キヤノンの大口径広角レンズ、キヤノン 35mm f1.5。ライカスクリューマウント。1958年に登場し、1971年頃まで販売されていたようですが、その割には市場にはあまり出て来ません。
レンズ設計は向井二郎氏。4群8枚構成。ヘリコイドの距離表記はメートル。アンバー色のコーティング。
キャノン 35mm f1.5は、世界で初めて35mm f1.5を達成した写真用レンズと言われています。ズミルックス 35mm f1.4とは異なった、絞り開放から締まった描写が魅力です。
距離計連動で使えるライカの明るい35mmオールドレンズは、意外と選択肢が少なく、気になっている方も多いレンズでしょう。
キャノン 35mm f1.5は、距離計連動が今ひとつなものが散見されますが、本品は入念な整備により距離計連動、ピントも安定しています。
このレンズ、後玉がかなり飛び出しています。レンズを置く際には、上下逆さまに置く事をお薦めします。
鏡胴先端部、ヘリコイドリングに数箇所ごくごく僅かな黒塗料落ちが見られますが、他に擦れや傷は見られず、全体的にかなり綺麗な外観です。
2026年5月にフルOH済。丁寧な整備により、絞りやヘリコイドの操作感はとてもスムーズ、キヤノンレンズにありがちなカタカタした操作感とは無縁の滑らかさとなりました。距離計連動もバッチリです。
ガラスは中玉にごく軽微なコーティング傷み、後玉にはごくわずかなカビ痕が見られます。また、中玉の周辺部に透明なバルサム切れが見られますが、いずれも強いLEDにかざすとかろうじて見える程度で、実写への影響はほとんど無いでしょう。ガラスにクモリ等は見られず、スカッと抜けており、コーティングも全面残っています。実写テストの結果も大変良好でした。
絞り開放では解像感がありながら穏やかな描写、周辺部や前後はしっとり柔らかな写りで、実に良い雰囲気です。絞り込めば一気にシャープな像となります。
実写テスト結果も大変良好でした。試写館をご覧頂ければ幸いです。ラストから2番目のみf2.8で撮影していますが、他は全て絞り開放です。ボケ味も良い雰囲気。
純正W-50フード、UVフィルター、前後キャップが付属します。