ドイツの名門光学会社、フォクトレンダー社製レンズのシリアル番号帳。ツァイスの電話帳などで知られる、ドイツのクラシックカメラ研究家、Hartmut Thiele氏著。ドイツ語。2023年発刊。全331ページ。
1884年のPortratobjektivから、1972年のTessar 40mm f2.8まで、フォクトレンダーが製造してきたレンズ群が網羅されています。
導入、歴史概要などの序章を経て、主に３つのリストで構成されています。1883年から1929年にかけての製造番号表、1930年から1959年にかけての製造番号表、1960年から1972年にかけての製造番号表となります。
ドイツ語表記のみの書籍ですが、AI全盛の今となってはスマホ片手にカメラで撮影すれば、数秒で和訳が読めてしまいます。何と素晴らしい時代。
数字が羅列されている表を読み解いていくと、謎の多いライカマウントのNokton 50mm f1.5は1949年に発売され、実は1950年のProminent用より早かった、などと生きていくために必要な情報を知り得ます(笑)
ちなみに他の文献では、Prominentは1950年にフォトキナで発表され、実際の発売は1951年からだったと書かれています。
ライカノクトンはプロミネント用から転用されたのではなく、同時進行で開発されていたのでしょうか。想像が膨らみます。
大分昔に扱った、Ultron 50mm f2のLマウントも記載されており、あれが夢ではなかったことがこの番号表で証明されました。
しかしながら、その更に昔、Hamburg郊外のVoigtlander社の元エンジニア宅の神棚のようなコレクション棚から出して見せてもらった、Color-Skopar 50mm f3.5のLマウントは掲載されておらず、あれが幻だった事も分かりました(笑)
製造番号は色々と妄想させてくれる、とても楽しい情報です。
直輸入新品ですが、洋書につき新品ながら多少の擦れやカドの折れなどが見られる場合がございます。予めご了承ください。
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