アンジェニュー 24mm f3.5 Type R61。アルパマウント。自動絞りタイプ。クローム。1959年製。
鏡胴下部のレバーで、自動絞りとマニュアル絞りを切り替えます。このタイプはアルパ用とエキザクタ用が供給されました。独特なダイヤル式の絞り操作と個性的なデザインが流石のフレンチレンズ。ちなみに見掛けることは少ないですが、黒鏡胴もラインナップされていました。
レトロフォーカスの8群8枚構成。開放付近では中心部はしっかりと結像したシャープな写りで、周辺はやや甘くなります。雰囲気のある絵作りができるレンズです。最短撮影距離は約40cm。フィルターは、アルパ規格のサイズDが適合。ちなみにキノプティック100mm後期型も同じです。梨地クロームの美しい鏡胴は、実測で345g。
アンジェの広角レトロフォーカスの中でも、35mm R1や28mm R11は比較的良く見掛けますが、この24mm R61はなかなか少ないレンズです。1958年から1972年にかけて、僅か1180本が製造されました。ちなみにこの前のバージョン、ゼブラ鏡胴のR51は更にレアな一本。
R51、R61、どちらも良い描写を見せてくれます。
使用感見られず、綺麗な外観です。鏡胴先端付近のシリアル番号末尾付近のメッキ部に、軽微な浮きと剥がれが見られます。
前オーナー様の元でフルOHが行われており、各部の動作快調です。この自動絞りタイプのアンジェニューは、ヘリコイドはギスギス、絞りダイヤルはガタガタしている個体ばかりですが、本品は入念な整備により各部の操作感はとてもスムーズです。
前玉にごく薄い拭きキズが数本、また強いLEDにかざしてやっと分かる程度の軽微なコーティング傷みが見られますが、いずれも撮影への影響はまず見られないでしょう。総じて綺麗なガラスです。
純正前後キャップ、タイプDのスカイライトフィルターが付属します。フィルターにはガラスの劣化が多少見られます。アンジェ24mm用のキャップやフィルターは、なかなか見つからないだけに嬉しいセットです。