トポゴン 25mm f4。戦後Carl Zeiss Jena製のコンタックス・レンジファインダー用 超広角レンズ。1950年頃の製造です。Tコーティング付。距離表記はメートル。最短撮影距離は0.9m。距離計には非連動です。
ハイペルゴンのメニスカスレンズ設計を基礎とした、対称構造の4群4枚構成。35mmカメラ用で唯一トポゴンの描写が楽しめるレンズ。絞り開放付近では優しく淡い写りが周辺落ちと相まって、雰囲気の良い画を描きます。
ゲルツ社で活躍したRichter博士により生み出されたこの超広角レンズは、本来は航空写真が開発目的だった模様です。非常にRがキツく小さなガラスで、製造はさぞかし困難を極めたと言われています。
珍品。
当店過去販売品です。お客様に大切に使われ、この度当店に出戻ってきました。
軽量なアルミ鏡胴には特有の腐食がわずかに見られますが、全体的にはなかなか綺麗な外観です。
2019年にOHを行っていますが、丁寧な整備のおかげで、現在も各部いずれも良好な操作感です。
肝心のガラスにも目立った拭き傷やクモリは見られずクリーン。スカッと抜けています。
実写テスト結果も大変良好、前オーナーさんも描写には大変満足されていました。f8まで絞れば、1mから無限遠まで被写界深度に収まり、ピント合わせは不要です。
このトポゴン、一部装着できない可能性のあるボディやアダプターがございます。
当店での装着テストでは、Contax II、Nikon Sシリーズ、Rayquallのアダプターは装着OK。Contax I、IIa/IIIa、Amedeoのアダプターは装着不可でした。
トポゴンはロットによって僅かに寸法が違うようで、他ロットのトポゴンではこの限りではありません。詳細はお問い合わせください。
また、距離計コロに当たってしまうので、アダプターを介してのライカへの装着は出来ませんのでご注意ください。
