ライカ Ig。88万台の1957年製。コード名はOCEGO。
1957年に製造開始されたバルナックライカの最終機ライカIIIgから、レンジファインダーとビューファインダーを省略したモデル。Leicaロゴがボディの前面に刻印された最初のライカでもあります。ファインダー窓が無くなったため、ぽっかりと空いた間を埋めたのかも知れませんね。
ちなみに本品の製造番号は887650。ライカ Igは、1957年にシリアル887001から始まる1000台からスタートしていますので、本品は1stロット。
元々は複写や科学写真のために製造されましたが、軍艦部にはアクセサリーシューが2つあり、距離計や単体ファインダーなどでお好みにカスタマイズする楽しみも。アクセサリー類にも一切手を抜かない、ライカのデザイン性、機能美を堪能できる1台です。
トップカバーや底蓋にそれぞれ数本ずつの擦れ、アクセサリーシューに脱着痕が見られますが、全体的にはかなり綺麗な一台。グッタペルカも当時のオリジナル状態で、まだまだシボの目が立ったサラりとした心地良い感触です。
2024年2月にOH済。各部の動作快調に仕上がっています。綺麗めな実用向きライカ Igです。