11870。299万台。1979年、カナダ製。ズミルックス 35mm f1.4の第2世代。ライツを代表する大口径広角レンズで、30年以上に渡って生産されたロングセラー・モデル。M型ライカのルックスを引き出すデザインが光ります。
昔からクセ玉と呼ばれますが、クセ=特性を覚えてしまえば、懐の深いレンズとして心底楽しめるレンズ。開放付近でのふわりとしたやわらかな描写から、絞り込めば穏やかな空気感を残しつつ、シャープな描写へと変化します。
純正フードは12504、フィルターはシリーズ 7を挟み込みます。2022年夏のヨーロッパ買い付け物件です。
使用感ほとんど見られず、黒々と鈍く輝く綺麗な外観コンディション。
2022年9月にフルOHを施しました。絞り、ヘリコイドは滑らか且つ適度なトルク感に調律されています。距離計連動もバッチリ。
ガラスにはクモリや目立った拭き傷も見られず、とてもクリアーな状態を保っています。ズミルックスとしては上位の上位に入るレベルで、本来の描写を味わえる個体でしょう。
一部のデジタルライカ M型では、後玉ガードとの干渉により無限遠とその付近でヘリコイドが動かない場合があります。ライカM9、及びM240ではその症状が見られましたが、ライカM10-Pでは問題無く使用できました。フィルム時代のライカ M型は全て問題無く使用出来ます。