の一本。S1のLマウントには複数のバリエーションがありますが、本品はコート有、鏡胴の基部はアルミ製で、中期モデルとも言えるタイプです。距離指標はメートル表示。50mm f1.8 タイプ S1は、アルパ用等として1940年代初めから製造された、アンジェニュー古株の銘玉。また、こ...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Early
1958年製のズミルックス 50mm f1.4初期玉、逆ローレット。製造番号は164万台。ライツの製品コードは、SOOME、後に11114。 1958年はボタン巻戻しのM2や、M3スプリング巻上げなどが製造され、端正なデザインと美しい仕上げのボディやレンズに事欠かない、戦後ライツの黄金期とも呼べるイイ時代。このズミルックス初期玉も端正で品格を感じさせるデザインで貴婦人とも呼ばれます。 初期玉特有の絞り開放時のやわらかな描写も、絞り込んだ時のシャープで立体感のある描写もど...
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Zunow 50mm f1.1 (L)
1953年に発売された、当時世界一の明るさを持ったレンズ、ズノー 50mm f1.1。戦後わずか8年。このズノーの登場を口火に、国産超大口径レンズ競争が勃発、各社より魅力的なレンズが次々と販売され、現代も私たちレンズ好きを魅了し続けています。 本品はズノー 5cm f1.1 中期型、ライカスクリューマウント。製造番号は6000番台。ズノー光学、Zunow Opt.銘。距離表記はFeet。4群9枚構成。 前期型・通称ピンポンの後玉の出っ張りが無くなり、レンズ脱着の安心感が...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
ライツの製品コードはELMAR。108万台。1953年製の赤エルマー。3群4枚構成。コーテッド。距離表記はmeter。 ライツ戦後の黄金期ならではの美しい梨地クロームメッキ仕上げ。A36サイズのエルマーの最終形らしく、旧エルマーから連綿と続く進化を経て、より耐久性の高いつくりとなっています。 今日のライカの名声を築いた礎とも呼べる、ザ・スタンダード・レンズ。使えば分かる、しみじみ良いレンズです。 純正の適合フードはFISON。また、当店オリジナルのエルマー用 FB-07...
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Fujinon 50mm f1.2 (L) Black
フジノン 50mm f1.2、ライカ・スクリューマウント。1954年発売。 最初期の白鏡胴モデルに続き、本品は後期型の黒鏡胴。feet表記。4群8枚構成の変形ゾナータイプ。 ズノー 50mm f1.1、ヘキサノン 60mm f1.2、ニッコール 50mm f1.1、マイナーなところではレオノン 50mm f1.2等と並び、国産大口径レンズ競争の真っ只中に登場したレンズ。 フジノン f1.2は初期の白、後期の黒と合わせても800本程度の製造でしょうか。他の国産超大口径と比...
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Xenon 50mm f1.5 (L)
XEMOO。28万台。1936年製のライカ・クセノン 5cm。トロニエ博士の設計、戦前ライツの大口径レンズ。本品はヘリコイドが2本帯の初期型。通称ツーバンド。5群7枚構成。距離表記はmeter。最小絞りはf9。 シュナイダー社による製造で、約6000本と多くは無い生産本数です。ツァイス・イコンのゾナーへの対抗馬でもあったようで、当時は非常に高価なレンズだったようです。 1936年から販売されたライカ・クセノン、本品はその製造初年度のとても綺麗な一本です。世に出てから90...
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Dallmeyer Septac 2inch f1.5 (M改)
銘玉、セプタック 2インチ f1.5。ダルメイヤー製シネ用レンズを、ライカMマウント距離計連動へと丁寧な改造が行われた一本。無限遠から0.7m付近までキッチリ距離計連動します。鏡胴にはDC(Dall Coated / ダルコート)マークが刻印、淡い水色のコーティングが施されています。 ダルメイヤーの大口径らしい、繊細で気品溢れる、心を打つ描写。絞り開放付近では、淡いベールを纏いながらも緻密で美しい描写。f2.8まで絞れば、コントラストもグッと高まり力強い描写へと激変しま...
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Summarit 50mm f1.5 (L) Midland
ズマリット 50mm f1.5の前期型、Midland刻印。ライツの製品コードはSOOIA。 製造番号は124万台、1955年製。feet表記。フィルターサイズはE41。 ドイツ製造のズマリットと外観もレンズ構成も同じですが、銘板には Ernst Leitz Canada Ltd. Midland と刻印されています。Midlandモノの熱狂的愛好家にはたまらないレンズ。 同じMidland刻印のライカ IIIfやライカビット SYOOMも揃えて、街を流したいですね。人...
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Angenieux 50mm f1.8 (L)
アンジェニュー 50mm f1.8 Type S1。アンジェファン垂涎のオリジナル・ライカ Lマウント。シリアル番号は61.5xx。初期の軽量オールアルミ鏡胴でノンコート。お探しの方も多いモデルでしょう。 本品は1945年製造の一本。コーテッドのS1も出始める時期ですが、こちらはノンコート。ちなみに少し前に取り扱った、シリアル番号わずか数番違いのS1は、ブルーのコーテッドでした。端境期ですね。レンズ構成はダブルガウス型の4群6枚構成。距離表記はメートル。 50mm f1...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Nickel
製造番号12万台、1931年製、ニッケルのヘクトール 50mm f2.5。m表記。3群6枚構成。ノンコート。無限遠ロックボタンはピンタイプ。ヘリコイドは全周タイプですが、アダプターを介してもストレス無く操作できるよう、裏をネジ止めしています(もちろんオリジナルにも復元可能です)。 絞り開放付近での柔らかめの描写が良い雰囲気。ヘクトール 5cmはピントや結像、距離計連動があやしい個体が散見され、アブないレンズの代表格ですが、本品は連動もバッチリ、実写テストも大変良好で気...
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Summicron 50mm f2 (M) Chrome
製造番号214万番台、1965年製のズミクロン 50mm f2 Mマウント、1st固定鏡胴後期型。ライツの製品コードは、SOSIC/11818。距離はfeet、meter併記。 戦後ライツの黄金時代の製品で、見事なクローム鏡胴はまさに機能美の権化。ローレット加工のフォーカシング・リングは素晴らしい操作性。 当時のライカから最新のデジタルM型ライカまで、黒、白、時代を問わずどのボディにもよく似合い、描写への満足度も非常に高い、ライカの銘玉です。 当店過去販売品です。お客...
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Hektor 50mm f2.5 (L) Chrome
HEKTORCHROM。製造番号12万台。1931年製のヘクトール50mm f2.5。稀少なクローム鏡胴。この時代はクロームメッキの製品群が登場するほんの少し前と思われ、本品は当初ニッケルメッキとして製造され、後年クロームメッキへと純正改造された個体である可能性もあるでしょう。 メートル表記。3群6枚構成。ノンコート。f2.5の明るさを持つ小型軽量な沈胴式レンズ。ヘリコイド番号は0番。 絞り開放付近では、オールドレンズ感タップリのやわらかで濃厚な描写を味わえます。ヘクト...
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Summicron 35mm f2 (M) Black
11309。ズミクロン35mm f2、第2世代の後期型。4群6枚構成。通称6枚玉。製造番号は254万台、1972年カナダライツ製。 6枚玉の前期型からツノが取れ、スッキリした外観です。最短撮影距離は0.7m。軽量コンパクトな鏡胴に生まれ変わり、実用性が更に高まりました。シャープさとボケ味のバランスも良く、使いやすいレンズです。ズミクロンの名を冠したレンズで安定の実力派。 フィルターサイズはE39。適合フードは50mmと兼用の12585、または12504。 前玉裏にカビ痕...
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Biotar 40mm f2 (Contax) Black
稀少、ビオター 40mm f2の黒&ニッケルバージョン。1933年、コンタックス I型の時代に黒バージョンが少数製造され、1936年頃からはクロームメッキ仕様も製造されました。とある情報によると、この40mm表記のビオターは、黒・白合わせても360本しか製造されなかったそうです。滅多に見掛けない訳ですね。 製造番号表によると、本品は製造初年度の1933年に出荷された一本です。 このビオター、40mm表記ながら実際の焦点距離は42.5mmだったようで、1937年頃には4 ...
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Summicron 50mm f2 (M) Chrome
SOSIC/11818。203万番台、1964年製のズミクロン 50mm f2、第一世代、固定鏡胴後期型。レンズ構成は6群7枚。ヘリコイドリングの距離表記はfeet、meter併記。 機能美の権化とも呼ぶべき、見事なクローム鏡胴。美しいローレット加工のフォーカシング・リングは操作性も抜群です。 ドイツ工業製品らしさに溢れ、M型ボディに装着した姿には惚れ惚れします。同時代のライカ M3、M2のみならず、後のM6や現行のデジタル M11などに装着しても見事にキマる、普遍的・...
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Canon 50mm f1.2 (L)
1956年登場のキヤノンの大口径標準レンズ。ライカ・スクリューマウント。メートル表記。 キヤノンの50mmレンズの中では、有名なf0.95に次ぐ明るさを誇ります。海外では『ジャパニーズ・ノクティルクス』と呼ばれる事もあるようです。中玉が真っ白にクモリやすいレンズですが、本品はスカッと抜けており、とても綺麗なガラスです。このレンズでは稀に見るコンディションでしょう。 嬉しい純正フード付。 当店販売品がこの度出戻って来ました。大切にお使い頂き、前回販売時と変わらぬ良好なコ...
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Summicron 50mm f2 (M) Black
1969年にリニューアルされた第2世代ズミクロン 50mm。ライツの製品コードは11817。製造番号275万台、1975年製です。5群6枚構成。 この世代から0.7mまで寄れるようになりました。銘玉の誉れ高い、第一世代のズミクロンの陰に隠れがちなレンズですが、描写も良く、無限遠ストッパーが無くなり操作性も向上。F2大口径ながらも重量は実測でわずか200g。持ち歩きで実感できるほどの身軽さです。適合フィルターはE39。フードは樹脂製の12538、または軽金属製の12585...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。166万台のズミルックス 50mm f1.4初期玉。1959年製。 やや柔らかな写りで、使い込むほどに良さが染みるズミルクス 50mm初期玉。クロームのM型ライカに装着した姿は美しく麗しい佇まいで、貴婦人とも呼ばれます。絞り開放付近では絵画の様な柔らかなタッチ、f2.8付近まで絞り込むと立体感のある描写と変化を味わえます。 時代の合った専用XOOIMフードとフードキャップ、そして嬉しい純正UVaフィルターが付属。ライツ製のプラスチック...
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Summitar 50mm f2 (L)
SOORE。製造番号は48万台。発売の前年1938年製造、最初期の個体です。ノンコート。大陸絞り。フィート表記。4群7枚構成。丸絞り。 E39ですが、すり鉢状の銘板の奥にフィルターねじがあるため、ズミター専用フィルターが必要となります。ちなみに、後にズミターでE39フィルターを使用するためのアダプター、SNHOOも用意されました。そんなところにも、ライツのきめ細かさが垣間見られます。 この後に登場したズミクロンの強烈な存在感に隠れがちながら、ズマールに続くライツの2代目...
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Macro-Switar 50mm f1.8 (Alpa)
アルパ用ケルン製マクロスイター 50mm f1.8。シネレンズ専業のスイスのケルン社が製造した、数少ない写真用レンズです。5群7枚のアポクロマート・レンズ。距離表記はfeet。 その描写の素晴らしさは、マクロ撮影からスナップに至るまで実にオールマイティ。まさに高性能の代名詞と呼べる銘玉ですが、現在ではやわらかさも感じるしっとり魅惑的な描写で変わらぬ人気です。 1990年代、マクロスイターをライカ距離計連動で使うアダプターが青山レチナハウスさんから販売され、一大ムーブメン...
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Summitar 50mm f2 (L)
ライカのコードはSOORE。製造番号61万台、1946年製のズミタール 5cm後期型。コーティング付。円形絞りで国際式。距離表記はメートル。4群7枚構成。 1939年に登場したズマールの改良版で、絞り開放付近での周辺落ちや流れが改善されています。銘玉ズミクロンの誕生へと続いていく、ライツのf2大口径レンズの過渡期モデルとも言えるでしょう。 ズミクロンの名声に隠れがちなズミタール 50mmですが、オールドレンズらしい柔らかさと曖昧さが現代ではよい味わいです。製造本数が多く...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
1956年に発売されたニコン Sシリーズ用の超大口径レンズ、ニッコール-N.C 50mm f1.1。6群9枚構成。フィルターサイズは62mm。写真用のニッコールとしては、Fマウントの物を含めて最大口径のレンズです。ズノー 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、キヤノン 50mm f1.2等の戦後の大口径競争に対する日本光学の回答。 本品は内バヨネットタイプ。内爪、海外ではInternal Mountとも呼ばれます。1959年に...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Black
11114。250万台、1972年製。5群7枚構成。第2世代ズミルックス 50mm f1.4。ブラッククローム仕上げ。適合フィルターはE43。 本品はシュミットの保証書が付いた、日本国内正規物。元箱の番号も一致しています。 新設計のズミルクス第二世代は、絞り開放付近での描写がよりシャープとなりました。ズミルクスらしさを残しつつも、より安定感のある描写で、近年更なる人気の高まりを感じます。撮影距離によってボケは大きく変化しますが、実に良い味わい。 デジタルミラーレス機を使...
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Summicron 50mm f2 (L) Radioactive
SOOIC。沈胴式ズミクロン 50mm f2。製造番号は110万台、1953年製。メートル表記。本品は、トリウムレンズを採用した、通称・放射能ズミクロン。ガイガー・カウンターにて確認済です。 トリウム・ズミクロンの例に漏れずガラスは黄変しており、モノクロームでの撮影ではコントラストがやや強まるでしょう。後のノーマルガラスのズミクロンとの撮り比べにも、探究心がそそられます。 純正の前後キャップが付属。 沈胴式ズミクロンとしてはかなり綺麗な外観です。擦れもごくわずかでメッ...