ライカ DII クロームフィニッシュ。本品は、メッキの輝きが通常より強い、通称シャイニークローム。ギッラギラのルックスでなかなかの存在感です。製造番号は10万台、1934年製造。ライツのコード名は、AIROOCHROM。ちなみにボディとレンズ、セットでのコード名は、ABOOTCHROM。DIIブラックのボディ単品は、1934年まではLYKAN、1934〜1948年はAIROO、、、なかなか複雑ですね(笑)。
ライカ DIIは、ライカ初の距離計連動式カメラとして1932年に登場。エポックメイキングな一台です。当初はブラックペイントモデルのみでしたが、1933年にメッキ技術の向上に伴い、クロームモデルが発売されました。
スローシャッターや視度補正、吊り環は後のDIIIの登場を待ちますが、シンプル機能でコンパクトサイズのDIIならではの握り心地は絶妙です。
等倍の距離計像ファインダーも合わせやすく、実用機としても一級品。
各部に薄い擦れ、巻戻しノブ付近にわずかなメッキの劣化が見られますが、トップカバーのクロームメッキは美しく輝いています。底蓋には擦れ傷、三脚穴付近に同心円状の着脱痕が見られます。
2025年1月にシャッター、および巻き上げ等の整備・調整済。心地良い感触に仕上がっています。
ファインダーはハーフミラーに劣化が見られますが、二重像のコントラストは十分で、ピント合わせに支障はありません。
シャイニーなメッキの輝きも美しく、気持ち良くお使い頂ける一台です。