日本光学製。1952年登場。ニコンSマウントのW-ニッコール.C 3.5cm f2.5の初期型。発売当時は35mmで一番明るく、比較的安価であったため人気のあったレンズと言われています。
4群6枚構成のダブルガウス型。feet表記。真鍮製のクローム鏡胴で実測179gと重厚感のある造りです。
こちらの個体はマウントのストッパー部にEPマーク付き。付属のファインダーにもEPマーク。これはExchage Postの略称で、進駐軍の陸軍売店や海軍(オリエント商事扱い)で販売されたカメラやレンズなどに刻印されたマークと言われています。
軽微な使用感程度で全体的に綺麗な外観です。メッキの傷みも見られず、美しいクロームが眩い1本。
各部の動作正常、当店のピントチェック用のニコンSボディにて距離計連動確認済みです。
ガラスにはルーペで見てやっと分かる程度のごくごく薄い拭き傷が数本見られますが、クモリ等は見られずスカッと抜けたとても綺麗なガラスです。
純正前キャップ、ファインダーが付属。ファインダー清掃済でクモリも無くスカッとクリアな見え味です。