SOOIZ。ライツの高速大口径レンズ、ズマリット 50mm f1.5。すっきりデザインの後期型。ライカスクリューマウント。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、また鏡胴先端のフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、モダンな印象です。
152万台、1957年製。翌1958年には、ズミルックス f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。feet表記。フィルターサイズはE41。
クセノン 50mm f1.5と同じレンズ構成ながら、新種ガラスの採用とコーティングにより、大幅に描写性能が向上しました。
初代ズミルクス35mmなどと同じくクセ玉とも呼ばれ、絞り開放での描写はやわらかく、距離によっては目の回るようなボケ感も楽しめます。絞り込むとコントラストがググッと上がり、シャープでコッテリ濃厚な描写へと大きく変化します。
オールドレンズらしい個性豊かなレンズとして、近年再評価されている銘レンズです。
ごくごく薄い擦れが数本見られますが、使用感少なくとても綺麗な外観です。クロームメッキも美しく輝いています。新品のM型デジタルライカにもマッチすることでしょう。
2023年11月にフルOH済。ズマリットはヘリコイドが重くなりがち、また絞りがギシギシするものが少なくありませんが、本品は絶妙なトルク感に調律され、心地良い操作感に仕上がっています。距離計連動もバッチリです。
硝材がやわらかく、ガラスコンディションはなかなか期待できないのがズマリットですが、本品は珍しく綺麗なガラスです。前玉にごくごく僅かな傷と、強いLED光を当てると見える程度のうっすらとしたコーティング傷みが中玉に見られる程度で、ズマリットとしてはかなり抜けの良いガラスです。実写テスト結果も良好でした。純正前キャップ付。