ハッセルブラッド SWC/M、滅多に出ない新同品です!
歪み無き超広角の銘玉、ビオゴンを味わうために専用設計されたSWC。レンズが先か、カメラが先かという問いについて、このカメラの場合は「レンズが先」という回答になるでしょう。
SWC/Mは、先代SWCの改良モデル。高さが上がったビューファインダーの台座、巻上クランク装備、一段と低い位置となったクイックレリーズシュー(三脚座)といった変更が加えられています。これらの改良の狙いはポラロイドのフィルムバック対応でした。プロカメラマン御用達のハッセルゆえに、撮影現場において現像不要のポラロイド需要の高さが伺い知れる興味深いエピソードです。なお、本品にはポラロイドバック100が付属しています(注:100フィルムは生産中止)。
ボディは1980年製、マガジンは1989年製。SWC/Mは1980年登場であり、初年度の製造品です。文献によると、SWC/Mの製造はシリアル番号142112から始まっており、本品は365台目に作られた個体となります。Cレンズ付きのSWC/Mは製造数が少なく、僅か2,000台程度と言われています。
少量生産のSWCシリーズは、ハッセルお抱えの優れた専任技術者(なんと1名!)が組み立てに従事していたようです。ツァイスから届いたビオゴンをボディシェルに装着し、内部パーツを組み付けていく作業を行っていたようです。1970年代〜1980年代のSWCや、SWC/Mを組み立てていたのは、熟練の女性技術者のフローレンスさんほぼ1名(笑) 恐らくこのカメラも、類い希なる腕を持つ彼女の手によって生まれた1台でしょう。
参照文献:Richard Nordin著 「HASSELBLAD COMPEDIUM」P.104
コレクターさんが長らく所有されていた素晴らしいセット。文字通りの新品同様品で、使用感の見られない一台です。
黒鏡胴のビオゴンCは、ヘリコイドリングのギザギザや鏡胴先端部にも塗料落ちは見られず、黒々としています。簡単に擦れてしまう専用ファインダーも、まだ粉が吹いているようなマットな塗装の質感です。ここまで綺麗なSWC/Mは、何台現存しているのでしょう。
2026年9月に専門業者さんにてOH済。巻上げクランク操作も節度のある感触で快調な仕上がりです。レンズやファインダーも、丁寧なクリーニングにより、スカッと抜けたガラスに仕上がっています。
ボディとマガジンのモルトプレンも交換済みで、光線漏れ対策も万全。
ビオゴンC 38mmのガラスには、クモリや拭きキズも見られません。スカッと抜けた実に綺麗なガラスです。
元箱、取説(日本語版と英語版)、ハッセル商品カタログ、SWC単品カタログ、ストラップ、38フード、レンズキャップ、ポラロイドバック100(元箱と取説と検査証付き。ラバーは一部白化しています)、フォーカシングスクリーンアダプター(元箱と取説付き)が付属します。
元箱、取説、ポラバックには使用感が見られます。
フォーカシングスクリーンは、アキュートマットが採用されており隅々まで明るく、レフレックスビューファインダーで覗き見れば、ビオゴン越しの素晴らしい景色を味わうことができます。
得難いコンディションです!