1969/70年製造のライカ M2-R。ライカ M2-Rは、1966年に米陸軍向けに製造されたライカ M2S (CAMERA STILL PICTURE KS15-4)の民生版とも言え、ライカ M2をベースとしながら、M4のラピッド・ローディング機構が組み込まれています。
米軍からライツへと発注された軍用のM2Sが、後に注文キャンセルとなり、ニューヨーク・ライツからM2-Rという名で、民間(アメリカ国内のみ)に販売されました。1969〜70年、製造番号1248201 〜1250200、約2000台のみの製造です。
M2-RはM2のラストモデル。ラピッドローディング機構の他にも、セルフの台座や底蓋等が通常のM2と異なります。また、既にM4が登場している時期のライカが故か、各部のパーツや仕上げなどからどことなくM4の雰囲気を感じるM2でもあります。
底蓋に薄い擦れがやや多く見られます。また、吊り環に使用痕、バックドアに数ヶ所キズが見られますが、他に目立ったキズやアタリ等は無く、クローメッキの輝きも美しいなかなか綺麗なボディです。グッタペルカも全面オリジナル。
2026年4月にOH済。シャッターや巻上げ等各部の作動快調、ファインダーの見え味はスカッとクリア。二重像のコントラストも良好です。
番号一致の元箱と当時の米国への輸入証明書、裏が黒プラスチックのボディキャップ、また1968年のリーフレットが付属します。
ちなみに付属のリーフレットに登場しているのは、M4クローム最初期117万台で、Mレンズ群が白鏡胴から黒鏡胴へと移行しつつある時期のもの。このM2-Rが供給された頃には、ほとんどのレンズが黒鏡胴であったはずですが、M2-R用にクロームメッキも眩いDRズミクロンが供給されました。
ヒトとはちょっと違ったM2、実用にもコレクションにもどうぞ!