キヤノン製フォーカルプレーン式レンジファインダーカメラの最終モデル、キャノン7s。7型の後継機として1965年1月に登場。少数のブラックペイントモデルも作られました。
基本性能はキヤノン7そのままに、露出計をセレンからCdSへとリニューアル、また要望の多かったアクセサリーシューを装備し、三脚ネジの位置も移動。生産台数は約2万台と言われており、キヤノン7の6分の1に留まっています。
35/50/85/100/135ミリの切替式ブライトフレームを装備し、パララクスも自動補正。露出計はシャッター速度に連動しており、追針式の絞り値を読み取ります。また、7型譲りの50mm f0.95やミラーボックス2が適合する、独自バヨネットも装備しています。
実用機としても優れた一台です。
トップカバー側面や底蓋に、使用に伴う軽微な擦れ傷が見られます。アタリや目に付くような深い傷は見られません。比較的良好な外観です。
各部の動作正常。露出計もおおよそ適正値を示しています。
ファインダーにはごく僅かにクモリが見られますが、二重像のコントラストもしっかりしており実用に十分です。
ストラップは付いていませんが、キヤノン 50mm f0.95にも適合する革ケースが付属します。