ライカ DIII。海外ではモデルFやライカIIIとも呼ばれます。本品はブラック&クロームメッキ仕上げで、日本ではセミクロームと呼ばれます。製造番号は21万台、1936年製。今年でなんと御年90歳!ライツの製品コードは AFOOV。
ピアノブラックにクロームメッキの輝きと、A型から続く銀象嵌の刻印が実に美しい一台。ニッケル仕上げの渋さとは一味違ったスタイリッシュさが魅力です。
このモデルの登場と前後して、他メーカーでもクローム仕上げのカメラが急速に普及していきました。時代の転換点を象徴するモデルですね。
手にすっぽりと収まるコンパクトなサイズ感、吊り環、視度補正付きの内蔵距離計、そしてスローシャッターを備えたDIIIは、機能面でも完成度が高く、実用性に優れたバルナックライカ。シャッターの最高速度は1/500秒。
クローム仕上げのLマウントレンズは、ニッケル仕上げに比べて数が多く、レンズ選びも楽しいポイント。セミクロームのライカピストルも揃えたいところですが、こちらはかなりのレアアクセサリー。
撮影にも鑑賞にも適した、昔から愛好者の多いセミクロームボディ。登場から90年が経過した今でも、その魅力は色褪せることなく、現役バリバリです。
ボディのエッジ各部に真鍮地が少々出ていますが、ピアノブラックのしっとりとした艶が美しい清潔感のある外観です。アタリや凹みは見られません。90年の歳月を考慮すると、とても綺麗なコンディション。大切に使われてきたことが伺われる一台。象嵌も綺麗に残っています。
2026年7月にOH済。シャッターや巻上ノブの動作も快調でとても滑らか。ファインダーの見え味クリアに仕上がっています。距離計の二重像もクッキリしています。気分良く撮影をお楽しみいただけます。