日本光学のスポーツファインダー。ニコン Sシリーズの時代、1953年から1960年頃まで製造されていたようです。
本品は、内側のフレームが淡い黄色に塗られており、より見やすくなった後期型。フレームを立ち上げ、正面から見ると、画角表記が逆さまになります。これに対し、前期型は全面クロームメッキで、画角表記は正立となっています。
フレームは35mm、50mm用、85mm用、135mm用と3つに分かれており、使用に応じて立ち上げます。105mm用は85mmと画角が近いために兼用とされたようです。
コンディション良好。オリジナルの革ケースが付属しており、コレクションにも好適です。
35mmのフレームの外側にメッキの傷みが一箇所、光線の角度によって各部にごく薄い擦れが見られますが、全体的には使用感少なく綺麗なもの。内側の黄色塗装はとても綺麗に残っています。
現代では活躍が期待されるファインダーではありませんが、綺麗めのニコンSに装着して、使うも良し、愛でるも良し。
やや少ない、ノスタルジックなアクセサリーです。