ライカ DIIIクローム。海外ではモデルF、ライカIIIと呼ばれます。ライツの製品コードはAFOOV。本品の製造番号は11万台、1933年製。
1925年のライカ A型から続く黒塗りの時代から、眩いばかりのクロームメッキボディに移行し始めた時期に製造された一台。
ライツの出荷表によると、クロームメッキのライカボディは1933年から出荷され始めます。本品はその1933年出荷のライカ DIIIクロームボディの4ロット目、300台目くらいのごくごく初期の個体です。ちなみにこの頃はまだブラックボディの方が圧倒的に製造台数が多いのですが、翌1934年頃には逆転し、クロームボディの製造数が急増してゆきます。
光沢感の強いクロームメッキが特徴的な一台。いわゆるシャイニークローム。本品は特にそのメッキの輝きが強く、ギラギラ眩しいほど。シャイニーの中のシャイニーです✨️
ライカ DIIIは、初めての距離計連動モデルDIIに、吊り環、視度補正、スローシャッターが装備されたモデルで、カメラとして期待される機能が一通り揃っています。レンジファインダーの倍率はDIIの等倍から1.5倍に引き上げられました。しっかり整備され、実用にも良い一台です。
トップカバー・シリアル番号付近のコーナーに軽微なアタリが一箇所、また、製造当初からのものだと思われますが、三脚穴付近のパンチング部に凹みが少々見られます。他は使用感少なく、なかなか綺麗な外観です。製造から90年以上を経たDIIIシャイニーとしてはかなり良いコンディション
でしょう。
2024年5月にOH済。各部の操作感滑らかに仕上がっています。ファインダーもクリアーで見え味良好。グッタペルカも含め、各部オリジナルコンディション。
ヒトとはちょっと違う輝きが欲しい貴兄に。やや稀少。