独A.シャハト製、ライカスクリューマウント交換レンズのセット。当時のカタログに記載されている、35/90/135mmの3本が写真通りに見事に揃っています!ゼブラ模様の鏡胴スタイルで、いずれもライカLマウント、距離計連動です。トラベゴン35mmとトラベナー90mmは比較的良く見掛けますが、135mmはやや珍しいでしょう。
A.シャハト社は、ツァイスやシュタインハイルなどでの経験を有したAlbert Schachtが戦後に創業した、中堅クラスのレンズメーカーです。大聖堂で知られる、南ドイツ・ドナウ川のほとりの美しい街、ウルムに工場を構えていました(初期はミュンヘン)。
同社は優れたレンズ性能とつくりの良さに定評があります。価格も手頃に入手できる部類ですが、質は高く、今風に言えば「コスパ」に優れたレンズを供給していました。M42やExaktaといった一眼用が主力であり、少数ながら本品のようなライカマウントを製造していました。
広角のトラベゴン 35mm f3.5は、3群6枚構成。最短撮影距離は1m。重量は実測で264g。
中望遠のトラベナー 90mm f2.8レンズは、3群4枚構成。最短撮影距離は1m。こちらも重量は実測で264g(!!)。
望遠のトラベナー 135mm f3.5は、4群4枚構成。最短撮影距離1.5m。重量は実測で325gです。135mmはレンズヘッドとヘリコイドを分離できるようになっており、レンズヘッドをVisoflexに装着をして撮影することが出来ます。
フィルターは3本とも共通で、ねじ込み式の48mmが適合します。
ドイツ本国では一般的なレンズ群とは言え、コンディション良好な個体を当時のカタログと全く同じセットで揃えるのは、なかなかの難題でしょう。熱狂的なコレクターさんに貴重なセットをお譲り頂きました。このままの組み合わせでお楽しみ頂ければ幸甚です。
軽微な擦れや小傷は見られますが、黒塗料もしっかりと残っており、3本共にキレイめな外観です。
35mmと90mmは、2026年9月にピント調整を含むフルOH済。絞り、ヘリコイドの操作感はしっとり滑らかに仕上がりました。距離計連動もバッチリです。135mmは未整備で、ヘリコイドのトルク感に少々のムラが感じられますが正常に動作しています(ご要望に応じ有償整備も承ります)。距離計連動も良好。
いずれのレンズのガラスも、クモリ無くスカッと抜けています。当店デモ機ライカM10-Pでの実写テストでも、絞り開放から解像感の高い写りが得られました。気持ち良い写りが楽しめるレンズたちです。
カラフルな当時のカタログ、3本とも純正前後キャップが付属。トラベゴン35mmには番号一致の元箱が付属します。