ローライコード Ia タイプ3。1938年登場の戦前モデル。ローライとしてはクロームメッキを初採用。製造は1945年頃まで続いたとされています。
撮影レンズはツァイス・イエナ製 トリオター 75mm f4.5。シャッターはリムセット式のデッケルコンパー。最高速は1/300。距離ノブの表記はメートル。フィルムカウンターは赤窓。
シンプルなつくりのローライで、小ぶりで軽量さ、そして愛らしいシンプルなデザインが魅力です。重量は実測で726g。
フィルムカウンターのセットは、フィルムを装填し赤窓で1を出した後に、巻上ノブ中央のボタンを押しながら、カウンターセットスイッチをカチリと押し下げ、カウンターに「1」を表示させて完了です。
戦前のローライコードとしてはコンディションの良い1台。この辺りのローライコード、ローライフレックスはジャンクに近いものばかりですが、本品はかなり良い外観を保っています。ペイント落ちも軽微で、目立つようなアタリも見られません。バックドア底部のフチに軽微な歪みが見られますが、撮影を含め使用上の問題はありません。
当店のお客様が最近まで撮影を楽しまれていた1台で、実用性十分。各部の動作正常。ピントグラスにてピント確認済み。ファインダーの無限遠は僅かに甘めですが許容範囲でしょう。
トリオターの前玉には少々の拭き傷、後玉に小傷がそれぞれ見られます。逆光下では僅かに影響が感じられるかも知れません。お客様のポートレートの作例を拝見しましたが、しっかりとしたピント面が感じられつつノンコートらしい穏やかな写りが印象的でした。