レンズ
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Macro-Switar 50mm f1.8 (Alpa)
アルパ用ケルン製マクロスイター 50mm f1.8。シネレンズ専業メーカーのスイスのケルン社が製造した、数少ない写真用レンズです。5群7枚のアポクロマート・レンズ。距離表記はfeet。その描写の素晴らしさは、マクロ撮影からスナップに至るまで実にオールマイティ。まさに高性能の代名詞と呼べる銘玉ですが、現在ではやわらかさも感じるしっとり魅惑的な描写で変わらぬ人気です。1990年代、マクロスイターをライカ距離計連動で使うアダプターが青山レチナハウスさんから販売され、一大ムーブ...
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Planar 85mm f1.2 (YC) MMG 60 Years
プラナー 85mm f1.2 MMG。Contaxブランド創立60周年を記念して発売されたモデル。T*コーティング付き。ヤシカコンタックス・マウント。製造はドイツ本国。f1.2の絞り開放からキリリとシャープなピント面が立体感のある写りを演出します。カラー、モノクロ問わず、コントラストが高くメリハリが効いており気持ちの良い撮影が楽しめます。フワリと美しいフレアを伴った前後のボケも魅力的。シャープさと柔らかさのダブル盛りが楽しめる贅沢なレンズです。使用に伴う軽微な擦れと黒塗...
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Leitz Lens Hood IUFOO
ライツ製望遠レンズ用フード、IUFOO。後のコード名は12575N。E39径のエルマー、エルマリート、テレ・エルマリート 90mmや、ヘクトール 135mmレンズ等に適合します。ダブルフック。フード部はブラックペイント仕上げ、フード基部は梨地クローム。刻印は、4.5/135、2.8/90、4/90のレンズ3種。後年の4種記載タイプに見られる4/135(エルマー)の記載はありません。シングルフックとダブルフック、見た目の好みが分かれるところですが、逆さにフードを付け、望遠...
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Noctilux-M 50mm f1.2 ASPH (M)
11686。ノクティルクス-M 50ミリ f1.2 ASPH、現行品です。4群6枚構成のダブルガウス型。E49。現代の素材を用いて、稀代の銘玉・初代ノクチルクス 50mm f1.2を復刻。レンズやフードの造形は限りなく初代を踏襲して設計されており、違和感の無い自然な仕上がりです。ノクチ1.2らしい解像感、周辺の落ちや歪みも見事に再現。安定した描写が得られ、絞り開放からガンガンお使い頂けます。元箱、書類、専用プラケース、キャップ類などが揃っています。絞りリングやヘリコイド...
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Canon 28mm f2.8 (L)
キヤノン製広角レンズ。ライカスクリューマウント。距離計連動。1956年登場。本品は28mm f2.8では最終バージョンで、1970年代前半の製造です。4群6枚構成。メートル表記。フィルターは40mmねじ込み。設計は同社の85mm f1.5やf1.9、100mm f3.5などを手がけた伊藤宏氏。f2.8の明るさを持ちながら、コンパクトでよく写る広角レンズです。使用感少なく、かなり綺麗な外観です。目立つ傷や擦れはありません。各部の動作正常、絞り羽根も綺麗です。距離計連動もバ...
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Planar 80mm f2.8 T* (Hasselblad)
ハッセルブラッド用標準Cレンズ、プラナー 80ミリ f2.8。白鏡胴。1971年製。T*コーティング付。この番号帯あたりからT*コーティングを採用したプラナーが登場します。距離表記はfeet。描写の素晴らしさは言わずもがな、ハッセルブラッドらしいソリッドな金属感が感じられるつくりです。純正の前後キャップが付属します。レンズ鏡胴のCOMPURのデカールが少々剥がれています。他は全体的に使用感少なく、綺麗な外観です。2024年4月にOH済。プレビュー機能セルフタイマーを含め...
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Leitz L/M Adapter 50mm
IRZOO。後の14097。ライツ純正50mm用レンズ用アダプター。M型ライカに装着すると、50mm、及び75mmのファインダー枠が表示されます。安心の純正品。切り欠けのあるタイプなので、無限遠ロックと干渉しません。送料込みの価格です(ゆうパケットにて発送します)。使用感ほとんど見られず、新品のようなコンディション。LEITZ銘ですがLEICA銘のものと同様の仕上げで、相対的に近年のものと思われます。当店の基準用レンズとライカ M11、M240にてピント、距離計像の合致...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
ズマリット 50mm f1.5。ライカスクリューマウント。すっきりしたデザインとなった後期型。ライツのSOOIZ。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃されました。わずかな変更ですが、実にモダンなルックスに。142万台、1956年製。5群7枚構成。フィート表記。フィルターサイズはE41。レンズ構成はクセノン50mm f1.5と同じながら、新種ガラスの採用とコーティングにより性能が大幅に向上。クセ玉と呼ばれ、絞り開放での描写はやわら...
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Super-Angulon 21mm f3.4 (M) Black
超広角レンズ、スーパーアンギュロン 21mm f3.4。製造番号278万台、1976年製。ブラックローム仕上げ。製造はシュナイダーです。ライツの製品コードは11103。フィルターサイズはE48、もしくは12501フードと併用でシリーズVIIを用います。距離計連動は最短1mまでとなりますが、目測では0.4mまで接写ができます。ライブビュー全盛の現代では嬉しいポイント。後玉がかなり突出していますので、アダプター経由でカメラに使用する場合には、レンズ後端がカメラ内部と接触しな...
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Nikkor 85mm f1.5 (Contax)
日本光学製の大口径中望遠レンズ、ニッコール-S・C 8.5cm f1.5。本品は'C' のマーク付きのコンタックス RF用マウント。3群7枚構成。feet表記。1951、または1952年に発売開始されました。 ニッコール 85mm f1.5は、ニコン S用、ライカ用、コンタックス用3タイプを合わせて、約2000本が製造されたと言われています。望遠の大口径ゆえに、ガラスがタップリと詰まったレンズ。ずしりとした重量感があります。実測で550gでした。フィルターは60mmねじ...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
1956年に発売されたニコン Sシリーズ用の超大口径レンズ、ニッコール-N 50mm f1.1。6群9枚構成。フィルターサイズは62mm。写真用のニッコールとしては、Fマウントの物を含めて最大口径のレンズです。 ズノー 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、キヤノン 50mm f1.2等の戦後の大口径競争に対する日本光学の回答。 本品は内バヨネットタイプ。内爪、海外ではInternal Mountとも呼ばれます。1959年には...
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Nikkor 50mm f1.4 (L)
日本光学製。ライカLマウントの距離計連動式標準レンズ。先代にあたるニッコール-S.C 50mm f1.5が登場した翌年、1950年10月に登場しました。 3群7枚構成のゾナー型を踏襲していますが、f1.5が完全なるツァイス製ゾナーのコピーであったのに対して、独自の改良を加えて進化させたレンズがこのf1.4。距離表記はfeet。1mまでは距離計連動、その先は非連動となりますが、50cmまでの撮影が可能です。ミラーレス全盛の現代では嬉しい機能です。 本品は捨て番5005がシ...
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Nikkor 50mm f1.4 (S)
ニッコール-S 50mm f1.4 後期型。ニコン Sマウント。黒鏡胴。製造番号は41万台、だいぶ終わりの方の個体と思われます。本品はシリアル下3ケタが001と気持ちの良い番号です。 ツァイスのコンタックス用ゾナー 50mm f1.5がルーツ。3群7枚構成。この黒鏡胴モデルは、従来の50/1.4と比べ軽量化が進み、実測でわずか143g。レンズ名もNikkor-S.CからCの赤文字が無くなり、Nikkor-Sとシンプルな白文字表記となりました。フィルター径は43mm。 ア...
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Mountain Nikkor 105mm f4 (S)
ニッコール-T 10.5cm f4。通称マウンテン・ニッコール。1960年に登場。ニコンSシリーズ用レンズとしては、最後期に設計されたレンズの1つです。3群3枚構成。フィルター径は34.5mm。 f4という当時ですら暗めのレンズですが、そのお陰で軽量コンパクトな設計が光ります。実際、屋外で撮影するには十分。重量は実測で255g。同じニコン S用のニッコール 105mm f2.5の半分ほどの重量です。 ライツの山岳エルマーほどのコンパクトさではありませんが、カメラバッグす...
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Fujinon 50mm f2.8 (L)
ライカLマウント・フジノン50mm 3兄弟の末っ子。長兄f1.2や、次兄f2の影に隠れがちですが、地味に良いレンズ。1957年の登場です。 f2は4群6枚ガウス型ですが、このf2.8はライカマウントでは数少ないクセノタール型タイプで4群5枚構成。 ヘリコイドは回転式。距離表記はメートル。f2の廉価版とされていますが、絞り開放からシャープでコントラストも高く、また発色も良好、使い勝手の良いレンズです。 クロームメッキや黒塗装も美しく、全体的に使用感少なくとても綺麗なコン...
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Sonnar 85mm f2 (Contax)
銘玉ゾナー 85mm f2。通称ハチゴゾナー。戦後Carl Zeiss Jena製。1948年製造。アルミ鏡胴バージョン。メートル表記。3群6枚構成。Tコーティング。重量は実測で388g。 アルミ製の鏡胴となり、いくぶん軽量になったモデルです。たっぷりとガラスが詰まった、大口径高速中望遠レンズ。 ポートレート用としても名高い一本で、豊かな階調とピントを上品に浮かせる描写力が見事です。 Zeiss Stuttgart製の純正ねじ込みフード付。フィルター径は49mmです。 ...
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Canon 35mm f1.5 (L)
キヤノンの大口径広角レンズ、キヤノン 35mm f1.5。ライカスクリューマウント。1958年の登場。4群8枚構成。嬉しいメートル表記。写真用としては世界初の35mm f1.5を達成したレンズと言われています。ズミルックス 35mm f1.4とは異なった、開放からキリッと引き締まったピント描写が魅力です。ライカで使える距離計連動式の明るい35mmオールドレンズは意外にも選択肢が少なく、気になっている方も多いレンズでしょう。キャノン 35mm f1.5は、距離計連動が今ひ...
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Summicron 50mm f2 (L)
1954年製の沈胴ズミクロン 5cm f2。ライツのコードはSOOIC。製造番号は119万台。距離表記はfeet。ライカ IIIgの頃に製造された沈胴ズミクロン。ライカ・スクリューマウント。 1953年にズマール、ズミターに続き第3世代の高速標準レンズとして登場しました。6群7枚構成。絞り開放であってもピント面の解像力に優れた圧巻の描写力。発売から70年を超えて尚根強い人気を誇る、戦後のライツを代表する銘玉です。 純正前キャップ付。 使用による擦れなどが殆ど見られない、...
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Biotar 58mm f2 (M42)
戦後のCarl Zeiss Jena製 ビオター 5.8cm。M42マウント。白鏡胴が多く見られますがこちらは黒鏡胴。4群6枚構成のガウスタイプ。Tコーティング付。距離表記はmeter。 やわらかめの開放描写と濃厚なボケ味はザ・オールドレンズとも呼べるでしょう。真円に近い絞り羽根にも丁寧なつくりを感じます。アルミ鏡胴を採用し、実測で148gと軽量なのも嬉しいポイント。 大きさもコンパクトで持ち運びやすいレンズ。汎用性の高いM42マウント、アダプターを介してさまざまなカメ...
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Wray Unilite 50mm f2 (M改)
英国の老舗光学メーカーWray社が1954年に発売した風変わりな一眼レフ、Wrayflex(レイフレックス)シリーズ用の明るい標準レンズ、Unilite 50mm f2。4群5枚構成。美しいブルーコーティングが施されています。 本品はライカ Mマウントへの丁寧な改造が行われてます。距離計連動バッチリ、0.7mから無限遠まで連動します。 絞り開放では中央部は細やかな描写をしつつ、淡いベールがかかったような穏やかでやわらかな描写。 滲みの美しさを活かし、ポートレートやブツ撮...
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Summicron 35mm f2 (M3)
1959年製のズミクロン 35mm 8枚玉、カナダ製造。製造番号は165万台。ライカ M3用として設計された通称メガネ付8枚玉。M3の50mmのブライトフレームがそのまま35mm枠に変換されます。ライツのコードはSAMWO。後に11108。 メガネ無しのM2モデルと比べやや重くはなりますが、最短撮影距離が65cmなのはアドバンテージ。メガネ付でもプリズムが綺麗なら、ファインダーの見え味を損ねません。ただでさえ凝ったつくりの8枚玉ですが、究極形はこのメガネ付き8枚玉とも言...
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Distagon C 60mm f5.6 (Hasselblad)
カール・ツァイス製のハッセルブラッド用交換式レンズ、ディスタゴン 60mm f5.6。60mmレンズは、6x6中判ではやや広角にあたり、使い易い画角です。本品は1959年製、初期タイプ。距離表記はfeet。 このf5.6バージョンは、1000F用に続き500シリーズ用の初期に製造されたのみで、すぐにf4へと移行してしまいました。 次のf4バージョンと合わせても約3000本のみの製造と言われ、市場にはなかなか出て来ません。 f4モデルとほぼ共通のデザインですが、鏡胴のシェ...
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Biogon 35mm f2.8 (Contax)
ビオゴン 35mm f2.8。戦後Zeiss Opton製。コンタックス IIa / IIIaの時代の製品です。真鍮に美しいクロームメッキ鏡胴。距離表記はfeet。淡い紫のTコーティング。 戦前ビオゴンの4群6枚から7枚構成となり、後玉の飛び出しが小さくなりました。 ビオゴンの名に恥じぬ、絞り開放から見事にシャープな描写です。アダプターを介してのM型ライカへの装着は、ボディ内部と鏡胴が干渉して出来ませんのでご注意ください(デジタルもフィルムもNGです)。 純正の前キャッ...
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Tele-Elmarit 90mm f2.8 (M) Black
テレ・エルマリート 90mm f2.8。221万台の1966年製です。カナダライツによる製造。ブラッククローム仕上げ。後期型のイエロースケール。ライツの製品コードは11800。 f2.8と実用に十分な明るさを確保した望遠レンズながら、大口径50mmレンズと同等のサイズという素晴らしい設計。ズミルクス 50mmを彷彿させる見事なローレットなど、美しい造形も魅力です。適度な重量と操作しやすいヘリコイドポジションなど、使い易さも光ります。 絞り開放付近では適度に柔らかな描写、...
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Contaprox
5522/13。コンタックス IIa / IIIa用の接写アクセサリー、コンタプロックス I型。戦後品。撮影レンズはCarl Zeiss製テッサー 50mm f3.5。調整ヘッド、中間リング、ピントグラスのセットとなっています。 ピントグラスの位置がフィルム面と同じ構造となっており、コンタメーターよりさらに接写が可能です。 精密感に溢れる、アクセサリー。英文取扱説明書、ケースが付属します。 使用感少なくとても綺麗な外観です。クロームメッキ部や縮緬塗装部ともに美しいコン...
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Thambar 90mm f2.2 (L)
銘玉タンバール90ミリ f2.2。ライツの製品コードはTOODY。1935年発表。本品の製造番号は37万台の1937年製。3群4枚構成。フィルター径はE48。距離表記はmeter。 ライツ唯一のソフトフォーカスレンズで、近年ライカから復刻版が発売され大きな話題を呼びました。ソフトフォーカスでのポートレート撮影時には専用フィルターを装着し、赤文字の絞り表記を使用します。フィルター無しの通常撮影では、白文字の絞り指標をお使いください。 タンバール必須アクセサリの純正フィルタ...
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Biotar 75mm f1.5 (Exakta)
Carl Zeiss Jena製のハイスピード中望遠レンズ、ビオター 75mm f1.5。戦後型の後期タイプ。プリセット絞りが装備され、鏡胴がどっしり太くなりました。コーテッド。本品の製造番号は482xxxx。1956年に製造された一本です。 4群6枚構成のダブルガウスタイプ。メートル/フィート両表記。アルミ鏡胴。最短撮影距離は80cm。絞り羽根は10枚。 1930年代後半のややほっそりとした真鍮鏡胴ノンコートの時代から、長きに渡って製造されてきたビオター 75mmです...
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Nikkor 50mm f1.1 (L)
日本光学製のライカスクリューマウントレンズ、ニッコール N・C 50mm f1.1。f1.0近傍の超高速大口径 Lマウントレンズ、国産四天王(勝手に命名:ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2)のうちの一本。 1956年の発売。6群9枚構成。距離表記はfeet。ニコン Sマウントは内爪、外爪合わせて2500本程度が製造されましたが、Lマウントはわずか200本程度の製造です。 ガラスがタップ...
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Hektor 73mm f1.9 (L) Black / Nickel
ヘクトール 73mm f1.9。本品はブラックペイントとニッケルメッキ仕上げ。戦前ライツの中望遠銘レンズ。ライツのコードはHEKON。 製造番号12万台。1931年に出荷された、ヘクトール 73mm製造初年度121本のうちの1本。meter表記。回転ヘリコイド式。 絞り開放付近ではフワリとした滲みを伴う写りで、実にオールドレンズらしい味わいです。絞り込んでいくと解像が立ち上がり、被写体を引き立てる描写となります。絞り値3.2〜6.3が使い頃ですが、独特の描写を味わえる絞...
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Angenieux 180mm f2.3 APO (3 cam)
仏アンジェニュー DEM 180mm APO。大口径望遠レンズ。1987年製。5群8枚構成のアポクロマート。ライカRマウント。3CAM。 樹脂製の外装をまとった鏡胴は独特のデザイン。フード内蔵型でなかなかコンパクト。重量は実測で約1080g。目の覚めるようなシャキッとした写りが楽しめるレンズです。 元箱、保証書、取説、ポーチ、前後キャップ、Kenko製フィルター、専用の三脚座アダプター EP68 が付属します。 保証書は購入日の記入が無いため無効ですが、有効期間は衝撃の...
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Nikkor 35mm f1.8 (S)
W-ニッコール 35mm f1.8、ニコンSマウント。1956年9月発売。5群7枚構成。ヘリコイドの表記はやや珍しいmeter。フィルター径は43mm。 新種ガラスを採用し、素晴らしい描写で高い評価を得た銘玉。発売当時は世界で最も明るい広角レンズでした。その後はキヤノン 35mm f1.5、ズミルックス 35mm f1.4等が登場し、広角レンズも大口径化が進んでいきます。 本品の製造番号は357xxx。銘板のW-Nikkorの後ろの「C」が省かれています。1961〜62...
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Nikkor 35mm f2.5 (S)
W-ニッコール 3.5cm f2.5、最終型。日本光学製。1952年登場のニコンSマウント。製造番号は2706xx。レンズ構成は4群6枚、ダブルガウス型。絞り開放付近ではガウス型らしい周辺落ちで、オールドレンズらしい描写を味わえます。フィルター径は43mm、距離表記はfeet。 ニコン Sマウントの35mm f2.5は大きく分けて3タイプありますが、本品は1959年頃に登場した鏡胴絞りと言われる最終タイプ。ニッコール 35mm f1.8と共通のデザインです。35mm f...
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Summaron 35mm f3.5 (M3)
ズマロン 35mm f3.5のメガネ付(ライカ M3用)。ライツの製品コードはSOONC-MW。製造番号は156万台、1958年製。feet表記。最短撮影距離は2.4feet。メガネ部は脱着が可能です。 大変立派なつくりのメガネ付ズマロン。M3だけでなく、デジタル含めたM型ライカ全般で使用可能です。 鏡胴基部のマイナスネジ付近と、メガネ部のボディ側の丸窓、四角窓の脇に小さな擦れはありますが、クローム部、結晶塗装共に全体的にとても綺麗な一本。マウントにも装着痕はほとんど...
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Noctilux 50mm f1.2 (M)
11820。製造番号224万台、1967年製の初代ノクティルクス f1.2、前期型。217万台に続くノクチの2ndロットです。 1966年に発売された、ライツ初の非球面ガラス採用レンズ。4群6枚構成。夜の光を意味するノクチルックスは、微弱な光を捉えて作画できるよう高いコントラスト再現性を持ち、独特の周辺落ちとボケ味から独自の世界を描きます。個性的なライツのレンズ群の中でも圧倒的な異彩を放つ、唯一無二のレンズ。 外観はやや使い込まれていますが、フルオーバーホール済みでガラ...
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Noctilux-M 50mm f1.2 ASPH (M)
11686。ノクティルクス-M 50ミリ f1.2 ASPH、現行品です。4群6枚構成のダブルガウス型。E49。 現代の素材を用いて、稀代の銘玉・初代ノクチルクス 50mm f1.2を復刻。レンズとフードの造形も限りなく初代を踏襲して設計されており、違和感の無い自然な仕上がりです。ノクチ1.2らしい解像感、周辺の落ちや歪みも見事に再現。安定した描写が得られ、絞り開放からガンガンお使い頂けます。 元箱、書類、専用プラケース、キャップ類などが揃っています。メーカー保証書こそ...
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Noctilux-M 50mm f0.95 ASPH (M) Black
11602。ノクティルックス現行品。世界で最も明るいカメラ用レンズです。5群8枚、うち2面に非球面ガラスを採用。 f0.95の被写界深度は極めて浅いのですが、ピント面はしっかり結像するとともに歪曲が抑えられた描写は見事です。組込み式フードは金属製となり、質感も向上しました。 元箱、純正前後キャップ、専用ソフトケース、保証書(期限切れ)や取説など一式が付属します。国内正規物です。 当店過去販売品です。お客様に大切に使われ、当店に出戻ってきました。 内蔵フード先端部にわず...
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DR Summicron 50mm f2 (M)
デュアルレンジ・ズミクロン 50mm f2。近接ズミクロンの最終タイプ。ライカ M2-R用のロット。製造番号235万台、1969年製。meter/ feet 両併記。 通常DRズミクロンの製品コードは11918ですが、本品は11318。 この最終ロットのDRズミクロンは、鏡胴基部の縦ローレットの刻みが細くなったという不思議な仕様変更が見られます。 レンズ単体では1m、メガネを装着すると0.5m付近まで接写が可能となると同時にパララクスも補正されます。全盛期のライツ製品ら...
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Summaron 35mm f3.5 (L)
ズマロン35mm f3.5、ライカスクリューマウント。バルナック用の定番広角レンズ。ライツのコードはSOONC。1951年製。4群6枚構成、ダブルガウス型。回転ヘリコイド。フィート表記。 エルマー 35mm f3.5の後継レンズとして1946年に登場。解像力の高さと濃厚な描写で現在も定評ある人気レンズ。絞り開放付近では、緻密な中心部の描写と自然な周辺落ちで雰囲気を醸し出してくれます。ガラスコンディションの良いズマロンは色乗りも良好。 エルマー 35mmより少し背は高くな...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
ライツの製品コードはELMAR。142万台。1956年製の赤エルマー。3群4枚構成。コーティング付。戦後ライツの黄金期ならではの美しい梨地クロームメッキ仕上げ。距離表記はmeter。 A36サイズのエルマーの最終進化形らしく、旧エルマーから連綿と続く進化を経て、より耐久性の高いつくりとなりました。今日のライカの名声を築いた礎とも呼べる、ザ・スタンダード。使えば分かる、しみじみ良いレンズ。 純正の適合フードはFISON。また、当店オリジナルのエルマー用 FB-07フードも...
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Topogon 25mm f4 (Contax)
Carl Zeiss Jena製、コンタックス用トポゴン 25mm。1940年代の終わり頃の製造です。 ハイペルゴンのメニスカスレンズ設計を基礎とした、対称構造の4群4枚構成。Tコーティング付き。距離計には非連動ですが、絞っての目測撮影も楽しい一本。距離リングの表記はメートルです。 ゲルツ社で活躍したRichter博士により生み出された超広角レンズは、本来は航空写真が開発目的だった様です。非常にRがキツく小さなガラスで、製造は困難を極めたと言われています。製造本数は10...
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Summicron-M 50mm f2 (M)
第3世代のズミクロン 50ミリ f2。ライツの製品コードは11819。製造番号336万台、1985年ライツカナダ製。 マンドラー氏による再設計により1979年に登場、第2世代ズミクロンの5群6枚から4群6枚構成へと改められました。 実測198gの軽量コンパクトな鏡胴、最短撮影距離0.7m、そしてズミクロンらしい解像感とボケ味豊かな描写を備えています。フィルター径は歴代ズミクロンと同じE39。 元来より使いやすいレンズですが、とても丁寧な整備により、心地良く快適にお使い頂...
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Summilux-R 50mm f1.4 (3 cam)
ズミルックス-R 50mm f1.4、3カム。ライツの製品コードは11875。製造番号249万台、1971年製、フード別体型の前期型。ドイツ製。 1969年、ライカフレックス SL用に発売されたズミルックスR 50ミリ。6群7枚構成の変形ガウスタイプ。最短撮影距離は0.5mです。 鏡胴はごく僅かな使用感が見られますが、全体的に綺麗な外観です。 2024年3月にオーバーホール済。ヘリコイドの動きは滑らかで、Rレンズにありがちな絞りのガタつきも無く、気持ち良くお使いいただ...
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Summaron 35mm f3.5 (L)
ズマロン 35mm f3.5 A36。ライツのコードはSOONC。1955年製。4群6枚構成、ダブルガウス型。回転ヘリコイド。嬉しいメートル表記。 エルマー35mm f3.5の後継レンズとして1946年に登場。解像力の高さと濃厚な描写で定評あるド定番・人気レンズ。絞り開放付近では、自然な周辺落ちが雰囲気を出してくれます。 エルマー 35mmより少し背は高くなりましたが、それでも薄くコンパクトな鏡胴は現代レンズには無い魅力です。バルナックライカには勿論、デジタルカメラで軽...
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Summicron 50mm f2 (L) Rigid
固定鏡胴ズミクロン 50mm f2。ライカスクリューマウント。 SOSTA / 11018。製造番号159万台、1958年製。良き時代のライツ製品ですね。meter表記。最短撮影距離は1mです。 1954年のライカ M3発売から数年を経て、M型が主流となりつつある時代に、1160本と少数が供給されたライカ Lマウントの個体です。 ライカ IIIfや同年代のライカ IIIgに装着すると実にスタイリッシュ。お持ちのバルナック・ライカの精悍さも倍増です。もちろん、アダプターを...
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Olympia Sonnar 180mm f2.8 (Contax)
コンタックス II型の時代のオリンピア・ゾナー 180mm f2.8。本品は珍しいダイレクトマウント。専用ファインダー付。180mmファインダーの型番は436/11、ユニバーサル・ファインダーは436/7。 製造本数50本程度の珍品です。 なかなか綺麗な外観です。前玉に浅い拭き傷がやや多く見られます。 フルOH済。作動滑らかです。
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Summicron-M 50mm f2 (M)
11819。343万台。1987年製。第3世代のズミクロン 50ミリ f2。カナダ製。1979年に登場。マンドラー氏による再設計により、第2世代の5群6枚から4群6枚構成へ移行しました。実測198gの軽量コンパクトな鏡胴。最短撮影距離0.7m。ズミクロンらしい解像感とボケ味豊かな描写を備えています。フィルター径は歴代ズミクロンと同じE39。 丁寧な整備により、気持ち良くお使い頂けます。距離計連動精度も全域で素晴らしい個体です。 番号一致の元箱、番号一致のビニール袋、12...
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Triplet Elmar 90mm f4 (L)
トリプレットエルマー 90mm f4。レアなライカ Lマウント。ライツの製品コードは11730U。製造番号192万台、1962年製です。3群3枚構成。 開放f値はf4とやや暗いものの、レンズ単体の重量は、実測わずか197gと機動性抜群の望遠レンズ。高い解像力とシャープな描写にちなみ、通称は「カミソリエルマー」。抜けが良く、素直な発色が持ち味です。ヘリコイドの位置も操作しやすく、使い勝手も良いレンズ。 3枚玉エルマーはその殆どがMマウントで製造されましたが、543本のみラ...
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Elmar 35mm f3.5 (L)
コーテッドのエルマー 3.5cm f3.5。クローム。製造番号51万台、1939年製。嬉しいメートル表記。3群4枚構成。戦後にライツによる純正コーティングが施されたと思われる個体です。 ライツ製レンズとしてはヘクトールに次ぐ薄型レンズのこのエルマー 35mm、絞り開放での周辺落ちを伴う雰囲気も良く、使い込むと奥深い写りが味わえます。 なお、このエルマー 35mmにも、当店オリジナルの絞り操作機能付き FB-07 フードがケラれずにお使い頂けます。FLOOQフードと19m...
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Fat Elmar 90mm f4 (L)
ファット・エルマー 9cm f4。ライツのコードはELANG 。黒塗りにニッケルメッキの輝きが良い雰囲気です。製造番号は12万台。3群4枚構成。ヘリコイドはfeet表記。 ファットエルマーには非連動も存在しますが、本品は距離計連動タイプ。ノンコート。鏡胴にはGermany刻印があり、輸出向けだったと思われます。 国内では「ダルマ」のニックネームで昔から親しまれて来ました。1931年、当初はライカ C型用の距離計非連動用として発売され、1932年のライカ DIIの発表と共...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Nickel
エルマー50mm f3.5、ニッケル鏡胴。ライツの製品コードはELMAR。製造番号13万台、1931年製。無限遠ストッパーのノブ形状は、やや珍しいベルプッシュと呼ばれる平たいタイプ。ガラスはノンコート。メートル表記。ヘリコイド番号は6番。ライカ DII、DIIIの時代の新エルマーです。 2024年の今、93歳を迎えたレンズですが、今なおしっかりと現役です。国境を越え、時代を超え、多くの人生や出来事を写してきたことでしょう。デジタル時代にもまだまだ活躍してくれる、ライカの...
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Dallmeyer Dallac 85mm f2 (L)
英ダルメイヤー製のライカスクリューマウント用望遠レンズ、ダラック 8.5cm f2。1940年代後半の製造です。距離計連動。4群6枚、ダブルガウス型。 Cooke&Perkins製のアルミ鏡胴も良い作り、英国製品らしく端正なデザインが印象的です。当時のカタログでは「ダルコート」「軽量金属鏡胴」「高解像力」がウリで、ライカLマウント用として販売されていました。 ダラック 85mmは何種類かバリエーションがありますが、本品は最も一般的なタイプでしょう。重量は実測399g。適...
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Frilon 50mm f1.5 (M改)
フリロン 50mm f1.5、ライカ M改造。南ドイツ・Freiburgのフツーラ・カメラ社(Futura Kamerawerk)が、1952~57年の間に製造した上位機種、フツラ S用標準レンズとして登場しました。 4群6枚構成ながらダブルガウス型ではありません。コンパクト軽量ながらf1.5の明るさを持つ優れた設計。隠れた銘玉として、密かな人気レンズです。 開放ではかなりやわらかな描写で、一段程度絞ったあたりが美味しいところでしょう。オールドレンズらしいボケ味と周辺の...
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Summicron-C 40mm f2 (M)
エルマー-C 40mm f2。ドイツ製、ライツ社の製造です。ライツの製品コードは11542。1973年からライツ・ミノルタ CL、ライカ CL向けに供給された標準レンズ。本品は1974年の製造。4群6枚構成。最短撮影距離は0.8メートル。 35mmと50mmの間の絶妙に使い易い画角で、ズミクロンらしいコントラストと雰囲気のある写りを見せてくれます。また、ズミクロン35mmと比べてもコンパクトで軽量なのも嬉しいポイント。 適合フィルターはシリーズ5.5、またはE39が使用...
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Summar 50mm f2 (L) Nickel
沈胴のニッケルズマール。ライツのコードはSUMUS。製造番号20万台、1934年製。距離指標は嬉しいメートル表記。直進ヘリコイド。六角絞り。ノンコート。ダブルガウス型の4群6枚構成。絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。 絞り開放では往年の大口径レンズらしく周辺の流れが見られ、ダブルガウス型らしいボケ味も濃厚です。小型軽量ながらも開放値f2.0と十分な明るさが得られるのも魅力です。 オールドレンズ感全開のレトロな外観は、当然同時代のライカ DIIやDIIIにピタリ...
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Zunow 50mm f1.1 (L) Early
帝国光学製造のズノー 50ミリ f1.1初期型。通称ピンポン玉。シリアル番号は36xx。浜野道三郎氏設計、国産大口径開発競争の先駆けとなった記念碑的な一本。Teikoku Kogaku Japan銘。 1953年に発表、1954年に発売。発売当時は国内外で大きな話題となったそうです。本品は初期ピンポン玉の中でも更に初期のモデルと思われ、後のピンポン玉とは鏡胴の形状が異なります。 ズノー初期玉は手作りのようなレンズで、外観デザインやレンズ構成を含め、多くのバリエーションが...
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Zunow 50mm f1.1 (L)
1953年に発売された、当時世界一の明るさを持ったレンズ、ズノー 50mm f1.1。戦後わずか8年。このズノーの登場を口火に、国産超大口径レンズ競争が勃発、各社より魅力的なレンズが次々と販売され、今も私たちを熱狂させてくれます。 本品は製造番号5000番台のズノー 5cm f1.1 中期型、ライカスクリューマウント。ズノー光学製。Zunow Opt.銘。ヘリコイドの距離表記は、ズノーとしてはかなり珍しいMeter表記。 前期型・通称ピンポンの後玉の出っ張りが無くなり、...
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Ofunar 50mm f1.9 (Miranda)
オフナー 5cm f1.9。大船光学製。ミランダ用のスクリューマウント。ミランダ専用の44mmスクリューです。4群7枚構成の変形ダブルガウス型。最短撮影距離は1.5フィート(約45cm)。 外観やレンズ構成はミランダ用ズノー 5cm f1.9とほぼ同一です。基部のローレット形状が僅かに異なる他は、鏡胴の指標のフォントを含めて一致しています。本品の絞り羽根は10枚。後のミランダT用ズノー 50mm f1.9の絞り羽根は12枚ですので、この点は異なります。 オールドレンズ研...
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Nikkor 50mm f1.4 (L)
日本光学製。ライカLマウントの距離計連動式標準レンズ。先代のニッコール-S.C 50mm f1.5が登場した翌年、1950年10月の登場です。 3群7枚構成のゾナー型を踏襲していますが、f1.5が完全なるツァイス製ゾナーのコピーであったのに対して、独自の改良を加えて進化させたレンズがこのf1.4。 ヘリコイドの距離表記はfeetです。1mまでは距離計連動、その先は非連動となりますが、50cmまでの撮影が可能です。 本品は捨て番5005がシリアルナンバーに付与された、初期...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
日本光学製、新種ガラスを採用した超ハイスピードレンズ。6群9枚構成の変形ガウス型。1956年登場。フィルター径は62mm。本品はニコンSマウントの内爪タイプ。製造本数は1959年以降の外爪タイプを含めても僅か835本に留まります。他にライカ Lマウント用として211本が製造されました。帝国光学のズノー 50mm f1.1(1953年)、小西六のヘキサノン 60mm f1.2と富士写真工業のフジノン 50mm f1.2(共に1954年)に少し遅れて登場した国産大口径レンズ...
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Sonnar 85mm f2 (Contax)
1939年製。美しいクローム鏡胴。ノンコート。メートル表記。コンタックスⅡ/III型時代の銘玉、ゾナー 8.5cm f2。見事な設計の3群6枚構成のレンズが生み出す描写は圧巻です。戦前ツァイスの逸品。手にズシリと重い鏡胴のつくりもまた見事。 古典的ポートレート用として名高いレンズの持ち味は、豊かな階調とピントを上品に浮かせる描写力に尽きるでしょう。 本品はOH後も結構なクモリが残り、逆光など強い光線の影響は受けやすいのですが、それをいなして使いこなす愉しさもあるでしょう...