Kinoptik Apochromat Foyer 100mm f2 (L改)

アポクロマート キノプティック 100mm f2 ライカ Lマウント改造

商品No. 019109

レア度: ★★★★

※レア度について

製造番号3xxx、1940年代の製造と思われます。シネ用のキノプティック・アポクロマート 100ミリ f2を、戦後間もない頃にライカ・スクリューマウントに改造したと思われる一本です。4群6枚構成のガウスタイプ。重量は970g。
本品はごくソフトな初期のコーティングが一部のエレメントに施されていたようですが、クリーニングでも剥がれてしまう程度のソフトコートで、現在はコーティングはほぼ残っていません。
また、このタイプの往時のライカスクリュー改造レンズは、ライカ用の距離計連動カムが付いているにもかかわらず、ほぼ100%距離計連動がダメダメです。今までマトモに連動する個体は見たことがありません。
しかしながら、今回修理業者さんの尽力により、近接1mから無限遠まで、通常の撮影で問題が無いレベルまでほぼほぼ距離計連動するよう調整して頂きました。
ライカ距離計連動で使える、夢のキノップ100mm。
全国100万人のキノプティークファン(笑)の方々、お待たせしました!

本レンズに用いられている鏡胴は、KinoptikやAstro-Berlin、またBerthiot等の中望遠レンズを、ライカ距離計連動に改造した個体に多く使われています。おそらく戦後間もない頃のフランス製の鏡胴で、通常はアルミ製なのですが、本品は重量感のある合金(素材不明)が使われており、その上にシルバーのペイントが施されています。そのグレーペイントが経年によりひび割れが生じており、その様はまるで古陶磁に入る貫入のよう。初期アンジェニュー S1と同じような茶色に褪色した鏡胴と相まって、何とも枯れた佇まいです。
2022年8月にフルオーバーホールと共に、上述の入念な距離計連動調整を行っています。ガラスは中玉のごく僅かなバルサムの劣化、ごく軽微な拭き傷が数本見られますが、これらは実写にはまず影響無いでしょう。
また、初期のキノプティック100mm f2は、内面反射に起因する画面中央部のフレアに悩まされる事が多いのですが、本品は徹底した内面反射対策を行って頂き、逆光でも不要なフレアが出ないように仕上げて頂きました。
試写の際も逆光などの厳しい条件でテストしてみましたが、不要なフレアは見られず滑らかでしっとり穏やかな描写を楽しめました。試写館をご覧頂ければ幸いです。

マウント:
ライカ L
付属品:
copy caps, filter adapter, B+W UV filter.
コンディション:
92% B 良品
整備状況:
オーバーホール済
保証:
6ヶ月保証付

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レア度について

現行品。生産完了品でも入手は容易。
★★ 少し探せば入手可能。
★★★ やや少ないアイテム。1~2ヵ月に一度入荷します。
★★★★ 珍品。年に一度出てくるかどうか(お店によります)。
★★★★★ 超珍品。5~10年に一度扱えるかどうか(お店によります)。