ズマール 5cm f2。ライツのコードはSUMUS。製造番号は19万台、1933年製。六角絞り。絞り指標は大陸式(f2、2.2、3.2〜)。距離表記はfeet。フィルターはA36サイズ。ノンコート。
戦前ライツを代表する大口径標準レンズ、ズマール 5cm。
本品は、固定鏡胴の初期型・通称ひょっとこズマールの後に少数製造された、先黒ズマールと呼ばれるモデル。鏡胴先端がブラックペイント、その他はクローム仕上げ。この頃からライツでもクロームメッキが採用されるようになりました。
ズマールは、初代ひょっとこ、先黒、そして最も多く製造された沈胴タイプへと変遷します。それぞれの鏡胴スタイルに、ニッケル、クロームのバリエーションがあり、モデル末期にはトロッペンズマールも登場します。中でもこの先黒ズマールは製造数が少なく、稀少なレンズです。先が黒く塗装されているだけで、非常にクラシカルなルックスとなり装着したカメラを引き立てます。
先端のブラックペイント部に多少の塗装落ち、鏡胴に薄い擦れが少々見られますが、目立つ傷やアタリはなく、このレンズとしてはかなり綺麗な外観です。沈胴部も綺麗で美しく輝いています。
2026年9月にフルOH済。絞りやヘリコイドリングは、滑らかで心地良い操作感に仕上がっています。距離計連動もバッチリ、ピントも良好。
前玉には、強いLED光にかざして確認できる程度のごく薄い拭きキズが少々と、経年によるガラスのヤケが見られますが、クモリやカビ等は見られずスカッと抜けた綺麗なガラスです。
内面反射防止ラッカーも丁寧に塗り直されており、ズマールならではの柔らかな雰囲気の中にも、より引き締まった描写が期待できます。
純正前後キャップが付属します。前キャップは多少使い込まれていますが、稀少なフラットなタイプです。
セミクロームのバルナックなどに装着すれば、非常に映えるズマールでしょう。