レンズ
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Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
ズミルックス 50mm f1.4初期玉。SOOME。後のコードは11114。製造番号164万台、1958年製。 開放付近でのやや柔らかな写りが印象的です。使い込むほどに良さが染みるズミルクス 50mm初期玉。クロームのM型ライカに装着した姿は美しく麗しい佇まいで、貴婦人とも呼ばれます。当時のM3やM2はもとより、現行モデルのM11-P等に装着しても、実に良く似合う普遍的なスタイル。 絞り開放付近では絵画の様なやわらかなタッチ、f2.8付近まで絞り込むと立体感のある描写と...
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Elmar-M 50mm f2.8 (M) Chrome
11823。ライカ M6Jと共に登場した、エルマー 50mm f2.8の復刻版。372万台、1995年製。クローム仕上げ。6bitコードなし版。 往年のエルマー 5cm f2.8を彷彿させるデザインですが、直進ヘリコイドを採用するなど、大幅な改良がなされています。 ブラック仕上げもありますが、クロームはより重厚な印象です。最短撮影距離は0.7mと、以前のエルマーでは寄れない距離まで近づけます。 専用の12549フードはねじ込み式でレンズの一部のようにスッキリ収まり、しっ...
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Sonnar 85mm f2 (Contax) Black
ブラック・コンタックス用ゾナー 85mm f2。黒/ニッケル。1934年製。距離表記はfeet。戦前のツァイス・イコンを代表する、大口径中望遠レンズ。レンズ構成は3群6枚。ノンコート。絞り羽根は15枚と奢っており、綺麗な円形絞り。 鏡胴は重量感ある実に見事なつくり。黒&ニッケル仕上げの貫禄と気品溢れる佇まいにシビれます。 本品は外観、ガラス共にコンディションの良い一本。前後純正キャップが付属します。 当店販売品が出戻ってきました。大切にお使い頂き、前回販売時と変わらな...
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Nikon Mini Finder 35mm
レンジファインダーニコン用の35mm ファインダー。ホットシューに装着して使用します。 非常に薄いデザインで、このファインダーを取り付けたまま純正革ケースを閉じることもできます。スタイルの良さから、往年この形をコピーしたものが他社から登場するほどでした。 小品ながら、精密感と魅力に溢れるニコンのアクセサリーです。 クロームメッキ部分にごく僅かな擦れは見られますが、全体的にはとてもキレイなファインダー。ガラスも綺麗で、見え味良好です。稀少品。
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Noct-Nikkor 58mm f1.2 Ais
1977年に発売されたノクト・ニッコール、本品は1982年にAI-S化されたモデルです。5群7枚の変形ダブルガウス型の大口径レンズ。 高屈折率ガラスに加えて、前玉に非球面レンズを採用し、絞り開放付近におけるサジタル方向のコマフレアの補正に取り組んだ意欲作。製造から検査に至るまで、コストを惜しまずに製作されたとのことです。 数ある大口径レンズとの撮り比べも面白そう。ガードは付いていますが鏡胴後端より後玉が少し出ていますので、取扱には十分注意ください。 適合フードはスプリン...
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Wollensak Cine Raptar 2inch f1.5 (L改)
米国ウォーレンサック社製。シネマ撮影用レンズ、ラプター 2インチ f1.5のライカLマウント改造品。距離計連動。ラプター・シリーズは広角から望遠、f値も様々な種類が用意されており、実に多種多様なバリエーションが存在します。なお同社は第二次大戦中、ニューヨークライツ社へヴェロスティグマット銘のレンズを供給していたことでも知られています。35mm判フルサイズですと四隅がケラレますが、それでもなおオールドレンズらしい魅力的な写りが味わえます。絞りリング部にメッキの腐食が少々見...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Nickel
製造番号22万台、1934年製のニッケル・エルマー 50mm f3.5。ノンコート。距離表記はメートル。ヘリコイド番号は7番。ライカ DII / DIII時代の新エルマー。 旧エルマーから変わらず3群4枚構成。Mマウントの時代まで長きに渡って愛されてきたエルマーの歴史を考えれば、本品は新エルマーとは言え初期の製造となりますね。 ニッケルメッキも美しく、また丁寧に整備された一本。来年で製造から90年となりますが、まだまだ現役の輝きを持ち続けています! 純正前後キャップ、ケ...
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Canon 19mm f3.5 (L)
キヤノン製のライカスクリューマウントレンズの中では最も広角な一本。ライツの定番超広角レンズ、スーパーアンギュロンよりも更に広角です。1964年登場。7群9枚構成。設計は小柳修二氏。1mから無限遠まで距離計連動。非連動ながら最短撮影距離は0.6m。 2,000本強が生産されたと言われています。カラー撮影の場合、撮像の右端に色被りが見られます(当店デモ機のライカM10-Pにて実写確認済み)。 使用感ほとんど見られず綺麗な外観です。 2023年11月にフルOH済。キヤノンの...
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Thambar 90mm f2.2 (L)
ライツの製品コードはTOODY。1935年発表の銘玉タンバール90ミリ。本品の製造番号は22万台。シリアル番号表からは1934年製となり、初期のロットの一本と思われます。3群4枚構成。フィルター径はE48。距離表記はfeet。 ライツ唯一のソフトフォーカスレンズで、近年ライカカメラAGから復刻版が発売され大きな話題を呼びました。ソフトフォーカスでのポートレート撮影時には専用フィルターを装着し、赤文字の絞り表記を使用します。フィルター無しの通常撮影では、白文字の絞り指標を...
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Summilux-M 35mm f1.4 (M)
11301。ズミルックス-M 35ミリ f1.4。球面ズミルックスの初代、スチールリムの復刻版。往時の専用フードOLLUXも再現しています。フィルター径はE41からE46と変更されています。製造番号は491万台。 描写は初代ズミルクス 35mmとはやや異なり、絞り開放から周辺の流れも少なく、まとまりのある作画をお楽しみいただけます。 使用感ほとんど見られず新品同様です。各部の作動OK、距離計連動もバッチリ。ガラスも当然ながらスカッとクリアです。 付属品も一式揃っており...
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Summilux-M 35mm f1.4 ASPH (M) Black
みんな大好きズミルックス、本品は最近のSummilux-M 35mm f1.4 ASPH. ブラック仕上げ。ライカの製品コードは11726。 準広角レンズに相応しいコンパクトな設計を保ちながら、0.4mまでの近接撮影が可能となりました。解像感の高いピント面を豊かなボケで引き立てる、ズミルックスならではの写りは健在です。絞り羽根が従来の9枚から11枚に増加し、美しいボケにこだわったつくりとなっています。 フード内蔵型。6bitコード。距離計連動は0.7m〜無限遠。フィルタ...
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Summilux-M 50mm f1.4 (M) ASPH Black Chrome
11688。限定品。ズミルックス-M 50mm f1.4 ASPH、ブラッククローム、赤文字仕上げ。2015年に世界限定500本で販売されました。国内正規品。本体重量は383g。 貴婦人の名で愛されるズミルックス第一世代のデザインをオマージュした美しいブラック・クローム仕上げは、現行のライカ・デジタルM型カメラに最も似合うレンズの1つでしょう。ブラックに赤文字が精悍さを引き立てます。 UVaフィルター、ずしりと重い金属製前キャップ、真鍮にブラッククロームの重厚感溢れる専...
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Elmar 50mm f3.5 (L) Red Scale
ライツの製品コードはELMAR。製造番号106万台、1953年製。本品は、被写界深度指標が赤文字となった、通称赤エルマー。1920年代から製造され続けていた、ライカのザ・スタンダードレンズのA36最終形。 旧エルマーの時代から基本的なデザインは変わっていませんが、美しい梨地クロームの仕上げと、クッキリとした文字指標は同年代のバルナック、IIIfやIIIgのみならず、M3等のM型ライカや現行のデジタルライカにもバッチリ決まります。距離表記はmeter。 長きに渡り愛され、...
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Summar 50mm f2 (L)
製造番号36万台、1937年製のズマール 50mm f2。ライツのコードはSUMUS。クローム鏡胴。六角絞り。距離表記はmeter、絞り表示は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。ノンコート。 ダブルガウス型の4群6枚構成。絞り開放ではやわらかで雰囲気のある描写、絞ると柔らかさを残しつつもシャープな写りが楽しめる、ザ・オールドレンズ。エルマーよりも明るくなり、描写のバリエーションが広がりました。 純正の前キャップが付属します。 沈胴部などに細かい擦れがやや多く見られ、一部...
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Elmar-M 50mm f2.8 (M) Black
ライカの製品コードは11831。1957年に登場したエルマー 50mm f2.8の構成を踏襲している復刻版。1995年に限定モデルのライカ M6J用として発売され、その後通常モデルとして製造が開始されました。以前のエルマーは回転ヘリコイドでしたが、直進ヘリコイドとなるなど、細かな改良が施されています。 本品は製造番号373万台の1996年製。3群4枚構成のテッサー型。新しいコーティングとなり、描写の鮮鋭度もUP。最短撮影距離は0.7m。 フィルターサイズはE39。適合フ...
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Summicron 50mm f2 (M) Chrome
ライツのコードはSOSIC、後に11818。ズミクロン 50mm f2 1st、固定鏡胴(リジッド)の後期型です。ライカ Mマウント。製造番号は181万番台。1960年製。m/feet併記。レンズ構成は6群7枚。 梨地クロームメッキの穏やかな輝きが見事なローレット加工のヘリコイドリングは、歴代ズミクロンの中でも白眉の仕上がり。 製造から60余年を経ても古さを全く感じさせない、機能的で美しいこの鏡胴デザインは、その素晴らしい描写性能と共にライカの50mmレンズとして既に完...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Chrome
SOOME。後のコードは11114。178万台のズミルックス 50mm f1.4初期玉。1960年製造。 絞り開放ではやや柔らかな写りで、使い込むほどに良さが染みるズミルクス 50mm初期玉。クロームのM型ライカに装着した姿は美しく麗しい佇まいで、貴婦人とも呼ばれます。 絞り開放付近では絵画の様な柔らかなタッチ、f2.8付近まで絞り込むと立体感のある描写と変化を味わえます。 鏡胴先端部とヘリコイドリングに軽微な擦れや小さな傷は見られますが、なかなか美しい外観を保ってい...
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Nikkor 35mm f1.8 (S) Black Paint
W-ニッコール 35mm f1.8、ニコン Sシリーズ用。本品は最初期にごく少数が製造された、稀少ブラックペイント・バージョン。日本光学の1956年度新製品発表で紹介されているニッコール 35mm f1.8は、正にこの黒リムでした。 ニコン Sマウントのニッコール 35mmの絞りリングは、通常クロームメッキですが、本品はブラックペイント。 それだけの違いですが、見た目の印象は大きく変わり、グッと精悍な雰囲気。ニコン S2やS3、SPのブラックペイントにさぞかし似合うこと...
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Nikkor 105mm f2.5 (S)
ニッコール-P 105mm f2.5。レンジファインダー・ニコン用。1954年発売。3群5枚構成のゾナー型。ヘリコイドの距離表記はfeet。ニコン Sシリーズ用望遠レンズの定番品。 他のマウント用(ライカ、コンタックス)を含め、22,000本ほど製造されました。本品はフード固定用のツノがない後期型です。 フード、前後キャップ、フィルター、ケース、元箱と全て純正品で揃っています。レンズと元箱のNo.も一致、コレクションにも好適です。 使い倒された個体も多い105mmです...
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Nikkor 85mm f2 (S) Black
銘玉・ニッコール-P.C 8.5cm f2の最終型。1948年に登場し、初期はクロームメッキの白鏡胴。3群5枚構成のゾナー型を採用。ニコンSマウント。外爪。フィルター径は48mm。距離表記はfeet。この497xxx番台あたりがほぼ最終ロットと言われています。 開放ではやや柔らかいが、f4付近まで絞り込むと一気に鮮鋭な描写に。D.D.ダンカン氏が朝鮮戦争で使用し絶賛、日本製レンズの優秀さを世に知らしめるきっかけとなった記念碑的レンズ。黒鏡胴はやや稀少。白ボディ、黒ボディ...
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Nikkor 50mm f1.5 (S)
珍品ニッコール S・C 50ミリ f1.5、ニコンSマウント。シリアル番号は907xxx、1949年7月に製造された個体です。このレンズは905番台と907番台が存在し、ニコン Sとライカ Lマウントが製造されました。両方を合わせても800本程度と言われています。 3群7枚構成のゾナー型を採用。ツァイス製のゾナー 50mm f1.5を模した設計。レンズ本体の重量は200g。 真鍮にクロームメッキが施された鏡胴は工作精度や質感も高く、とても良いつくり。絞り開放ではほど良い...
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Micro-Nikkor 50mm f3.5 (S)
マイクロ・ニッコール 5cm f3.5、ニコン Sシリーズ用。1956年登場。4群5枚構成のクセノタール型。沈胴式。フィルター径は34.5mmねじこみです。 ニコンの35ミリ用で初めてMicro-NIKKORの名を冠したレンズです。複写によるマイクロフィルム作成用として製造されました。300l/mmもの解像度を持ち、現代でも十分に通用する高性能レンズで、当店での試写テストでも毎回驚きを感じます。 ニコンレンジファインダー用とライカ用合わせても、わずか1200本程度の製造...
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Nikkor 50mm f2 (S) Black
1952年登場の日本光学製 ニコンSシリーズ用標準レンズ、ニッコール-H 50mm f2。ニコンS 内爪マウント。3群6枚構成。製造番号は7550xx。 通常ニッコール 50mm f2には、40.5mmのフィルターリムが付いていますが、本品にはそれがありません。重量は129g。 世界的ニコンコレクター、ロバート J. ロトローニ氏の名著、「The Complete Nikon Rangefinde System」には、Rim-Less 50mm f/2 Nikkorとし...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
1956年に発売されたニコン Sシリーズ用の超大口径レンズ、ニッコール-N 50mm f1.1。6群9枚構成。フィルターサイズは62mm。写真用のニッコールとしては、Fマウントの物を含めて最大口径のレンズです。 ズノー 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、キヤノン 50mm f1.2等の戦後の大口径競争に対する日本光学の回答。 本品は外バヨネットタイプ。外爪、海外ではExternal Mountとも呼ばれます。1959年に内...
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Nikkor 35mm f3.5 (S)
日本光学製広角レンズ。1948年登場のニコンSシリーズ用のW-ニッコール 3.5cm f3.5。本品はアルミに黒塗装仕上げの後期型。レンズ構成は3群4枚構成のテッサー型。feet表記。実測で99gと軽量な作りです。フィルター径は43mm。 すり鉢状のデザインはフード要らずで、ニコンRFシリーズ用の広角レンズの美点ですね。カメラに装着した姿も格好良く、実に良い設計です。 前後キャップ付。 使用感ほとんど見られない、とても綺麗な外観です。ペイントの肌も新品同様の半つやが未...
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Nikkor 35mm f2.5 (S)
日本光学製。1952年登場のニコンSマウント、W-ニッコール 3.5cm f2.5。製造番号は2706xx。レンズ構成は4群6枚、ダブルガウス型。絞り開放付近ではガウス型らしい周辺落ちで、オールドレンズらしい描写を味わえます。フィルター径は43mm、距離表記はfeet。 ニコン Sマウントの35mm f2.5は大きく分けて3タイプありますが、本品は1959年頃に登場した鏡胴絞りと言われる最終タイプ。 実測116gと軽量です。初期のモデルより35%も軽くなりました。 ニコ...
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Nikkor 28mm f3.5 (S)
日本光学製。W-ニッコール 28mm f3.5。ニコンSシリーズ用の広角レンズ。ライカ Lマウント用を含めて約1万本作られたと言われています。 本品は、軽量なアルミ製鏡胴にブラックペイント仕上げの後期型。4群6枚構成のオルソメター型。feet表記。実測でわずか99gと軽量コンパクトなレンズです。 レンズが奥まったすり鉢状のデザインで、フード要らず。このレンズには専用の円形フードも用意されていましたが、こちらはかなりレア。 ニコン Sは勿論のこと、現代のデジタルミラーレス...
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Nikkor 21mm f4 (S)
日本光学製の超広角レンズ、ニッコール-O 21mm f4。ニコン Sシリーズ用。1959年の登場です。4群8枚構成。シリアル番号は621xxx。頭の3ケタは捨て番。 このニッコール 21mm、ニコン F用は個体数も多く流通していますが、このニコンS用は製造本数が非常に少なく、298本の製造と言われています。距離表記はmeter。 付属の専用ファインダーは5群5枚構成。シリアル番号は600xxx。プラスチック製で軽量です。本来はこのファインダー専用の深底リヤキャップがあり...
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Nikkor 135mm f3.5 (S)
ニコンSマウント用望遠レンズ。ニッコール-Q 135mm f3.5。1950年の発売。製造番号は、277xxx。距離表記はfeet。最短撮影距離は5フィート。3群4枚構成。三脚座付。フィルター径は43mmねじこみ。 このニッコール 135mm、細かく見てゆくとなかなかバリエーションの多いレンズですが、本品は黒鏡胴の後期型。 純正フィルター、フード、前後キャップ、ケースが付属します。 レンズ本体は目立った擦れやキズも見られず、とても綺麗な外観です。対してフードやキャップ...
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Nikkor 35mm f2.5 (S)
日本光学製。1952年登場。ニコンSマウントのW-ニッコール.C 3.5cm f2.5の初期型。発売当時は35mmで一番明るく、比較的安価であったため人気のあったレンズと言われています。 4群6枚構成のダブルガウス型。feet表記。真鍮製のクローム鏡胴で実測179gと重厚感のある造りです。 こちらの個体はマウントのストッパー部にEPマーク付き。付属のファインダーにもEPマーク。これはExchage Postの略称で、進駐軍の陸軍売店や海軍(オリエント商事扱い)で販売され...
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Nikkor 35mm f1.8 (S)
W-ニッコール 35mm f1.8、ニコンSマウント。1956年9月発売。5群7枚構成。feet表示。フィルター径は43mm。 新種ガラスを採用し、素晴らしい描写で高い評価を得た銘玉。発売当時は世界で最も明るい広角レンズでした。その後はキヤノン 35mm f1.5、ズミルックス 35mm f1.4等が登場し、広角レンズも大口径化が進んでいきます。 本品の製造番号は359xxx。1963〜64年頃の製造で、ニッコール 35mm f1.8のほぼ最終ロットと思われ、銘板の刻印...
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Nikkor 50mm f1.4 (S)
ニコンSシリーズ用標準レンズ。ニッコール-S.C 5cm f1.4の最初期ロット。本品は捨て番5005。50050101が最初の1本との記録ですので、本品は37本目(!!)の個体と推測されます。 製造時期は1950年頃。連合国軍の占領下ですが、MIOJ(Made In Occupied Japan)の表記はありません。銘板の表記はTokyo銘。レンズ本体の重量は202g。 レンズ構成は3群7枚のゾナー型。50mm f1.5と同じ設計を踏襲しています。フィルター径は40....
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Nikkor 85mm f1.5 (S)
日本光学製の大口径中望遠レンズ、ニッコール-S・C 8.5cm f1.5。ブラックペイントとクロームメッキのコンビ仕上げ。ニコンSマウント。外爪。3群7枚構成。feet表記。フィルターは60mmねじ込み。 約2000本が製造されたと言われており、ニコン用、ライカ用、コンタックス用の3タイプが含まれています。望遠の大口径ゆえに、ガラスがタップリと詰まったレンズ。ズシリとした重量感があります。実測で549g。 絞り開放付近では被写界深度はごく浅くなりますが、程よい柔らかさで...
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Mountain Nikkor 105mm f4 (S)
ニッコール-T 10.5cm f4。通称マウンテン・ニッコール。1960年に登場。ニコンSシリーズ用レンズとして最後期に設計されたレンズの1つ。3群3枚構成。フィルター径は34.5mm。 f4という当時ですら暗めのレンズですが、そのお陰で軽量コンパクトな設計が光ります。実際、屋外で撮影するには十分。重量は実測で258g。 ライツの山岳エルマーほどのコンパクトさではありませんが、カメラバッグ隅っこに収まる小ささ。旅行やハイキングにぴったりなレンズです。 基部のブラックペ...
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Nikkor 25mm f4 (S)
W-ニッコール-C 25mm f4、前期型。ニコン S用。コンタックス用トポゴン 25mm f4に続いて登場、1953年の発売当時は35mm判カメラ用として世界一の広画角を誇ったレンズです。レンズ構成もトポゴンタイプ、メニスカスレンズを対称に組み合わせた4群4枚構成。歪曲収差は見られず、絞り開放ではほど良い柔らかさを伴った、明瞭な像を結びます。 クローム仕上げのこの前期型は、後期型と比較しズッシリとした重量感。実測134g。ファインダーやフードをニコン S型各種、特にブ...
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Nikkor 50mm f1.4 (S)
日本光学製。ニコンSシリーズ用標準レンズ、ニッコール-S.C 5cm f1.4。クローム鏡胴。 本品はシリアルナンバーの末尾にコロン (colon、: ) が付されている珍しい一本。シリアル番号は、3699xx : 。 世界的ニコンコレクター、ロバート J. ロトローニ氏の名著、「The Complete Nikon Rangefinde System」によると、同じシリアル番号のレンズを複製した場合に「:」が付されるものでは無いかとしています。ライツの「* アスタリス...
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Apo-Summicron-M 35mm f2 ASPH (M) Black
11699。ライカ社の意欲作、アポ・ズミクロン-M 35mm f2 ASPH.。従来のレンズの限界を超えることを目指し開発された、超高解像度を有する準広角レンズ。 5群10枚構成。3枚の非球面レンズを採用。そのうちの1枚は両面非球面なので合計4面!広角としては珍しく、アポクロマート補正も取り入れられています。 また、距離計連動での最短撮影距離は0.7mですが、ライブビューでは0.3mまで近接撮影が可能。デジタルライカでの撮影が非常にフレキシブルになりました。 遠距離での...
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Summilux-M 21mm f1.4 ASPH (M) Black
11647。現行品。ライカ製超広角レンズ、ズミルックス-M 21mm f1.4 ASPH。422万台。ブラッククローム仕上げ。8群10枚構成で非球面2面を採用。フローティング構造。最短撮影距離は0.7m。 近接域で絞り開放付近で撮影すると被写体を浮き立たせることができ、ユニークな画が得られます。 絞り込んで行くと超広角と相まってパンフォーカスとなり、深い被写界深度を使って非常に鮮明でクリアな撮像が得られます(f5.6で1.2mちょい〜無限遠が被写界深度に入ります)。 ...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。ライツの高速大口径レンズ、ズマリット 50mm f1.5。すっきりデザインの後期型。ライカスクリューマウント。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、また鏡胴先端のフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、モダンな印象です。 152万台、1957年製。翌1958年には、ズミルックス f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。feet表記。フィルターサイズはE41。 クセノン 50mm f1.5と同じレンズ構成ながら、新種ガラスの採用とコーティングにより、大幅に...
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Summilux-M 50mm f1.4 ASPH (M) Black
11728。ズミルックス-M 50mm f1.4 ASPH. 、現行型。ブラッククローム仕上げ。距離計連動では無限遠から0.7mまで、距離計非連動とはなりますが45cmまでの近接撮影が可能となりました。 5群8枚構成。非球面1面を採用。絞り羽根は前モデルの9枚から11枚に増え、より美しいボケ味が期待出来ます。フィルター径はE46。6bitコード付。重量は377g。 フード内蔵のコンパクトな作りは、M型ライカにピッタリです。メーカー保証は付属しませんが、ほぼ新品状態です。...
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Apo-Summicron-M 50mm f2 ASPH (M) Black
11141。アポズミクロンM 50ミリ f2。2012年発表、衝撃を持って迎えられました。本品の製造番号は482万台。2021年、もしくは2022年の製造です。 アポズミ 50mmは、5群8枚構成とシンプルながらも、アポクロマート補正や非球面レンズの採用しつつ、撮影距離によって変動する収差を補正するためフローティング機構を内蔵するなど、実にライカらしいこだわり抜かれた設計が採用されています。かなりのコストを掛けて作られているでしょう。 圧倒的な解像感の高さと自然で美しい...
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DR Summicron 50mm f2 (M)
製造番号144万台、1957年製のデュアルレンジ・ズミクロン 50mm f2、前期型。ライツのコード名はSOOIC-MN、またはSOMNI。後に11918。meter表記。 レンズ単体では1m、メガネを装着すると0.5m付近まで接写が可能となると同時にパララクスも補正されます。全盛期のライツ製品らしい、素晴らしい工作精度と見事な動きに惚れ惚れします。 なお、デジタルのM型ライカでは、距離計コロに干渉するためお使い頂けませんのでご注意ください。但し、現行のM11では問題無...
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Elmar 35mm f3.5 (L) Nickel
ライツのコードはEKURZKUP。製造番号は14万台。1932年製、距離計連動。距離表記はfeet。 本品は日本では通称ヘビーカム、海外ではスネールカムと呼ばれる、距離計連動カムが極厚で傾斜がついているタイプで、エルマー 35mm初期の個体に見られます。全周(全回転)ヘリコイド。純正フードはFLQOO、またはFOOKHなど。当店のFB-07エルマー 50mmフードも適合します。 本品は、修理業者さんにて無限遠ロックピンが出っ張らないよう固定してありますので、L/Mアダプ...
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Summilux 50mm f1.4 (M) Black
ズミルックス 50mm f1.4 第2世代、黒鏡胴。製造番号262万台、1973年製。ライツの製品コードは11114。今年でちょうど半世紀を経る第2世代ズミルクス。 レンズ構成は変わらず5群7枚ですが、ローレットのデザインが少し現代的に。実測で283gと少し軽くなりました。 新設計の第二世代は、絞り開放付近での描写がよりシャープとなり、ズミルクスらしさを残しつつも、より安定感のある描写で多様なシーンで活躍してくれます。 適合フードは12586。以前のXOOIMも使用可能...
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Noct-Nikkor 58mm f1.2 Ais
1977年に発売されたノクト・ニッコール、本品は1982年にAI-S化されたモデルです。5群7枚の変形ダブルガウス型の大口径レンズ。 高屈折率ガラスに加えて、前玉に非球面レンズを採用し、絞り開放付近におけるサジタル方向のコマフレアの補正に取り組んだ意欲作。製造から検査に至るまで、コストを惜しまずに製作されたとのことです。 数ある大口径レンズとの撮り比べも面白そう。ガードは付いていますが鏡胴後端より後玉が少し出ていますので、取扱には十分注意ください。 外観、ガラス共にと...
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Kinoptik Apochromat 100mm f2 (Alpa)
1956年~60年の製造。プリセット絞り。キノプティック 100/2前期型。4群6枚構成のガウスタイプのアポクロマート。製造本数245本の稀少玉。アルパ用レンズの中でも超ハイスペックな一本。スタイリングも見事。本体重量は553gと軽量です。ヘリコイドはEXTENSAN側についており、レンズヘッドが分離します。6x6をカバーするイメージサークルがあり、中判カメラ等にも流用可能です。 前後キャップ、フィルター、フードと純正アクセサリーが付属します。 販売準備中に店頭にて売約...
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Nikkor 50mm f2 (L)
日本光学製、ニッコール-H.C 5cm f2。ライカ Lマウント。1950年頃の製造。Nippon Kogaku Tokyo銘。3.5feet(1m)までは距離計連動、そこから非連動とはなりますが1.5feetまで繰り出せます。 捨て番5008の個体は、ニコンSマウントを含めて約1,000本程度が製造され、ライカマウントは少ないと言われています。リジッドタイプのニッコール-Hは、シリアル番号50080101からスタート、本品はその14番目の個体です。 ニコン製レンジファ...
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Nikkor 35mm f3.5 (S) MIOJ
日本光学製広角レンズ、W-ニッコール-C 3.5cm f3.5。ニコンSマウント。捨て番910xxxx。 本品はレンズの後端に小さく白文字で MADE IN OCCUPIED JAPAN (占領下の日本製造)の刻印がされています(通称MIOJ)。連合国軍占領下に製造された個体で、1948年か1949年頃の製造でしょう。ニコン I型やM型の時代に該当します。ベークライト製のフロントキャップにもMADE IN OCCUPIED JAPANの刻印有。 レンズは3群4枚のテッサ...
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Nikkor 50mm f1.1 (S)
1956年に発売されたニコン Sシリーズ用の超大口径レンズ、ニッコール-N.C 50mm f1.1。6群9枚構成。フィルターサイズは62mm。写真用のニッコールとしては、Fマウントの物を含めて最大口径のレンズです。ズノー 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、キヤノン 50mm f1.2等の戦後の大口径競争に対する日本光学の回答。 本品は内バヨネットタイプ。内爪、海外ではInternal Mountとも呼ばれます。1959年に...
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Apo-Summicron-M 90mm f2 ASPH (M) Black Paint
ライカの製品コードは11636。アポ・ズミクロン-M 90mm f2のブラックペイント仕上げ。ライカ MPに合わせて作られた、限定黒塗りモデルです。ライカ M6ミレニアムなど光沢感のあるブラックペイント仕上げに、赤文字が映えます。クロームボディにもなかなか似合います。 非球面を1面採用した5群5枚構成。解像力が非常に高く、コントラストがしっかりとしたメリハリある描写を楽しめます。 実写テストでもその優秀な耐逆光性能には目を見張りました。暗部がしっかりと暗部として写る気持...
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Super-Elmar-R 15mm f3.5 (3cam)
11213。1980年発売のスーパーエルマー-R 15mm f3.5。製造番号はシュナイダー番号で321万台。12群13枚構成。絞り開放から最大絞りまで、完璧な収差補正が組み込まれたライカらしい完璧主義的な設計。驚異的な性能を誇ります。 最短撮影距離はなんと0.16m!0.8mから先は無限遠で、ほぼパンフォーカスで撮影が可能です。周辺光量の低下もしっかりと対策されています。 ターレット式フィルターとなり、UVa、イエロー、オレンジ、青の4種類のフィルターが1枚の円盤にセ...
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Elmar 50mm f3.5 (L)
ライツの製品コードはELMAR。100万台。1952年製。3群4枚構成。コーテッド。距離表記はmeter。 1920年代から40年以上に渡り製造されてきたライカのザ・スタンダード・レンズ。本品はA36最終形の赤エルマーになる直前のモデルです。 初期エルマーの人気は依然として高いですが、これほど描写に時代による差異の少ないレンズは他に無いかも知れません。使えば分かる、しみじみ良いレンズです。 純正の適合フードはFISON。また、当店オリジナルの絞り操作機能付エルマー用 F...
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Summaron 35mm f3.5 (L)
バルナックライカ用の定番広角、みんな大好きズマロン 35mm f3.5。A36。ライツのコードはSOONC。1951年製。4群6枚構成、ダブルガウス型。回転ヘリコイド。メートル表記。 エルマー35mm f3.5の後継レンズとして1946年に登場。解像力の高さと濃厚な描写で定評ある人気レンズ。絞り開放付近では、自然な周辺落ちが雰囲気を醸し出してくれます。 エルマー 35mmより少し背は高くなりましたが、それでも薄くコンパクトな鏡胴は現代レンズには無い魅力です。バルナックラ...
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Canon 35mm f2 (L)
キヤノン製ライカ・スクリューマウントの広角レンズ。4群7枚構成。1963年に発売されたこの35mm f2、本品はその後期モデルで1971年から1975年にかけて製造されました。設計は50mm f0.95、35mm f1.5やf1.8を設計した向井二郎氏。 廉価レンズと侮ることなかれ、f2の絞り開放からしっかりとした像を結ぶ実力派35mmレンズ。穏やかな周辺落ちと相まって、オールドレンズらしい写りをお楽しみ頂けます。アルミ製で軽量な鏡胴は大きさもコンパクト。レンズ単体、実...
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Canon 50mm f0.95 (M改)
キヤノン 50mm f0.95。1960年のフォトキナで発表するなり、世界中から賞賛を得たキヤノン製の超大口径レンズ。 ズノー 50mm f1.1、ニッコール 50mm f1.1、フジノン 50mm f1.2、ヘキサノン 60mm f1.2、そしてキヤノン 50mm f1.2など、1950年代の国産大口径レンズ競争がひと段落した1961年に販売開始されました。別名ドリームレンズ。 新種ガラスを5枚使用し、5群7枚のレンズ構成。元はキヤノン 7/7s用の専用バヨネットです...
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Summarit 50mm f1.5 (L)
SOOIZ。すっきりデザインとなったズマリット50mm f1.5の後期型。絞り指標の刻みが絞りリング側となり、またフィルターやフード用の外バヨネットが廃され、わずかな変更ですがよりモダンな印象です。 152万台、1957年製。翌1958年にはズミルックス 50mm f1.4初期玉が登場します。5群7枚構成。メートル表記。フィルターサイズはE41。 レンズ構成はクセノン50mm f1.5と同じながら、新種ガラスの採用とコーティングにより性能が大幅に向上しました。 初代ズミ...
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Summilux 35mm f1.4 (M) Black
ライツのカタログNo.は11870。製造番号313万台。1981年、カナダ製のズミルクス35mm f1.4。ストッパー無しのセカンドバージョン後期型。 ライツを代表する広角大口径レンズ、ズミルックス 35mmは30年以上もの長きに渡り生産され続けた、息の長い定番モデル。 絞り開放付近でのフワリやわらかな描写から、絞り込めば穏やかな空気感を残しつつもシャープな描写、美しい線を描き出します。一段、二段、絞り込んだ時の立体感と空気感は独特のもの。長く愛されてきた理由が分かりま...
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Triplet Elmar 90mm f4 (M)
11830。212万台。1965年製造のトリプレット・エルマー 9cm。E39。わずか5年間で生産終了したため、製造本数は約6000本にとどまります。新種ガラスを採用し、それまでの4枚構成のエルマーから、3枚構成となりました。 高い解像力とシャープな描写にちなんで通称は「カミソリエルマー」。抜けが良く、素直な発色が持ち味です。わずか223g(実測)と軽量なのも大きな魅力。写り良し、スタイル良し、操作感良しの三拍子揃った名レンズです。 当店過去販売品です。お客様に大切に...
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Summar 50mm f2 (L)
SUMUS。20万台。1934年製。メートル表記。戦前ノンコート、6角絞りのズマール。絞りは大陸表記。 戦前のライツを代表する大口径ハイスピードレンズで、ズミターやズミクロンのご先祖様。絞り開放では、やわらかで周辺落ちをともなう雰囲気のある描写です。純正のSOOMPフードなどを用意すると描写がより引き締まります。オールドレンズらしい味わいが持ち味と言えるでしょう。 やや使い込まれていますが、純正前キャップ付。 2018年にフルOH後、当店で販売した一本が出戻って来まし...
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Canon 100mm f2 (L)
キヤノン製望遠レンズ。1959年登場。1975年まで製造されたようです。4群6枚のレンズ構成。設計は向井二郎氏。キヤノン 50mm f0.95、35mm f1.5など、現代においてもレンズ愛好家を楽しませてくれる銘レンズを設計しています。 キヤノンLTMレンズの世界的コレクター、Peter Kitchingman氏の分類によると、本品はキヤノン 100mm f2のタイプ 1。59年から60年末にかけて約2年製造されました。 メートル、フィート併記。最短撮影距離は望遠とし...